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前作「アウトレイジ」(2000年)の5年後の世界が描かれる、北野武監督・主
演映画の続編です。
関東最大の暴力団組織・山王会の抗争から5年の月日が流れます。
関東の頂点を極め、政治の世界に進出するなど過剰に勢力拡大を進める
山王会。対して組織の壊滅を図る警察が動いて、関西の雄ともいえる花菱
会と、表向きは友好関係を保っている東西の巨大暴力団組織を対立させよ
うと画策します。
そんな時に、前回の抗争中に獄中で死んだ筈の大友(北野武)が生きていて、
突然出所を告げられます。
出所する大友を出迎える刑事の片岡(小日向文世)の目論みとは・・・。
ビートたけし、三浦友和、加瀬亮、松重豊、中野英雄、小日向文世らに加え、関
西ヤクザ役で西田敏行、塩見三省、高橋克典、桐谷健太、新井浩文らが新たに
加わり、前作に増して罵声のオンパレードです。
私的には前作もあまり買っていません。更に最近のたけしをテレビで見ていて
思うのですが、彼のギャグやジョークのピント外れに笑うに笑えない状態です。
しかも彼自身は得意満面で、周囲の人たちに同調するよう仕向けたりしている
姿は自己満足もいいところの世界です。
この映画も同じです。汚い言葉で怒鳴りあい、殺し殺されて行く・・・。こんなムダ
死に男の美学を見ることが出来るなどと言っている方もいますが、美学とはこん
な場合に使う言葉ではないと思います。
更に困ったことに興行は大ヒットだそうです。当たれば当たるほど、娯楽的にも
質的にも優れた作品を出して欲しかったと、心の底から思う私でした。
(10/11 大洋映劇 6日目 13:15の回 22人)