く~にゃん雑記帳

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<相撲発祥の地宣言まつり> 特別展「大坂山口神社と宮相撲」

2016年02月16日 | メモ

【28日には葛城市で横綱白鵬を迎え〝相撲サミット〟を開催】

 奈良県香芝市のふたかみ文化センターで特別展覧会「大坂山口神社と宮相撲」が開かれている(28日まで)。相撲にゆかりの深い香芝、葛城、桜井3市による「相撲発祥の地宣言まつり」の一環。3市が「相撲」をキーワードに連携し地域活性化や観光振興につなげようという狙いで、2月28日には葛城市で横綱白鵬を迎え「相撲サミット2016in葛城」などが開かれる。

          

 日本書紀は垂仁天皇の時代に當麻蹶速と野見宿禰が力比べをし、天皇は勝った宿禰に蹶速の領地だった「腰折田」を賜ったと記す。これが日本の相撲の始まりといわれる。その腰折田の伝承地があるのが香芝市。桜井市は2人による天覧相撲が行われたともいわれる相撲神社があり、また葛城市は蹶速の出身地で、「けはや座」と呼ばれる相撲館が設けられている。

 宿禰の出身地として候補地の1つになっているのが現在の桜井市出雲。出雲地区の村社、十二柱神社の境内には宿禰の顕彰碑や宿禰塚と伝わる五輪塔も立つ。だが、ふたかみ文化センターで14日「當麻蹶速と野見宿禰―相撲の古代学」と題し講演した辰巳和弘・元同志社大学教授は、「出雲国に勇士有り。野見宿禰と曰ふ」という書紀の記述から「恐らく山陰の出雲地方ということで出雲国といったのだろう」と指摘した。ただ、書紀はその直後に「即日(そのひ)に、倭直(やまとのあたひ)の祖長尾市を遣(つかわ)して、野見宿禰を喚(め)す」と記す。山陰から「即日に喚す」ことが可能だろうか。それとも「即日に」は「遣して」にかかり、「喚す」のは後日だったと解釈すべきなのだろうか。

 

 ふたかみ文化センター・市民ギャラリーで開催中の特別展では、古くから宮相撲が行われていた大坂山口神社(香芝市穴虫)に伝わる江戸後期の奉納相撲板番付や相撲絵馬、地元出身力士大の松為次郎の写真・稽古まわし、当麻寺奉納相撲板番付、蹶速・宿禰戦の墨絵や切り絵などを展示している。会場入り口には奈良県出身の郷土力士徳勝龍の等身大パネルも。28日のサミットでは西岩親方(元若の里)による基調講演や、白鵬と「けはや座」名誉館長・河内家菊水丸氏の対談、3市による相撲観光共同宣言などがある。その日には「けはや座」で現役力士による初っ切りや握手会などがある「どすこい!すもう祭り」、屋敷山公園で宮城野部屋の本格ちゃんこを味わえる「ごっちゃんです!相撲マルシェ」なども計画されている。

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