仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

通販生活?:〆切生活?

2007-03-15 22:00:52 | 生きる犬韜
12日(月)、なんとか『国文学』の原稿を仕上げてメール送信。まとまりが悪く得心がいかない出来だったのですが、月刊誌ですから、あまり〆切も延ばせません。編集部のご意向を伺ってもう少し手を入れるか、と考えていると、歴博から作業の催促のメールが…。なんと、文献目録の最終〆切が明朝で、その時点で原稿が届いていないと本に穴が空くとか! 慌てて体裁を整えたものの、こちらも完成とはほど遠い内容。自業自得なのですが、〈不本意のダブルパンチ〉に打ちのめされました。
13日(火)は、歴博へ目録の原稿を送信してから、学燈社編集部より電話あり。「文字を小さくして行間を詰めれば、このままでも載せられますが…」との好意的なお申し出に、「いや、やはりリライトしましょう」ときっぱり(どうせするつもりだったので)。割り付けされたファイルを送ってもらい、晩までになんとか完了。2頁分で約1600字削った計算ですが、初回時より格段によくなった?のでひと安心。言語論的転回や歴史の物語り論といった文学/歴史学の論争のなかから、共有の課題とすべき主体や実存を問う方向性が生まれてきた経過を跡づけ、(〈テクスト外というものはない〉ことを警句にしつつも)テクストの向こう側に実存を想定することの重要性を指摘。また、失われた過去の可能性の反復=取り戻しという鹿島さんの考え方に、ベンヤミンの「歴史を逆なでする」実践を重ね合わせ、その最上のあり方こそ〈動植物にポジショニングしながら歴史を語りなおす〉環境史だとぶちあげました。結局、『古代文学』46号掲載の拙稿の理論編みたいになっちゃいましたね(妻は、「何より動植物自体の物語るテクストが存在しないこと…」のくだりで、犬がペンを持って何か書いている絵を想像し吹き出していましたが…理解されていないなあ)。
14~15日(水~木)は、ギリギリで確定申告を終え、歴博の作業に没頭。とりいそぎ火曜に提出はしたものの、やはり納得がゆかず、頁数に変動の出ない範囲で増補を続行。歴博のYさんのバックアップのおかげで、最低限の形に仕上げることができました。古代神社関係の研究文献目録、1484件。一応は再録情報も付いています。当然穴は多いわけですが、調査の契機くらいは作れるはず(そう思いたい…)。あとは、古代神社の通史の原稿の手直しのみ。週明けまでに脱稿したいのですが、24日の講演のレジュメも作成し、担当の人に送っておかなければなりません(なんでも250部必要なそうなので、前もってお渡しして印刷していただくことにしたのです)。お彼岸の手伝いもしたいし、31日の朝日カルチャーもあるし、3月はフル活動のまま新学期に突入か…。ああ、最近購入した『於于野譚』をゆっくり読みたいというのに。『野生時代』の今月号も森見登美彦特集なのになあ。

ところで、最近の私はほとんど通販生活状態です。
古本やなかなかみつからない新刊本、DVDなどはこのところずっとネットで購入しているわけですが(そういえば、新宿の畸人堂潰れちゃったんですよね。さびしい…)、2月に入ってからはスマートフォンhTcZ(これはネットのみの販売)、ホワイトデーやら結婚記念日やらのプレゼントとして買った噂の(そろそろ流行も下火か?)ロデオボーイII、ホットしてクール…。最後のホットしてクールは、USBに繋いで、飲み物を保温・保冷できる装置。飲み物を傍らにPC作業する人間にはかかせません。妻は史料編纂所の自分の机に持っていったようですが、果たしてお役に立っているのやら。それにしても、この商品を開発しているサンコーという会社は異常ですよ。USBの妙な製品ばかり売っている。電動ファンで快適に呼吸ができるというUSBスッキリマスク、いつでも肌や頭皮の健康状態が確認できるUSBデジタルマイクロスコープDino-Liteには笑いました。皆さんも一度ご確認ください
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ぜいたくな時間:〈Le Vant〉... | TOP | ストレス?:急性胃炎でダウン »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 生きる犬韜