引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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抱腹絶倒・ブンちゃんを偲ぶ会

2009年05月23日 | ときどき日記

 

「みんないるよ、ブンちゃん見てる?

1989年、ブンちゃんこと分家義博さんが

病に倒れ、他界してから早くも20年が経ちました。

元気だったら今年で60歳です。

富山県新湊市出身、

「ブンの店」の主から

CM音楽の仕事に転向し、

脂がのり始めたところでした。

人生半ば、39歳という若さ、

どんなにか、悔しかったことでしょう。

.

 

野球部「新宿ブンブン」

さて、「ブンの店」には、すてきな常連客と

その常連客が部員の野球部がありました。

広告、映画、音楽業界、出身校日芸のOBの人たち。

よく言えば個性的、早く言えばわがままな面々が、

野球という少年の夢で、

同等に、ひとつにまとまっていました。

いや、ブンちゃんが

男気としゃれでまとめていたような気がします。

なにか問題があっても

口癖は「しゃれ、しゃれ」。

実に面倒見のよい人でした。

男子も女子もみんな、甘えていました。

そうそう、女子のお客の多いお店でした。

お客といえば、

店主とお客の線引きがなく、仲間でした。

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「ブンと呑もう会」

そんなブンちゃんの人柄を懐かしむ人は多く、

GWが終った土曜日、

「ブンを囲んで、みんなで呑もう!」と、

作詞家・荒木とよひささんをはじめ、

多くの仲間が発起人となり

「ブンと呑もう会」が催されました。

日時=2009年5月9日16時~19時

場所=六本木 「ABBY ROAD」

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入場し、受付で手渡されたのは「ぶんぶん文聞」。

1977(昭和52年)~1988(昭和63年)までの

103ページからなるブンちゃんお手製の新聞を

集めた冊子。

 

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発起人のみなさんの愛情のたまものです。

写真は、MVPトロフィー。

イラストレーターあだっちゃん(安達忠良さん)作の木彫。

MVPを獲得した選手の家に1年間飾られます。

第1号のトロフィーは、ブンちゃんの棺に納められました。

このトロフィーは、何作目かな。

ブンちゃん亡き現在も、新宿ブンブンは続いています。

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ページをめくってみましょう。

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合宿のお知らせ。

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合宿では(真剣~くだらないものまで)いろんな事件があり、

合宿後は、それをネタに「ブン」の店は、大笑いでした。

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キャンプ携帯品、読めますか。

すべて、ブンちゃんの創作、手書きです。

 

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さて、会場の「ABBY ROAD」。

記帳をして受付からのぞくと、満員でした。

80人以上集ったとか。

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この世に20年も留守してて、

この人数集めるなんて、

すごいよ、ブンちゃん。

.

司会は、徳光次郎(和夫さんの弟さん)さん。

司会だけでも笑える、お笑いの会、

いえ、偲ぶ会のスタートです。

大、大音痴のあだっちゃんが

「好きになった人」を歌っています。

ブンの店で、歌手といえば、

そりゃぁもう、あだっちゃんです。

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仲間のごあいさつの合間、合間に、

ビデオには、在りし日のブンちゃん。

草野球の練習、試合風景、

前夜、深酒してるのに、

容赦ない星野コーチ死の1000本ノック、

大島、伊豆、千葉あちこちの野球合宿風景、

家庭生活、音楽を担当したコカコーラのCM、

元気でなつかしい姿を、画面でしのびます。

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右端は、ブンちゃんの愛妻・分家真理子さん

(歌手の槙みちるさん)。

わたしの左は、ご存知「しの」。

しのも、日芸OBです。

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写真右から

美しく成長した2人のおじょうさん。

かなちゃん、うみちゃん。

20年前、幼稚園児と2歳児でした。

そして、仲間の、

あきもっちゃん、さなえちゃん。

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荒木とよひささん、上廣秀明(うえひろ)さん。

相変わらず冗談連発の荒木さん。

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若いころから親分肌、きめ細やかに気がつき、

面倒見のよい上廣ちゃん。

20年ぶりに、昨秋から再び上田正樹さんのマネジャーです。

思い出話から、

「コカコーラのCMソングの録音、

ニューヨークでした。

分家さん(ブンちゃん)、上田さんと僕、

一緒に行ったんですよ」

そうだった~~、

嬉しそうだったブンちゃんの顔、思い出しました。

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下の写真は、

日芸の先輩、放送作家高田文夫さんと荒木さん。

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「入試さ、

俺んときローマ字書けたら合格したよ」

「えっ、そう? 難しいじゃない。

俺んときは名前ひらがなで書けたら合格」

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別々の場所に座っていて、打ち合わせもないの

に舞台に上がれば、お2人の掛け合いトークは

終始大爆笑。

やっぱりね、さすがです。

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トリは、愛妻みちるちゃん。

紺のジャケット姿で舞台に登場。

ごあいさつのあと歌ったのは「星に願いを」。

When you wish upon a star

 

みちるちゃんの歌う曲のなかで、

ブンちゃんはこの曲がいちばん

好きだったのだとか。

ブンちゃんに届けてるかのように、

キーボードだけで、しみじみ歌います。

写真、撮り忘れるくらいすてきでした。

みなさん、目がシバシバ、シバシバ。

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2次会。

 

 

 

会場は「鳥よし」

24人流れます。

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「ブン、呑もう!」

献杯。

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荒木さん、ごちそうさまでした。

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3次会。

会場は、「416」

当時と同じ馬鹿話で大笑い。

何度も何度も見て聞いた、

みんな知ってる話なのに、

おかしい。

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おかしくておかしくて・・・・。

 

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「それでさ、あいつがさ・・・」

「そうそう、そうそう!」

きりがない・・・・・・・・・・・・・。

 

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ず~~~っと笑って、

気がついたら、翌朝に。

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いつものように、前田選手、寝はじめました。

(前田選手のシャツは、新宿ぶんぶんのユニフォームです)

「楽しかったなぁ、また、会おうよ」

「くっだらない話、まだまだあるもんね」

.

 

 

 

 

帰りの車中で、みちるちゃん、

.

「今日のこのジャケットさ・・・

ブンのジャケットなの。

洋服ダンス開けたとき、

ブン、

みんなと一緒にいたいだろうな、

そう思って着てきたの」。

.

みちるちゃんからお便りが届きました。

(前、中略)

ブンは私の前では結構、関白で、またダメなところもありました。

でも、大人でした。

男でした。

この生まれっ放しのような私を手なずけてましたから。

私はブンが大好きでした。

彼に会いたいです。

でもブンは私や娘達だけのブンじゃないってこと

つくづく先日の会で痛感しました。

荒木さんにも同様のこと言われました。

本人はきっと苦笑いしてるでしょうね。

あの会を機に、私は、

これから、この先、アーティストとして自分のやるべきことを

きちんとやっていかねばと改めて思いました。

(後略)

 

 

 

コメント (5)
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