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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

選択的夫婦別姓 YES 仕事・信頼一つの名前で 戸籍姓と旧姓すぐにつながれない

2025-06-25 10:05:29 | 政治・社会問題について
選択的夫婦別姓 YES 仕事・信頼一つの名前で 戸籍姓と旧姓すぐにつながれない

弁護士 浜田薫さん

結婚にあたり、どちらの姓にするか、弁護士の夫と話し合い、じゃんけんで決めました。私が負けて、夫の「本田」姓になりました。実は、私が勝っても夫の姓にしようと決めていました。周囲に忖度(そんたく)し、“女性が改姓したほうが波風が立たない”と、心のどこかで思っていたのです。弁護士になって5年がたった2003年のときでした。
あとになって“女だから改姓するのも仕方がない”という、性別役割分担を固定化する慣習が社会の中に脈々と受け継がれ、再生産され、ジェンダー差別につながっていることに気づきました。




弁護士の場合、職務上の氏名を登録する制度があり、旧姓の「浜田董」を使用しています。
しかし、職務によっては戸籍姓を求められるものがあり、100%登録名を使えるわけではありません。しばしば「浜田薫」と「本田薫」が同一人物であることの証明を求められます。
子どもの誕生で地域につながりができ、保護者などから法律相談を受けることもあります。
相談者が「本田」姓で検索し、連絡先を確認しようとしても、登録姓は「浜田」なので弁護士名簿で見つけることはできません。助けを必要としている方に、すぐにつながれないことがあるのではと気になります。
一方で「浜ちゃん」と呼ぱれていた学生時代に知り合った人が、「話しやすい浜ちゃんが弁護士になっている」といって法律相談に来たことがありました。
私は、日常生活のあらゆる場で人とつながり信頼を得ながら弁護士の仕事をしています。戸籍姓と旧姓という二つの姓で生きるのではなく、「浜田薫」という一つの名前で生きるというのが、一番シンプルで分かりやすいと思います。
現行の制度は、改姓の重荷を夫婦のどちらかに引き受けさせます。改姓した方が、アイデンティティー(自己同一性)という大切なものを失い、不利益を被ります。まるでじゃんけんの罰ゲームです。改姓せずに結婚できる制度が実現すれば、どれだけのカップルが救われることでしょう。
(聞き手・武田恵子)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2025年6月25日付掲載


相談者が「本田」姓で検索し、連絡先を確認しようとしても、登録姓は「浜田」なので弁護士名簿で見つけることはできません。助けを必要としている方に、すぐにつながれないことがあるのではと気になります。
一方で「浜ちゃん」と呼ぱれていた学生時代に知り合った人が、「話しやすい浜ちゃんが弁護士になっている」といって法律相談に来たことがありました。
私は、日常生活のあらゆる場で人とつながり信頼を得ながら弁護士の仕事をしています。戸籍姓と旧姓という二つの姓で生きるのではなく、「浜田薫」という一つの名前で生きるというのが、一番シンプルで分かりやすいと思います。

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