く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<大神神社> 今年の三輪そうめんの相場を占う「卜定祭」

2016年02月06日 | 祭り

【神意は「中値」、拝殿前で三輪素麺掛唄・音頭を奉納】

 日本最古の神社の1つといわれる奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社で5日、今年の三輪そうめんの卸相場を占う伝統行事「卜定祭(ぼくじょうさい)」が執り行われた。桜井市三輪地区はそうめん発祥の地と伝わる。祭典には奈良県三輪素麺工業協同組合や三輪素麺販売協議会の関係者らが参列、祝詞奏上や巫女による「浦安の舞」の奉納に続いて「卜定」が行われた。

 

 神職が神意を伺うため「高値」「中値」「安値」と書かれた紙玉約20個の中から1つを取り出す。その相場には毎年、地元だけでなく他のそうめん産地も注目しているが、今年は「中値」で3年連続の「高値」とはならなかった。工業協組などがあらかじめ想定した「中値」は標準銘柄「誉」の18キロ入りで1万900円という。式典後、拝殿前の斎庭で三輪素麺掛唄保存会の女性会員12人によって「三輪素麺掛唄」と「三輪素麺音頭」の踊りが奉納された。

 

 

 関係者はこの後「三輪素麺初市相場奉告祭」が行われる近くの三輪恵比須神社に向かった。この神社は日本最初の市場「海石榴市(つばいち)」ゆかりの神社。ここでも掛唄保存会による踊りが奉納された。この日は同神社の「初市大祭(六日祭)」宵えびすで、「鯛引き行列」が氏子地域を練り歩いた。6日の大祭を挟んで最終日の7日には湯立て神楽や御湯の神事が行われる。

 

 

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<BOOK> PHP新書「無電柱革命」

2016年02月05日 | BOOK

【小池百合子・松原隆一郎著、PHP研究所発行】

 だいぶ以前にテレビで見た光景だが、京都で外国人観光客が林立する電柱と蜘蛛の巣状の電線を物珍しげにカメラに納めていた。なぜ?の質問には「芸術的だから」と皮肉たっぷり。1カ月近く前の日本経済新聞の特集「FT(英国フィナンシャル・タイムズ)記者と歩くニッポン」。ここでもFT記者は「電線や電柱がむき出しじゃないか」と驚きを隠さなかったという。京都を訪れるのが夢だったが、その景観は期待を裏切り奇異に映ったようだ。

    

 日本には3500万本を超える電柱があるという。桜の木も3500万本といわれるので、ほぼ同数の電柱が林立しているわけだ。しかもなお毎年7万本のペースで増えているという。無電柱化比率は最も高い東京23区内で7%、大阪市内でも5%にすぎない。観光客に人気の高い京都市内は僅か2%で、幹線道路から一歩脇道に入るとご覧の通り(写真は京都・5花街の1つの先斗町。昨年12月中旬、無電柱化に向けて関係者の調印式が行われた)。では海外はどうか。ロンドンやパリでは戦前から100%、ニューヨークでも83%に達する。アジアでもソウル46%、北京34%と着実に無電柱化が進む。世界の主要都市では電線の地中化は今や常識になっているわけだ。

 電柱・電線は多くの日本人にとって見慣れた景色。だから不感症になって何にも思わない。だが、いったん気になると不快で仕方がないという人も多い。こんな日本の状況を、『失われた景観』などの著書がある社会経済学者、松原隆一郎氏は「伝染病」ならぬ「電線病」と名付けた。小池百合子氏は松原氏と同じ兵庫県出身の衆議院議員。阪神大震災で倒壊した電柱が救急車や消防車の行く手をさえぎる光景を目にした体験から、景観だけでなく防災・通行の安全という観点からも無電柱化を推進すべきだと立ち上がった。

 小池氏には「ガス管は地中なのに、なぜ電線は空中なのか」という素朴な疑問もあった。松原氏も「機会の平等に反している」と指摘する。小池氏らの呼びかけで2009年「美しい国:電柱の林を並木道に!議員連盟」が発足。ところが政権交代もあってまもなく開店休業状態に。4年後の2013年秋「無電柱化議員連盟」として再スタートした。小池氏は勉強会などを通じて、複雑な「連立方程式」無電柱化の前が立ちはだかるのを痛感したという。電力・ガス・通信・水道の各業界、縦・横割りの関係省庁、国・県・市町村に分かれる道路管理などだ。

