![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/90/48f1fc61d6d099e8e3c0d2df0d007b2b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/8d/2d917b1a6c1820575fef4b10f34a948e.jpg)
「犯人に告ぐ」などで知られる雫井脩介の同名ミステリー小説の映画化で、「クライマ
ーズ・ハイ」「わが母の記」「関ヶ原」などをがけた原田眞人監督がメガホンをとってい
ます。
都内で発生した犯人不明の殺人事件を担当することになった、東京地検刑事部のエ
リート検事・最上と、駆け出しの検事・沖野。やがて、過去に時効を迎えてしまった未
解決殺人事件の容疑者だった松倉という男の存在が浮上し、最上は松倉を執拗に追
い詰めて行きます。最上を師と仰ぐ沖野も取り調べに力を入れますが、松倉は否認を
続け手ごたえ無しです。沖野は次第に、最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしてい
るのではないかと、最上の方針に違和感を抱き始めます・・・。
木村拓哉がエリート検事の最上、二宮和也が若手検事の沖野に扮するほか、吉高由
里子、平岳大、大倉孝二、八嶋智人、松重豊、山崎努らが共演です。
原作を読んでいないので、最初の内は何が何だか判りづらかったです。追い打ちをか
けるように、出演者全員が多いセリフを早口でしゃべったり、奇妙な人物が出てきたりし
て気になりました。もっと映像で表現する方法や簡略化するテクニックもあったと思いま
す。木村拓哉、二宮和也はともに熱演で、二人を取り巻く人物もそれぞれ好演ですが、
物語に上手く溶け込んでいない印象なのは、全体があまりにも現実離れしているから
でしょう。脚本と演出があまり上手いとは思えませんでした。続編が出る気配ですが、も
う結構です。