く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<津城跡> 築城の名手、藤堂高虎が大改修

2019年10月25日 | 旅・想い出写真館

【荒廃した町の再興にも手腕を発揮】

 戦国武将藤堂高虎(1556~1630)は築城の名手として広く名を馳せた。彼が築城・修築を手掛けた城は全国各地に点在する。宇和島城、今治城、伊賀上野城、伏見城、江戸城、篠山城、大坂城、二条城……。津城(三重県津市丸之内)もその一つ。四国の伊予今治から初代津藩主として入城した高虎は1611年、自身の居城として津城を大改修した。

 津城はもともと織田信包(信長の弟)らの居城だったが、高虎は北側の石垣を高く積み増して東西両隅に三重の櫓を築くなど、近代的な城郭として整備した。明治維新後、天守や櫓など建物は全て取り壊され堀も大半が埋め立てられたが、本丸・西之丸の石垣や内堀の一部が今も往時の姿をとどめている。2年前には日本城郭協会から「続日本100名城」に選定された。

 

 三重県指定史跡でもある津城跡は「お城公園」として市民の憩いの場になっている。公園の一角には馬上姿の高虎像がそびえ立つ。公園内には10代藩主藤堂高兌(たかさわ)が1820年に創設した藩校「有造館」の正門「入徳門」も移築・保存されている。高虎は城下町の復興にも力を注いだ。城を中心として武家屋敷や町屋、寺町を整然と配置し、伊勢街道を城下に取り入れるなど町並みを整備した。町の目抜き通りにも高虎の銅像が飾られていた。そこにも「全国各地のまちづくりも手がけ、まちづくりの名手として有名になりました」と功績が刻まれていた。

 

 津市では毎年4月と11月、高虎に因んだイベント「高虎楽座」がにぎやかに開かれる。そこで活躍するのが創作和太鼓チーム「津高虎太鼓」。高い演奏技術で知られ、ニューヨークのカーネギーホールで演奏したこともあるという。津市PRのご当地キャラ「シロモチくん」も当然高虎に因む。高虎が若い頃、餅屋の主人から受けた恩を忘れないようにと、シロモチ(白い三つ丸餅)を旗印にしたという逸話から生まれた。最近ではドッグサンド専門店「高虎ドッグ」が人気を集めているそうだ。市民の高虎に寄せる愛着は半端じゃない!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする