「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル監督によるこの新作は、メリル・
ストリープとトミー・リー・ジョーンズが演じる円熟した夫婦の物語で、失わ
れてしまった情熱を取り戻すべく奮闘する姿を描いたコメディタッチのドラマ
です。
結婚して31年目を迎え、変わり映えのしない毎日を送っている夫婦は、寝
室は別だし満足な会話も無い状態です。
惰性の毎日にふと疑問を感じた妻は、夫を無理やり連れ出し著名な医師(ス
ティーブ・カレル)による、1週間滞在型の結婚生活カウンセリングにやってき
ます。
料金は一週間4000ドル、気負い込む妻と、仏頂面の夫。果たしてこのカウン
セリングは吉と出るか、凶と出るか・・・。
メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズの個性と、円熟の演技だけでも楽
しめる作品ではありますが、物語そのものに特別新味はありません。
更に思ったよりHなセリフや演技が飛び出して驚かされます。そんな過激演
技をメリル・ストリープも太ももを露わにして演じていますが、上手いとは思う
ものの少し気の毒な感じがするのは否めません。
でもハッピーエンドですから少しぐらい気になることがあっても、この作品は
良しと言うべきでしょう。