自由人が動き出した

練習までもが仕事の一環になろうとしている。
大体俺は選手を引退したわけでは無い、何故か数年前の６月にレース界から姿を消しただけ。
でも３年間のブランクは大きく、ガンガンにやろうとは思わないし、今では腹がでたただのオッサンと化している。時に動悸息切れが続く時がある。
しかしだ、何故か走らなくてはいけない運命が迫ってくる、これも宿命か？
２６日から俺の教え子達と、大人数で合宿を行う、心臓止まらなければ良いのだが。
そして年を明けると、海外の教え子の元に教え子を連れて行く、約束はしたが果たして俺は走れるのだろうか？
ここ数年間は皆に教える事が出来なかったが今は違うぞ、それに俺の本当の教え子は海外に多くいるのが現実だ。
ただし海外の女子選手は敵を作る為に教える事はでないが、男子は違う。
数ヶ月前に数番目の教え子がポツリと言葉にした。駆け出しの頃、俺が練習に合流する時、ワクワクして早朝からユニホームに着替えて準備をしました、でも今は違うんです。もう一度あの頃の練習をさせて欲しい、練習を一緒にしようと言い出した。でも今の俺にはそんな体力は無いぞ、でも練習の確信とレースの展開は教えてやる事はできる。
そんな訳で今は全ての仕事を終わらす、１月２月は若者の為に出来るだけ時間を使おうと思う、それが俺達にも良い結果をもたらすだろうから。