映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

「 サヨナラ SHIMONOSEKI 」

2012年01月31日 | 日記

          
                ↑本日の「シアター・ゼロ」です。

       私どもの会社が関連した下関でのプロジェクトが、本日1月31日で一先ず
       終わりました。

       映画館シアター・ゼロは、昨年2月1日からお預かりしましたので丁度1年
       です。今後の映画館経営は別事業体で継続されます。
       シアター・ゼロについては、過日3回にわたって書きましたので、詳しくは
       このブログを遡りご覧ください。

       もう一つは、ここの商業ビル所有社である下関商業開発㈱様と、わが社の2
       社で共同運営していたシーモール内仮設店舗「東急ハンズ・トラック・マー
       ケット下関店」は、一昨日の1月29日に契約満了で閉店しました。
       オープンが去年の7月15日でしたから、約6ヵ月間の営業でしたが、取り
       扱いした個性的な商品群は地元で好評だったと思います。

       映画館と東急ハンズ・トラック・マーケットを運営していて、苦労もありました
       が結果的に面白かったし楽しかったです。
       さらに嬉しかったのは下関で、何でもお話が出来る友人・知人に出会えたこ
       とです。
       言葉で言い表せない素敵なご縁だと考え、これからもいいお付き合いが出
       来ますように・・・です。

       映画館が本日までだったので引継ぎして先ほど福岡に戻りました。
       従業員はひとまず次経営社へ引き継がれますが、その仲間から思いもよら
       ない記念品をいただきました。その場では「有難う」だけしか言いませんでし
       たが、みんなの温かい気持ちに、館を離れてから涙が止まらなかったです・・・。
       みんな元気でこれからも活躍してください。そして下関で仲良くしていただいた
       皆様、本当に有難うございました。

          
              ↑東急ハンズ・トラックマーケット下関店の最終日。

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映画 「サラの鍵」

2012年01月30日 | 日記

        

       1942年にパリで起きたフランス警察によるユダヤ人迫害事件にまつわる悲劇
       を描いた、タチアナ・ド・ロネのベストセラー小説を映画化したもので、去年公開
       された「黄色い星の子どもたち」と同様事件が背景です。

       パリ在住のアメリカ人女性ジュリアはジャーナりストで、'42年のヴェルディヴ
       事件を特集を担当することになります。
       かってフランス警察が、13,000人のユダヤ人をナチの命令で逮捕したこの事件
       を詳しく調べる内に、フランス人で夫の祖父母から借りていたアパートに、以前
       ユダヤ人家族が住んでいたことを知ります。

       '42年夏の朝、10歳の少女サラは、激しいノックの音に異変を感じ、咄嗟に弟を
       納戸に隠します。
       直ぐに帰ってくるからと、嫌がる弟に約束し納戸に鍵をかけ、自分は連行される
       のです。
       屋内駐輪場に集められたユダヤ人たちは、次々に収容所に送らます。弟のこと
       が気になるサラは無謀にも収容所脱走を図り、ついにアパートにたどり着くので
       すが・・・。

       脚本も手掛けた監督のジル・パケ=ブレネールは37歳の新鋭監督で、第23回
       東京国際映画祭で最優秀監督賞を獲得しています。
       少女サラとジャーナリスト・ジュリアの物語を時空を超えて交錯させて行く構成
       は緊張感に溢れて中々見ものですし、ジャーナリスト役のクリスティン・スコット・
       トーマスは好演だし、少女サラ役がこれまた素晴らしいです。

       更に、サラの話がとてもショックだし胸を打ちますが、ジュリアがなぜ執拗に事
       件を追うのかの裏づけがもう一つ希薄で少しばかり判りにくいし、どうしてもジュ
       リア中心の後半には減速感を持ちました。
       ですからもっとサラの話をメインにして描くべきだったととも思います。

       いい映画はお客さんは良く知っているのですね、福岡市・KBCシネマで28日公
       開日13時50分の回は、ミニシアターですが、70人を超える観客でした。
       お薦めの1本です。


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スペインの旅 (6) ~ 丘の上に宮殿が聳える古都グラナダ

2012年01月28日 | 日記

                 

       スペインの旅日記が中々進みません。少しスピードアップしてスペインを駈け
       抜けようと思いますので、もう暫らく宜しくお付き合いください。
       今回はグラナダにやってきました。

       アンダルシア地方の中心地グラナダは、スペイン最後のイスラム王朝・ナルス
       王国が築かれた古い都です。
       13世紀の初めから1492年キリスト教徒に奪回されるまでの約250年の間、ナル
       ス王朝の政治・経済・文化の都として繁栄を極め、今でもその跡は世界遺産と
       なって随所に見られます。

