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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

コロナ禍で国民の生活苦増す中―大富豪35人 資産20兆円

2020-11-16 11:43:31 | 経済・産業・中小企業対策など
コロナ禍で国民の生活苦増す中―大富豪35人 資産20兆円
公的資金による株価下支えで恩恵
最近の株価上昇の結果、日本の大富豪35人の資産が計20兆円を突破したことが明らかになりました。
米誌『フォーブス』のサイトで毎日更新されている「ビリオネア」(10億ドル以上の資産を保有する富裕層)のリストによれば、11月10日現在、日本の富裕層35人がこのリストに載っており、その資産額は合計で1910億ドル、日本円に換算すると20・1兆円に達しています(1ドル=105円で換算)。単純平均すると、1人5700億円になります。
トップはファーストリテイリングの柳井正氏の3兆9000億円、2位はソフトバンクの孫正義氏の3兆4500億円などとなっています。




8兆円増加
『フォーブス』誌は、毎年春に世界のビリオネアのリストを公表してきました。それによれば、昨年は日本の大富豪の資産は約14兆円でした。今年は公表時期(3月18日)がコロナによる世界的な株安に当たっていたため、約12兆円に減っていましたが、その後の8カ月で8兆円も急増したのです。コロナ前の昨年春と比べても、6兆円も増えています。コロナ禍で国民の多くが苦しむ中で、富裕層にばかり富が集中しています。
これらの大富豪のほとんどが、大企業の創業者などの大株主で、資産の急増は株価上昇の結果です。3月19日に1万6553円まで下落した日経平均株価はその後上昇に転じ、11月6日には2万4325円と29年ぶりの高値となりました。その後も上昇傾向にあります。こうした株価上昇が大富豪の富を大きく膨らませたのです。

6.7兆円投入
この間、世界的にも株高が進行しています。その原因は、コロナ危機に対応するために各国政府や中央銀行が大幅な財政出動や金融緩和を実施したことです。それ自体は、コロナで苦しむ国民や中小企業などを支えるために必要なことですが、こうした資金が大企業や富裕層にも流れた結果、異常な「カネあまり」が起き、これが株式市場に流れ込んで、株高を生じさせたのです。
日本の場合はこれにくわえて、日銀が直接に株式市場に資金を投入するという、異常な「公的マネーによる株価対策」が行われてきました。1月以降だけでも、日銀が株式市場に投入した資金は、6・7兆円にもなっています。
国民や医療機関への支援は後回しにしたまま、株価対策を最優先してきた政府の姿勢が問われます。
(垣内亮 日本共産党政策委員会)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年11月12日付掲載


日本の大富豪の資産。コロナ禍で一時期は落ち込みましたが、その後の8カ月で8兆円も急増したのです。コロナ前の昨年春と比べても、6兆円も増えています。
1月以降だけでも、日銀が株式市場に投入した資金は、6・7兆円。

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