 議員連盟は2014年「無電柱化の促進に関する決議」を採択し、さらに15年には議員立法として「無電柱化の推進に関する法律案」をまとめた。国の責務や推進計画の策定などに加え国民啓発の一環として「無電柱化の日(11月10日)」も盛り込んだ。「林立する111(電柱)を0(ゼロ)に」という意味合いが込められているそうだ。ただ安保関連法案が最大の審議案件だった先の国会での提出は見送られた。開会中の今国会に法案は提出されるのだろうか。

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<京都府立植物園> 「西山喬・ゆらの二人展~植物を描く」

2016年02月04日 | 美術

【昨夏亡くなった洋画家の遺作など約100点】

 京都府立植物園(京都市左京区)の植物園会館で「西山喬・ゆらの二人展~植物を描く」が開かれている。西山喬さんは世界各地の街並みや植物画を得意とする洋画家だったが、昨年8月がんのために亡くなった。享年78。二人展では妻で水彩画家の由良さんの作品なども含め約100点を展示中。7日まで。

     

 西山さんは1937年大阪生まれ。大学で講師などを務める傍ら、新聞連載小説の挿絵を描いたり、画文集「パリ・朝霧の中から」「イタリアの屋根」などを出版してきた。京都や東京、大阪で開いた個展は110回を超える。植物スケッチのため京都府八幡市の自宅からしばしば府立植物園に通っていた縁もあって、2年前には植物園開園90周年記念企画として同じ場所で二人展を開いている。

 西山さんが大腸がんと診断されたのは2012年。亡くなる前の数カ月は抗がん剤を中止して花の絵に没頭していたという。今展では遺作となった画文集「山野草を語る 西山喬画文集(解説森和男)」の原画など71点を出品。最も大きな作品『蓮』は竹ペンを使って描いた1m×2mほどもある墨画。大きなハスの葉が画面いっぱいに広がる様は迫力があり植物の生命力にあふれる。その隣には味わい深い『枯れ蓮』。『月下のクロユリ』は数輪のクロユリが満月の中で咲く幻想的な作品。墨画の絶筆作『イチハツ』の画面右下には「2015-5-1」と書き込まれていた。

 由良さんの作品は18点。まさにボタニカルアートと呼ぶにふさわしい細密画だ。その中には『れぶんあつもりそう』『青いけし』『いちはつ』など西山さんの作品と同じ題材も含まれていた。ほかに西山さんが愛用した画材や京都精華大学で指導していた教え子の作品も展示されている。

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<京都・八坂神社> 一足早く節分祭、芸舞妓が日本舞踊で華を添え

2016年02月03日 | 祭り

【きょう3日には祇園甲部と祇園東が登場】

 京都市の八坂神社で2日、今後1年の災厄を祓う節分奉納行事が始まった。3日までの2日間の日程。2日には京都5花街のうち先斗町と宮川町の芸妓(げいこ)・舞妓(まいこ)さんが境内中央の舞殿で日本舞踊を奉納、その後、大勢の参拝客や観光客に向かって豆まきを行った。3日には祇園甲部と祇園東の両歌舞会が踊りを奉納する。

 宮川町の舞踊奉納は午後3時に始まった。立方5人はいずれも豪華な黒紋付姿。唄・三味線の地方6人の演奏に合わせ「姫三社」を舞った。左手に扇子、右手には鈴。「シャンシャン」と鈴を打ち振りながら優美な踊りを披露した。豆まきには普段の芸舞妓姿と異なる様々な扮装をした〝お化け〟も登場し、節分の行事を盛り上げた。

 

 境内では福豆を買い求める人たちが列を成した。授与料300円で、空クジなしの景品抽選券付き。中には豪華な家電製品が当たって大喜びの外国人観光客の姿も見られた。5花街のうち上七軒歌舞会は3日、地元の北野天満宮の節分祭に参加し日本舞踊と豆まきを行う。

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