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映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

インドの旅 (2) ~ 2回目ですが序章ということで・・・。

2012年10月10日 | 日記

 
       ↑アグラ城から遠くタージ・マハルを望みます。(どちらも世界遺産)

     もっともっと思い出を作りたいし、勉強だし、日本だけではなく世界を知りたい
     と思うものですから貴重な時間を作り海外に出ています。
     既にかなりの国・都市に出かけましたが、まだ行っていない国の中で神秘の
     国インドと言われ、様々な文化と宗教、そして豊かな自然・・・と、不思議な魅
     力が溢れているその国にやっとたどり着きました。
     日本との時差は3時間半で、直行便だと約9時間くらいで行けます。

     イギリスの植民地時代に作られたニューデリーの美しい街並みと、これとは
     対照的な庶民の活気が溢れるオールドデリーが同じ都市として混在するよう
     に、国全体が美しさ神秘さに包まれ、子供たちは9×9ではなく二桁の暗算
     が出来るし、高度のIT技術で世界中に進出しているし、美女が多い国だし、
     劇映画の製作本数は世界一。究極は核爆弾を所有する国家であるのに対し、
     はっきり言えばこんなに汚く非衛生的で貧しい場面に遭遇するとは・・・それも
     不思議な国で驚きます。

     今回の旅は首都デリーを出発点とし、デリーの南西約260kに位置する砂漠
     入口の街・ジャイプール、そこから約250k離れた世界遺産の宝庫アグラ、そし
     てまた約250kを走ってデリーに戻ってくる行程でした。今回は都合で西インド
     の玄関ムンバイ(英国時代のボンベイ)や、ヒンドゥー教の聖地バラーナシは残
     念ながらカットです。

     それぞれの街には素晴らしい世界遺産や文化財がありますので、街の風景と
     ともに順次ご紹介して行きますが、今回は各地に共通の裏面の方から先にご
     紹介しておきたいと思います。

     まずインドの地に降りたら日本とは異なる微かな匂いに気が付きます。カレー
     の匂いとは一寸違って独特なスパイスの香りで、街の盛り場ではより強烈です。
     次にお金の汚さに驚きます。紙幣は煮詰めて色が全く変わったようなボロ紙幣
     が流通していて、その紙幣をやり取りするのがとても嫌で、今回ほど街に出て
     お金を使わなかったことはありません。
     従ってどこでも夜は盛り場に出るのですが、今回は初めてあまり出たくなかっ
     た珍しい状態でした。これは写真を見ていただけると納得していただけると思
     います。

     旅行社から厳重に言われたことは水のこと。私は歯磨き・洗面までミネラルウ
     ォーターを利用しました。
     街はいたる所に悪臭を放つゴミの山があるし、公衆便所はほとんどなく、男は
     立ちション女性もサリーで隠して堂々とやっています。大きい方も同様ですよ。

     乗物で立派なのは地下鉄(デリーのみ)で、タクシーはほとんど見当たらず、バス
     は超オンボロ。人力やオートバイ改造の三輪車が大いに利用されていました。
     何処に行っても物売りと物乞いの猛烈攻勢にあい辟易しましたが、特に幼い男
     の子や女の子が一種の芸のつもりなのか、身体をくねらせて小銭を要求してき
     ます。
     この国は家柄によって就ける仕事が限られるそうで、貧富の差の激しさが全然
     改善されていないように見受けました。

     本日最後の驚きは、どこに行っても町中で、牛・ろば・羊・ラクダ・象・イノシシ・
     猿・野犬などがうろうろしていて、まるで自然動物園にいるような状態です。
     牛は車を停めてしまうし、野犬にいたっては噛まれて年間3万人の狂犬病によ
     る死亡者が出ているそうで、クワバラクワバラでした。  (次回に続きます)

  
   
  
                              ↑道路で行水を左はしている男。
  
     ↑数少ない公衆トイレ。             ↑いたる所での立ちション風景。
  

  

  

