ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

明治村見学記 (後)

2010年06月21日 | Weblog
  ☆10年後に届く自分宛の手紙
 重要文化財の一つの建造物である、宇治山田郵便局を見学したが、そこには
「はあとふるレター」と言うものがあった。
 それはそこで書いた手紙を投函すると、保管してくれ、丁度10年後のその日に配達
してくれるシステムだ。
「何とロマンがあってステキ!手紙を書いて預けておきましょう」と、意見が一致し
便箋と封筒を買い、それぞれが思いをこめて手紙を書いた。
 わたしは(10年後に生きているかしら?)と思いながらも、10年後の理想の
自分に当てて手紙を書いた。もしかしたら10年なんて、あっという間に過ぎ
その手紙を懐かしそうに見ている「第三のステージを生きている、自分自身の姿」を、ありありとイメージした。また坂道を歩き、途中の建物を見学しながら
歩いたが、本当にのどかで、忙しい毎日の生活がまるで信じられないほど、非日常的
な空間だった。わたしの前をとかげが急に横切り、思わず「キャー」と悲鳴を上げたら
みんなが「どうしたの?大丈夫」と、傍に寄って来たが、「とかげがいたの」と言うと
「なーんだ」と笑った。三人ともとかげなど全然怖くないそうで、わたしはびっくりした。
 
 それにしても……これだけ広大な敷地に、66棟の格調高く由緒ある建造物を移築した
のは、一体どれほどの費用と、人力を要したのだろうと想像したが、それははかりしれないほど莫大で
、途方もなく遠大な計画だったのだろう。
 わたしは今友人から、日本史を学んでいるが、そのためかいつの間にか、まったく関心がなかった建造物まで
、歴史の重みを感じられる「気づき」があった。
 こんなに深く感銘を受けるなんて…そんな自分の意識の変化に戸惑いながら、
人間生きている限り勉強で、視野も広くなり、感性も豊かになるのだと、改めて痛感した。
 造り酒屋だった茶店で、四人でかき氷や、サイダーを飲んでいたら、
突然「ほたるの光」が聞こえて驚いたが、何と五時に閉園だそうで、まだ日が高いし、もっと見たいのにと
大変残念だったが仕方なかった。
 あっという間に三時間が過ぎ、後ろ髪を引かれる思いで外に出た。
わたしは「いつかまたぜひもう一度来たい」と思ったが、想定外に素晴らしかった
明治村の見学だった。

人気ブログランキングに参加しました

人気ブログランキングへ