きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

コロナ看護の最前線② ―関東地方の病院 中等症でも急に重症化 ずっと満床いつまで

2021-02-01 08:23:33 | 新型コロナウイルス
コロナ看護の最前線② ―関東地方の病院 中等症でも急に重症化 ずっと満床いつまで
コロナ病棟(12床)の看護長

受け入れは基礎疾患がある軽症患者と中等症患者です。重症化した場合、重症患者対応の病院に転院した方がよいのですが、転院が間に合わず人工呼吸器を着装することがあります。重症患者用の病床が足りなくなっているからです。
年明けから人工呼吸器の装着が増えています。軽症あるいは中等症で入院しても6、7日で酸素投与が必要になる人もいます。そこから2、3日中に投与量がどんどん増えていきます。軽症や中等症で入院しても重症化するため実際は区別がありません。呼吸器を着けた状態で亡くなった患者もいます。呼吸状態の悪化は早く、「怖いな」と思います。



患者の看護には防護服が必要です(資料写真)

コロナ病棟看護師20人を2交替で配置しますが、いつもぎりぎりの状態です。日勤は6人です。呼吸器を着けた患者には3、4人がかりで体の向きを変えるため、2、3人で残り11人の患者を看ることになります。ICU(集中治療室)の看護師ではないので、全員が呼吸器を扱った経験があるわけではありません。1人の患者が呼吸器を装着している状態で別の患者が悪化したらと思うと不安です。
ベテラン、新人にかかわらず、自分が感染する不安をかかえる看護師が多くいます。2人1組で防護服のずれを確認しながら看護します。防護服を着て看護している間はトイレや水分摂取もできません。脱ぐ時は防護服から体にウイルスが付着しやすいため一番危ないと言われているので、2人で介助しながら脱いでいます。
コロナ患者の看護はこれまで心掛けてきた看護と正反対のことを強いられます。患者第一だったのが、自分の感染予防を第一に考えなければなりません。患者のそばで話を聞いたり触れることを避けなければならない。ナースコールが鳴っても防護服を着るためすぐに駆け付けられません。高齢患者は酸素マスクをいやがってすぐ外すので、そのたびに防護服を着て酸素マスクを着けに行きます。歩いて入院し、会話をした患者がみるみる悪化して亡くなったのをみてつらくなった看護師もいます。
患者に聞き取りをすると、正月に集まったり、出かけたり、会食したりして感染したことがわかります。自分たちは友達にも会えず実家にも帰れない一方で友人は「Go To キャンペーン」で旅行したりしているような世間とのずれがストレスになっているようです。ずっと満床で、いつまでこれが続くのかと思います。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年1月31日付掲載


コロナ患者は、中等症で入院しても急に重症化する人が。人工呼吸器の装着が必要になるんですね。
酸素マスクをいやがって外す高齢の患者。そのケアは大変ですね。

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