  
       ↑→ どちらも何人乗っているか、よくご覧ください。
  
      ↑↓→ ここからの5枚はお金をねだる子供たちです。
  

  
                            ↑↓→この3枚はいたる所で見受ける路上生活者
  

  
     ↑めったに見なかったタクシー。        ↑価格30万円台のタタ車と思われます。 
 

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映画 「新しい靴を買わなくちゃ」

2012年10月09日 | 日記

   

     色々なところの感想を読むと、かなり悪評紛々なのでパスしようかとも思
     いましたが、私も実際に行って好きになったパリでの話だし、オール・パリ
     ロケで作られたと言うので、やっぱり興味があって見てきました。

     人気脚本家の北川悦吏子が原作を担当し、くらもちふさこの作画で漫画
     化された同名コミックを、北川自身のメガホンを取り、岩井俊二がプロデュ
     ースと撮影監督を務め、更に音楽監督は坂本龍一という組み合わせで撮
     り上げています。

     妹のスズメ(桐谷美鈴)に付き添ってパリ旅行にやってきたカメラマンのセン
     (向井理)でしたが、パリに着くなりスズメはお互い自由行動にしようと、恋
     人のところに行ってしまいます。
     置き去りにされたセンは宿泊先のホテルも判らず困り果てた上に、落とし
     たパスポートを踏みつけられ、破かれてしまうのです。

     パスポートを踏んだのは、パリでフリーペーパー編集者として働く日本人
     女性アオイ(中山美穂)でした。
     アオイは、パスポートを踏んだ拍子に靴のヒールが折れてしまい・・・と、偶
     然から始まる年下の男性と3日間だけの淡い恋の物語です。

     日本映F[L画としては珍しいパリ・オールロケで、セーヌ河畔・凱旋門・シャン
     ゼリゼ通りなど、パリの雰囲気がよく捉えられていて中々いいと思います。
     劇中で交わされる会話はとてもスマートではあるのですが、長過ぎて饒舌
     になり途中で飽きてくるのが惜しいです。
     それらを監督は如何に整理するか、緩急をつけるかが重要なのですが・・・。

     洒落た映画を作ろうとした意欲は買いますが、お話自体も薄いし、監督とし
     ての手腕は合格点はやれません。
     それよりも、さりげないショットや、逆光などを上手く使つたりする岩井俊二
     の撮影監督ぶりの方が光るのは皮肉です。
     結論は関係者のお遊び映画の感ありなのですが、私は妙にこの作品が好
     きです。
                    (10/7 TOHOシネマズソラリア 2日目 14:35の回 61人)

       
           ↑ パリで、私。

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映画 「ボーン・レガシー」

2012年10月08日 | 日記

   

     今回は連続で見た「ハンガー・ゲーム」「ボーン・レガシー」でしたが、前者は
     「ウインター・ボーン」で嘱望されたジェニファー・ローレンス主演もので期待し
     たのですが、物語がいかにも馬鹿馬鹿しく、彼女も今一つの演技で期待はず
     れでスルー。
     後者もシリーズが前作で終了した筈なのに主役をチェンジして再登場。これも
     出来は今一つなのですが、新ヒーローに抜擢された「ハート・ロッカー」「アベン
     ジャーズ」のジェレミー・レナーに今後を期待して、「ボーン・レガシー」を取り上
     げることにしました。

     自身の記憶を奪われ、愛する者を奪われたCIA最強のスパイ、ジェイソン・ボー
     ンの戦いを描いた、マッド・デイモン主演の人気スパイアクション3部作は完結
     しましたが、その世界観を引き継いでの新展開です。

     ジェイソン・ボーンが活躍したことにより、崩壊した筈だった暗殺者養成のCIA
     極秘プログラムが実は漏洩していて、その裏では更に巨大で恐ろしい陰謀が
     密かに進行、もう一人のスパイ、アーロン・クロスが巻き込まれて行きます・・・。

