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旅行でのお休みが長かったため映画の感想が溜まっています。従って本日は
二本立てです。スルーする作品はちゃんと題名を載せてからスルーします。
「ツナグ」は直木賞作家・辻村深月による同名小説の映画化です。
一見すると普通の男子高校生・歩美(松坂桃李)は、祖母アイ子(樹木希林)か
ら死者と生者を引き合わせるツナグを継ぐ見習いとして、死者との再会を望む
さまざまな人と出会って行きます。
しかし、死者との再会が救いになるのか、人生は変わるのか、次第に自身の
行為に疑問を抱くようになるのでした。
注目の若手俳優・松坂桃李が初主演し、祖母役の樹木希林のほか、佐藤隆
太、桐谷美玲、橋本愛、八千草薫、仲代達矢、遠藤憲一、別所哲也なと錚々
のキャストで固めています。
監督は「ROOKIES 卒業」の平川雄一朗ですが、正直言ってあまり上手くなく、
ほとんど荒唐無稽のまま終わってしまいます。
更にどこでもCMを入れられるようなボッツンボッツン演出と編集で、これはテ
レビ番組ではなく映画ですから、映画らしく撮ってほしいものです。
結果は原作を想像しながら読む方が楽しい筈。樹木希林などベテランは無難
ですが若手の演技はいま一つです。私的には期待を裏切られた作品でした。
(10/6 TOHOシネマズ天神 初日 12:30の回 81人)
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次はもう少しで見逃すところだった「セブン・デイズ・イン・ハバナ」です。
"世界でもっとも美しい島"とも評されるキューバの首都ハバナを舞台に、月曜
から日曜までの7日間を7つの挿話で、ギャスパー・ノエ、エリア・スレイマン、
ローラン・カンテなど、個性的な7人の監督が撮ったアンソロジーです。
旅行や仕事で訪れた外国人や現地で生きる人々など、多種多様な人物の日
常の断片を切り取るばかりか、ハバナの街の息吹を楽しくいきいきと描き出し
ています。
出演はダニエル・ブリュール、エミール・クストリッツァ、ジョシュ・ハッチャーソン
ら無名に近い人が大半です。
この作品は内容が内容ですから総合点を付けるより、映画を見た仲間が集ま
って七つの挿話のどれが好きだったかを語ることが楽しいように思えます。
私は全体的に好きですが、特に2話、5話、6話が大好きでした。
(10/9 KBCシネマ 18日目 16:05の回 6人)