ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

忘れられないステージ体験 2

2009年07月16日 | Weblog
   ☆ 幼な心に感じたこと
 「桑原豆歌手隊」に入ってからは、母に手を引かれレッスンに通ったが
お稽古に行く時は、いつもよりずっとおしゃれをし、大きなリボンをつけさ
せられた。先生のレッスン場は麻布にあり、新橋駅前から市電に乗ったが、
母がよく停留所を間違えるので、いつもわたしが母の手を引っ張っぱり
「ここよ」と、わたしが連れて行ったのも良く覚えている。
 家では「00は声に悪い」と、食べられないものが随分あったが、お稽古
の日には、「声のために良いから」と、必ずわたしの好きな、チョコレートや
キャラメルなど買ってくれるので、それもとても楽しみだった。

 その時代でも幼児だけの合唱団は有名だったらしく、新聞や雑誌や、海外
にも紹介されていた。ステージに出るときは、全員お揃いの白い服を着て
女の子は大きなリボンをつけ、男の子は確か赤いネクタイだった。
 そんな幼子が並んで歩くので、どこに行っても人目を引き「可愛らしい」
と大勢に見られた。今でもハッキリ覚えているのは、日比谷公園の
野外音楽堂に出演した時に、わたし達を見ようと人垣ができたほどだ。
 そんな状態を子供心に「嬉しいような」「恥ずかしいような」「誇らしい
ような」に感じたことも、今でもハッキリと覚えている。


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