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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

知的障害者の挑戦 選挙に行こう① 投票へ4カ月準備 仕組み学習・議員アンケート

2023-10-21 07:08:36 | 政治・社会問題について
知的障害者の挑戦 選挙に行こう① 投票へ4カ月準備 仕組み学習・議員アンケート

知的障害者が選挙で、自ら選んだ候補者に一票を投じる―。約4カ月に及ぶ準備を経て、彼らは新たな扉を開きました。支援者と力を合わせながら困難を乗り越えていく挑戦を取材しました。
(小酒井自由)

「誰に投票するかを決めるのが、今日のみなさんの仕事でーす」。9月22日、大阪府東大阪市にある社会福祉法人「創思苑」の建物内のホールに、声が響きました。障害者数十人と支援員数人が集まっていました。
障害者らは、同24日が投票日の同市長選・市議選に向けて準備をしてきました。今年5月から、月2、3回のペースで学習会を開き、「選ぶとはどういうことか」ということから学び始めました。選挙の仕組みや歴史、社会参加の重要性も学習。議員宛てに事前アンケートを送り、模擬投票もしてきました。
9月22日は、その準備の最終日。市長候補3人と市議候補57人の中からそれぞれ1人、投票する人を選び出します。



選挙公報を開き投票する候補者を選ぶ障害者と、各候補の公約を読み上げる支援員(左から2人目)=9月、大阪府東大阪市

「やさしい言葉」
参加者は選挙公報を一斉に広げ、真剣に見つめます。「誰を選んでいいか分からん」と声が上がりました。選挙公報にある各候補者の欄には、漢字や長文が並びます。知的障害者にとって、理解が難しい漢字に振り仮名があるだけでは不十分です。中には字が読めない人もいます。
講師を務めた社会福祉法人「大阪手をつなぐ育成会」の菅谷(すがたに)泰行さんは、プロジェクターを使い、どうやって候補者を選ぶのか説明を始めました。
菅谷さんの説明の特徴は、知的障害者にとって難しい言葉を「やさしい言葉」に言い換えることです。ドイツの取り組みを実践しているといいます。学校給食無償化を「学校の給食費をタダにします」と説明した際には、「ホンマか?」と障害者からツッコミが入り、笑い声に包まれていました。




自分の願い託す
投票する人を選ぶ基準は、各候補者の「当選後に一番実行したいこと」が、自分の願いに合うかどうかです。
菅谷さんは、選挙公報の各候補者欄の最初に記載された公約が、それに当たると説明。市議候補は人数が多いので、段階(表)を経て、絞っていきました。
選挙公報から、選んだ候補者の欄を、切り抜きます。投票所に持参するためです。選び終えた参加者は、充実感に満ちた顔をしていました。
参加者たちは候補者を選んだ理由について、「事前アンケートの回答者で私たちの願いをかなえてくれそうな人にした」「子どもたちの未来を考えて、塾代のことを言っている人を選んだ」などとそれぞれ語りました。
「早く投票したい」―。最後の学習会の後、期日前投票に向かいました。(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年10月16日付掲載


障害者らは、9月24日が投票日の東大阪市長選・市議選に向けて準備を。今年5月から、月2、3回のペースで学習会を開き、「選ぶとはどういうことか」ということから学び始めました。選挙の仕組みや歴史、社会参加の重要性も学習。議員宛てに事前アンケートを送り、模擬投票も。
知的障害者にとって難しい言葉を「やさしい言葉」に言い換えること。
学校給食無償化を「学校の給食費をタダにします」と説明した際には、「ホンマか?」と障害者からツッコミが入り、笑い声に。
投票する人を選ぶ基準は、各候補者の「当選後に一番実行したいこと」が、自分の願いに合うかどうか。
決して、誘導して「○○党の○○さんに」ってことをしていないってことが大事ですね。

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