く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)> ヒマラヤ地方原産の帰化植物

2017年10月30日 | 花の四季

【別名「ポリゴナム」、金平糖のような愛らしいピンクの小花】

 タデ科イヌタデ属(ペルシカリア属)の多年草。原産地はヒマラヤ地方~インド北部で、日本には明治時代に渡来した。草丈は10~15cmと低いが、繁殖力は旺盛。茎が地面を這うように伸びて着地した節々から発根しマット状に広がるため、グランドカバーとしてよく利用される。園芸界では旧属名から「ポリゴナム」の名前で流通することが多い。

 主な花期は真夏を除く5~6月と9~11月で、小花が集まった径1cmほどのピンク色の集合花を付ける。ツブツブ状のその花姿はまるで金平糖のよう。葉は先が尖った卵形で、真ん中に暗紫色の「V」模様が入るのが特徴。秋になると紅葉し、冬には地上部が枯れるが、根は生きていて冬越しする。葉に白い斑が入る園芸品種もある。

 和名はツル状に茎を伸ばしソバのような白花を付ける多年草ツルソバに似て、草姿が全体的に小型なことから。各地の道端や空き地などで野生化しており、雑草として扱われることもしばしば。ネット検索していると、「家の前の雑草がホームセンターで売られていた『ポリゴナム』」という投稿があった。玄関口でこの写真を撮らせてもらった奈良県桜井市のご主人も「取っても取っても毎年はびこるので勝手に『ハビコリ』と呼んでいる」と話していた。


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