「ナイアガラ」(1953)でマリリン・モンローの、モンロー・ウォーク
を見ていっぺんでファンとなり、しかも1954年には大映九州支社の階
段で偶然にもすれ違い、彼女のオーラに取りつかれて今日に至ってい
ます。
新婚旅行で福岡へやって来た彼女が、３日間続けて当時のロイヤル本
店２階で食事をしたことは有名な話で、同じビルの３階～５階が大映
九州支社であり、同じ階段を使用していたからです。
その後、配給会社の宣伝マンに頼んで貰ったスチールを、今まで後生
大事に持っていて、最近FBで紹介しましたら結構反応があり、ここで
もアップさせていただきました。
「孫文の義士団」などを撮ったテディ・チャン監督と、「イップ・マン」シリーズなど
のドニー・イェンが再び組んで放つカンフー・アクションです。
一流の武術界チャンピオンたちを狙った謎の連続殺人事件が続発する中、かっ
ては警察で武術教官をしていて、無実の罪なのに囚人となっていた男と、女性
警部が協力して犯人を追うという内容。「アイスマン」などのワン・バオチャンが
悪役を演じ、「浮城」などのチャーリー・ヤンがエリート警部という配役です。
久しぶりで見るカンフー映画ですが、本場で製作のカンフー・アクションで、いい
出来だと思います。お話はどこかで見たような気がしないでもありませんが、元
祖香港カンフー映画にリスペクトを捧げた感じも加わり、リズム感もあって中々い
いです。
ラストの処理とエンディング・ロールも気持ちがいいし、褒め過ぎかもしれません
が時間つぶしには格好の娯楽篇です。
ピーターラビットは世界的に名の知れたキャラクターの一つですが、今回は作者
ゆかりの地についてご紹介したいと思います。
イングランド北部にある湖水地方は多くの湖が点在し、高い山が少ないイギリス
で標高100mくらいの山が連がっています。
ウィンダミアはその玄関口となる街で、隣接した全長17ｋのウィンダミア湖は、遊
覧船で楽しむ絶好のポイントなのです。このウィンダミア周辺のグラスミア村は、
ロマン派詩人ウィリアム・ワーズワースゆかりの土地として著名であり、更にニア・
ソーリーも小さな村ですが、目の前に広がるようなポターの絵本の世界が楽しめ
るのです。
この村には「ピーターラビットのおはなし」の作者ビアトリクス・ポターが半生を過ご
した屋敷とか、ファンタジー博物館などがあって観光客が絶えません。
ワールド・オブ・ビアトリクス・ポターは小さな博物館ですが、「ピーターラビットのお
はなし」「キツネどんのおはなし」など、23の世界を再現したアトラクションは、本物
そっくりに作られた人形たちが今にも動き出しそうでした。
1866年にロンドンで生まれたポターは、少女時代から絵を描くことが大好きだった
そうで、大人になってからお世話になった人々に手紙を送り、そこに描かれていた
動物たちがピーターラビットとその仲間になって行ったのだそうです。
現代版おとぎ話というか奇跡的な出来事により、２９歳で年齢が止まってしまった
まま100年以上を生き続けた女性が、真実の愛を見いだすまでの軌跡を描いたフ
ァンタジックラブストーリーです。
監督は「セレステ∞ジェシー」のリー・トランド・クリーガー。主演のブレイク・ライブ
リーは、今まで見たことがないけど素敵な人だなーと思って調べると、アメリカの
テレビ・ドラマ「ゴシップガール」シリーズで一躍有名になったブレイク・ライブリー
という女優さんでした。共演にハリソン・フォードまで出ているし、アメリカで話題
になった作品であることに納得です。
そうは言っても内容はかなりご都合主義的な展開で少しは気になることと、演出
がもう少しスマートであったらとは思いますが、昨今のSFX大作よりはずーっと
楽しいし、時間を過ごすことが出来ます。
既に第３目の製作も決定されている青春ミュージカルの続編です。個性豊かな大学
ガールズアカペラ部のメンバーたちが織りなす友情やプライド、成長を描いたガール
ズムービーで、最初にオバマ大統領の誕生日を祝う祝典には、本物の大統領夫妻が
登場してびっくりさせられます。
主人公ベッカ役には、ブロードウェイミュージカルで舞台を踏んだ経験をもち、「イント
ゥ・ザ・ウッズ」「ラスト5イヤーズ」といったミュージカル映画への出演も続いているアナ
・ケンドリックです。ケンドリックが劇中でカップを楽器代わりに演奏し、歌うシーンが評
判を呼び、アメリカではファン動画が作られるなど人気を博した作品です。監督は「ハ
ンガー・ゲーム」シリーズに出演していた女優のエリザベス・バンクスです。
アメリカの女子大生の生活描写に、最初の内は中々入れなかったのですが見ていて
段々と同化して行きました。思わぬ所に大統領夫妻が出てくるし、女子学生の言葉が
汚いのにも驚きながら、これも見ていて馴れてきて面白さが増してきます。
このところ良く出来たアメリカの音楽娯楽映画が続いて公開されています。この作品
も前篇を見ていなくても別に不自由しないし、物語自体は単純で結果も想像通りなの
ですが、上手く纏めているし、音楽とダンスが堪能出来て楽しい佳作と言えましょう。
