ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

梅雨に思う

2007年07月05日 | Weblog
  ☆ 記憶の彼方から
 今日は久しぶりに梅雨らしく、雨がしとしと降っています。
 梅雨はじとじとして大嫌いでしたが、大分以前に友人から「梅雨は植物の
休養期」と教えられました。すると「お花や樹木や植物にはとても大切で
欠かせないものなのだ」と、初めて気がつきました。
 それから年齢による考え方の相違か、わたしが単純なためか、いつの間
にか梅雨が嫌いではなくなり、近頃は「雨もなかなか情感があってよいもの
だな」と感じられるようなったのです。
 それにしても、近頃はあまり雨が降らないような気がします。ベランダに
出て、道路を歩く人のいろいろな傘をしばらく見ていましたが、実にカラフル
で、しばらく楽しみました。そしてなぜか、突然幼い頃を思い出しました。

 昔この時期は毎日のように雨で、外に遊びにいけず、幼いわたしは一人で
お人形で遊んでいましたっけ。そして小学2年生のある雨の日のことでしたが
継母は学校にわたしを迎えに来たとき、傘を持たずにおんぶするため、帯を
持ってきたのです。内心は嫌ではなかったのですが、同級生に恥ずかしい思い
をしたことが忘れられません。友達がニヤニヤしながら見ている中を、わたしは
継母に背負われて家に帰りました。
 背中でわたしは「恥ずかしいから、もうこんな絶対にしないで!」と訴えましたがその時、心の中で〔これ以上言うと、やさしかった継母が、突然怒り出すから
我慢しよう)と思った気持ちや、その情景が、わたしの脳裏に、まざまざと
ありありと甦ってきました。
 それにしても、可愛がれ過ぎと、怒られすぎのわたしの子ども時代でした。
 心理学的には「忘れているようでも、実は生まれたときから、現在までのことは
潜在意識にはすべてがインプットされている」と言われますが、ヤッパリ本当
なんだ実感しました。
 何かきっかけがあると、「追憶の彼方」からのメッセージがあるのですね。
戸を開けたままこれを書いていると、外の涼しい風と湿度が伝わってきます。
 なぜかあまりにも遠い昔を思い出し、少々感傷的なわたしです。
                          能里子
                          

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