ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

ようやく解けた長年の疑問

2007年07月24日 | Weblog
   ☆ 甘酒がなぜ夏の季語
 わたしは大分以前だが、約4年間ぐらい俳句をやっていたことがあった。
初めた頃は、歳時記を手放せないが、そのとき夏の季語に、甘酒があるのが
とても不思議に思った。わたしの感覚では甘酒は寒いときに、ふーふー
吹きながら飲むものだと思っていたからである。
 俳句の先生にいつか聴いてみたいと思いながら、そのままになってしまった。
ところがある講座を受けたとき、それが何故なのかはっきり分かった。
 甘酒は発酵食品で体に大変効き目がある。甘みはブドウ糖で、ビタミンが
すべて入っているので、総合ビタミン、また総合アミノ酸でもある。
 また制癌剤も含まれているので、現代で言うと、即効的で効果がある点滴注射
と同じように、特効薬的な意味もあったらしい。

 またこんな話も聞いた。昔は夏に病気になる人が多い上、一年中でもっとも
死亡率が高かったらしい。そのため昔は、「病人は夏を持ち越せばもう大丈夫」
とも言われていたようだ。
 その教授は学生を使って、江戸時代の墓石に刻まれている死亡年月日を
克明に調べ、そのデータを集めた結果は、やはり夏が最も多かったそうだ。
 そのため夏を乗り切るための「滋養増強剤」として、江戸時代の人は甘酒を
飲んだようである。記録によると、夏には甘酒の屋台が売りに来て、それを
よく飲んだとか。「なるほど、それで甘酒は夏の季語なのだ」と、わたしは
納得した。
 でも長年生きていても、まったく知らないことがあまりにも多いのに
驚ろくことが実に多い。だから何歳になっても、色々と学ぶのは知識が
増えるし必要だと思う。ときにはまるで「目から鱗が落ちたような、気づき」
を得られるので、ほんとうに楽しくなる。
 現代はあまりにも変化が早すぎて、とてもついていけない。
でもそのすべて無理としても、ある程度時代に乗り遅れないための常識的な
情報や知識は、やはり必要だと思う。
 だから絶えず広く浅く、色々なジャンルの勉強をするのは、刺激になると
同時に、衰えつつある頭を活性化するため、これからもいろいろと学びたい
とわたしは考えている。
                             能里子


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