貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

佐渡の薪能

2006年06月20日 | Weblog
    水無月や カモメと渡る 佐渡が島
 
貴美華が巡る奥の細道もいよいよ新潟を南下するところまできましたが、佐渡に寄り道します。

江戸時代,佐渡は気軽に渡ることが出来なかったので、芭蕉は佐渡に思いを寄せながら あの有名な 荒海や・・・・・の句を詠みましたよね。
私はこの句が大好きです。この句を鑑賞するには、佐渡に渡り、あの時代に盛んだった金山と能を肌で感じたいとおもっていました。

     つゆ曇り 島影おって 日本海
     
佐渡は、農作物・海産物は豊富で鉱山があり自然に恵まれ、思っていたより大きな島でした。「能」は江戸時代最盛期で能舞台は200位あったそうです。今でも32あり、6月は能月間になっています。

     暮れかかる 熊野神社は 薪能
            

     火入れ待つ お喋りの内 夏日暮れ

熊野神社の古書には、「1751年 神事能あり、」と書かれています。宝生流の薪の明かりで奉納した舞が今日の薪能になり、お役人から島民まで楽しんでいたようです。
今夜の奉納能「猩々・乱」は、酒の精です、面も衣装も朱で、足を高く上げ音無く下ろしポーズとる、 乱舞とはいえ、可愛らしい舞です。

     火取虫 飛び交う舞台 乱の舞

芭蕉の句鑑賞とあまり関係無いように思われますが?、 次に続きます。

潮風に 身をまかせ咲く きすげ哉