く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<生駒・長弓寺> 参道のアジサイ、まもなく見頃に

2022年06月08日 | 花の四季

【西洋アジサイやガクアジサイなど約800株】

 関東甲信地方が6日梅雨入りし、その他の地方でも入梅間近。梅雨空に映える草花といえば、やっぱりアジサイだろう。関西を代表するアジサイの名所の一つが奈良県大和郡山市の矢田寺。最盛期には60種1万株といわれるアジサイが咲き乱れる。だが奈良県内には他にも〝あじさい寺〟といわれるところがある。その一つが奈良市のすぐ隣に位置する生駒市上町の長弓寺(ちょうきゅうじ)だ。

 長弓寺は真弓山の山号を持つ真言律宗の古刹。寺に伝わる古文書によると、奈良時代の728年(神亀5年)に聖武天皇の命により僧の行基が開創した。天皇の狩りに随行した小野真弓長弓(たけゆみ)が息子の放った矢に誤って当たって亡くなり、天皇が菩提を弔うため建立したという。かつては20の塔頭(子院)を持つ大寺院だったが、今の塔頭は4つ。桧皮葺き入母屋造りの本堂は鎌倉時代を代表する寺院建築として国宝に指定されている。本尊の十一面観音立像は重要文化財。

 長弓寺は近鉄富雄駅のすぐ西側を流れる富雄川上流の右手にある。山門に通じる入り口には神仏習合のなごりを残す鳥居。その鳥居をくぐって先に進むと、参道沿いに色とりどりのアジサイが見えてくる。この時期に訪ねるのは隋分久しぶり。宝光院地蔵堂や薬師院のそばにあるガクアジサイやてまり型の西洋アジサイなども咲き始めていた。参道から境内にかけて約800株が植えられているそうだ。

 訪ねたとき花はまだ2~3部咲きといった感じで、開花前の蕾のものが多かった。それでも待ちかねたように時々参拝客がやって来ては写真に納めていた。本格的な見頃は6月の中頃以降か。ここの魅力は住宅街の富雄や学園前に程近いこと、それに自由に(無料で)境内を散策できること。7月に入ると、本堂に向かう坂道の左手にある池のハスの花も見頃を迎える。


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