     監督は前3部作の脚本を手がけたトニー・ギルロイ。ジョアン・アレン、デビッド・
     ストラザーンらシリーズおなじみのキャストも再登場です。

     この作品も、いささか文句を付けたい展開なのですが、敢てそのあたりを押さ
     え理屈を言わず、それからどうなって行くのだろう・・・だけの展開を楽しむアク
     ション映画です。
     ただ、ラストが一寸拍子抜けで、もっと激しくスッキリ終わる方法があったと思
     います。
     そしてジェレミー・レナーが、これから益々アクション・スターとして育って行くだ
     ろうの期待が持てる作品でもありました。
                     ( 9/28 TOHOシネマズ天神 3日目 12:15の回 69人)

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映画 「だれもがクジラを愛してる」

2012年10月05日 | 日記

   

     1988年はまだネットも携帯もない時代です。アラスカ発の小さなニュースは、
     当時アメリカと冷戦状態だった旧ソ連まで巻き込む事態になったという、実
     際に起きた実話を元に映画化されたものです。

     アラスカの地方テレビ局でレポーター兼ディレクターとして働くアダム(ジョン・
     クラシンスキー)は、氷海の小さな空間にとらわれた3頭の親子クジラを見つ
     けます。このままでは水中で呼吸が出来ないクジラは死を待つばかり。
     アダムがその様子をニュースとして放送すると瞬く間に全米に広まり、彼の
     元恋人で環境保護団体職員のレイチェル(ドリュー・バリモア)も駆けつけて
     きます。
     現地の石油会社が資材を提供し、各国から報道陣も押し寄せるなど、現場
     はさまざまな思惑と熱気に包まれて行きますが、果たして・・・。

     監督は「旅するジーンズと16歳の夏」「そんな彼なら捨てちゃえば?」のケン・
     クワピスで、正直言うと、演出もやや稚拙で平凡なのですが、なんと言っても
     実話の強みで迫ってくるものがあります。

     冷戦中の国同士、捕獲して食べようとする原住民、功をあせるテレビレポータ
     ー、宣伝になるからと資材を提供する会社、環境保護でなんとしてでも助けた
     い団体など、立場が異なる人たちですが、縄張り、面子、意地を乗り越えて、
     最後には一致団結し救出に当たって行く姿は、屁理屈抜きで感動ものですよ。
                    ( 9/28 TOHOシネマズ天神 14日目 15:20の回 8人)
     PS:
      土曜・日曜はお休みをいただき、また来週月曜日にお目にかかります。
      来週は映画の感想に加えて、インド旅行~(2)をお届けしますので、宜しく
      お願いします。
        

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映画 「アイアン・スカイ」

2012年10月04日 | 日記

      

     この映画のあまりにも大胆な物語設定が製作前から話題となったり、世界
     各国の映画ファンやSFマニアから出資を募ったら約1億円のカンパが集ま
     ったとかの話題も重なったフィンランド・ドイツ・オーストラリアの合作です。
     ベルリン国際映画祭でプレミア上映もされたというSFアクションで、私も期
     待していた1本でした。

     2018年にアメリカの探査船が46年ぶりに月面着陸をするところからこの映
     画は始まります。
     飛行士たちが船外活動をしていて月の裏側に巨大都市を発見、これこそ70
     年前の第2次世界大戦後、完全敗北したと思われたナチス第三帝国の一部
     のエリートが連合軍の追跡を逃れ、密かに月へと逃亡。月の裏側に秘密基
     地を作り、復讐の機会をうかがっていたのです。
     そして遂にナチスはUFOの大群を率いて地球侵略を始めます・・・。
     監督は「スターレック 皇帝の侵略」のティモ・ヴオレンソラで、ユリア・ディー
     ツェ、ゲッツ・オットーなどの出演です。

     つい先ごろ公開された「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」のように、
     またしてもオバカ映画かと思う人も多いでしょうが、こちらは荒唐無稽なお話
     ではあるものの、とても風刺が効いていて面白い出来です。
     いつものようにこの作品の評価も賛否両論が真っ二つに分れていますが、私
     は好きな作品です。
     特撮部分はまあ普通の出来ですが、着想の面白さと過去の映画へのオマー
     ジュ部分が微笑ましく、楽しく見終わりました。
                     ( 9/28 TOHOシネマズソラリア 初日 9:45の回 13人)

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