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日本で1番おいしい !
と確信する削り節と出会いました。
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こんな出会いは2度とない、
不思議な不思議なめぐり合い方で。
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今年の1月21日のこと。
隣駅にある、いつもの魚屋さんで、
1人の女性を紹介されました。
「こちらの方ね、
大阪から転勤でいらしたんですよ」と。
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「え、そうですか、
大阪からですか?
実はわたし、大阪でさがしてるところが
あるんです」
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わたしは、5年前から3年間、
不定期でしたが、仙台で、
<だしを取って料理をする教室>を
催していました。
そのときのエピソードから、
天然のだしを必要としている人がいること、
天然のだしが救える人がいること、
天然のだしを待っている人がいることを
その方に、一気に話しました。
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さらに、昨年は、北海道の道南地方、
南茅部の真昆布の産地を訪ねたりし、
自分の中で、
だし取りをライフワークと決めたことも。
だしといえば鰹節と昆布。
鰹節は東京。
鰹節・削りかつおは、築地の店で、
そこそこ満足していましたから、
昆布も最高の昆布を、。
昆布といえば大阪、と。
そして、わたしは、なぜか、
ほんとうに、なぜなのか、
今お会いしたばかりのその女性に、
こう言ったのです。
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「いや、すみません、
初めてお会いしたのに、どうしてこんなこと
お話しするのかわかりませんし、
すごく唐突ですが、
昆布といえば大阪です。
で、
最高の昆布を扱う大阪一の昆布屋さんを
訪ねたいと思ってるんです」
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「最高の昆布屋さん、あります、知ってます。
ご紹介しますよ。
そうそう、
そうだ!
その昆布屋さんが信頼されてる鰹節屋さん
東京にありますよ。
東京ですから、まずは、その鰹節屋さんと
会われたらいかがですか。
タイコウという会社の、稲葉さんです」
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なんと、魚屋さんの店先での立ち話しで
最高の品質を扱うという昆布屋さんと
鰹節屋さんをおしえていただいたのです。
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こんなことってあるのだろうか・・・。
自分の足で訪ね、じっくり探そう、
そう思っていたのに、なんの苦労もなく
・・・・・・・・・・・・・・・・。
その方と別れて、自転車に乗り、
地元の経堂の酒屋「つきや]へ。
いつものみりんと醤油を選び、
トンとカウンターに置いた時、
B5サイズのフリー・ペーパーが目に飛び
込んできました。
Crew Crewネット・ワーク主催のセミナー。
数人の講師の中に、鰹節・・・・、稲葉・・・・。
???
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鰹節屋が語る、鰹節の話・・・・・稲葉泰三
???
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目を疑う、とはこのこと。
先程、会いなさいと勧められた人の名前と
10分後に出会い、
しかも、セミナーが催されるのは、経堂。
不思議だな、不思議すぎる、とは思った
のですが、こういうことに耽溺するのは
よくないと、ムクムク湧きおこる不思議雲
を払拭しました。
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11日後の2月1日。
文京区大塚で催された、
安倍司さんのセミナーに出席しました。
開始時間ギリギリに到着したわたし。
主催者のSさんが席を指さしながら、
「引頭さん、ここ座って」
「稲葉さん、ここ座って」
イナバサン?・・・マサカ・・・・・・。
わたしの隣席に案内された稲葉さん。
同行者との話し声が聞こえる
「俺、今度さ、経堂で鰹節について話す
ことになってさ」
もう、驚いたのなんの。
なんのエクスキューズもせず、
「あの、タイコウさんの稲葉さんで・・・」
「そうだよ」
活きた鰹のような目に迫力がある。
「いやー、わたし、
お会いしたかったんです」
「え、なんで?」
ナニ、コノオバサン・・・トイウ ヒョウジョウ。
「大阪のある昆布屋さんが、唯一、
信頼されてる鰹節屋さんとうかがいました。
で、タイコウさんの鰹節って、
どんな鰹節なのか・・・」
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「あ、
そうかぁ、そういうことね。
わかりやすく言うとさ、
まず、鰹節はね、1本釣りか、まき網で
獲るんだけど、獲り方で味がちがうの。
うちの鰹節は1本釣りの鰹で作ってる。
なんで味がちがうか、わかる?」
「ストレスがないからですか」
「そう、まき網は、網の中で鰹同士が
ぶつかったりして、傷ついて、死ぬまでに
ストレスがいっぱいかかってるから
身体中に乳酸が回ってて酸っぱいんだ」
「わかります」
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「あ、それから、
お会いしたかった理由がもうひとつ。
実は、今年から
天然だしの<だし取り教室>を主宰する
積りですが、そのときのために鰹節のこと、
いろいろ教えていただきたくて」
江戸っ子の稲葉さん、テキパキ早い。
「いいよ、わかった、協力する」
ピンポンのような、
ほんの少しの会話で決まりです。
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天然だしとのめぐり合い、
この日から助走し始めました。
この日から9日後、
crew crew net work主催の
セミナーがあり出席。
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出会いました、
タイコウさんの鰹節、削り節。
鰹節,続きます。
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