       アルハンブラ宮殿と、イスラムスペイン様式を代表するヘネラリーフェ庭園は同
       じ地域にありつながっているので観光は楽ですが、結構歩かされました。
       宮殿中庭にあるライオンの噴水は、残念ながら改修工事(写真)のため見学が
       出来ませんでした。
       宮殿の敷地は14,000㎡もあり、イスラム建築の最高峰傑作といわれ、幾何学
       模様や精密な透かし彫りなど素晴らしいです。

       下の写真に入っていますが、庭には日本から移植した柿が成っていましたし、
       小さな溝みたいな穴は、なんと当時の水洗トイレの跡です。
       庭園は王族の夏の別荘で、離宮と庭園からなる安らぎの空間となっています。
       年中緑と季節の花に覆われ、豊富な雪解け水を使用した堀割りや噴水が素敵
       です。
       また建物の間から古都の町並みを望見することが出来ます。

       昼間歩き続けて少々疲れ気味だったのですが、夜は洞窟風になっているフラ
       メンコのお店へ。
       歌い手、踊り手、ギター奏者が、お互いの息づかいで波長を合わせ、一人一
       人が個性的でその場でしか生まれのがフラメンコだそうです。
       若い魅力的なダンサーに交じって、かなり年配の女性も出演していましたよ。

       さて次の目的地はグラナダから車で約7時間半かけて行く、スペイン第3の
       都市バレンシアです。

     

     

     

     

     
      ↑日本語で改装中の文字が見えます。右は改装で見れなかったライオンの噴水です。
     

     

              

     

     

              

      
   
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映画 「ヒミズ」

2012年01月27日 | 日記

           

       「ヒミズ」は人気漫画家・古谷実が、それまでのギャグマンガ路線から方向を
       変えた作品で、人間の暗い部分を敢て見せる作品となり、2001年から2003年
       にかけてヤングマガジンに連載されたものを基に、園子温監督が脚色・映画化
       したものです。

       映画は原作と背景が変わって、東日本大震災後の東北地方にある海辺の街
       になっています。
       15才の住田(染谷将太)はは普通の平凡な大人になりたいと思う少年。同級生
       の茶沢(二階堂ふみ)はとんがった少女だが住田に興味を持ち、彼の言葉を自室
       の壁中に貼っています。

       住田に疎まれながらも茶沢は二人の距離を縮めようと、住田の家の貸ボート屋
       に通って手伝おうとしますが、住田は中々相手になってくれません。
       そんな時に借金を作って蒸発していた父(光石研)が帰ってきて暴力を振るいます。
       母親はたまらずほかの男と逃げ出し、天涯孤独となった住田に茶沢は激しく共
       鳴するのでした。
       住田は父の借金取りの暴力に立ち向かい、暴力の前に身も心もボロボロになり、
       再び帰ってきた父と激しく争うのですが、遂に・・・。

       この映画が公開されて大変評判になっているし、私の知人には「もう今年のベス
       トワン作品は決まった・・・」という者もいます。
       このような状態の中で、私がこの作品は駄目だと烙印を押せば、かなりの反発
       があると思いますが、正直に思ったままを書かせていただきます。

       もともと園子温監督の「冷たい熱帯魚」「恋の罪」を私は買っていません。
       監督の姿勢として、日本映画で誰も手をつけない分野に挑戦することは良しと
       しますが、過去の作品を含めて非現実の世界ばかりでリアリティが希薄であり、
       それなりに独特な作風で毎回話題になってはいるものの、重くて暗いだけで本
       当の意味で問題提起になっていないと思います。

       一番駄目なとことは背景設定を東日本の被災地にしたことで、劇の構成上もそ
       れが生かされず、却って被災地に失礼というものです。
       見られた方はよーく考えてください。色んな挿話が展開しますが、脈略が必要
       なのにいずれもがご都合主義による発生で、説得力皆無です。脚色の段階か
       ら既に失敗だったと思います。

       映画監督は色んなことをやりますが、演技指導は重要な部分で、その意味で
       は二人の新人に対する演技指導は中々のものです。
       特に染谷将太はいいですね。二階堂ふみも上手いとは思いますが、お芝居が
       少々臭くって私は買いません。
       いつも言うように作品に対する思い入れは百人百様で、いいと思っている人に
       私の意見を言って説得しょうなど少しも思っていませんが、私なりの感想をち
       ゃんと言いたいだけです。失礼しました・・・。

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映画 「きみはペット」 + 舞台挨拶

2012年01月26日 | 日記

          

       これは韓国映画ですが、もともとは小川弥生の恋愛コミックで、2003年に
       小雪・松本潤で主演のTBSでTVドラマ化されていた人気コミックを、韓国
       で映画化したものです。

       順調にエリート街道を歩いてきた出版社勤務のキャリアウーマン、チ・ウニ
       (キム・ハヌル)ですが、最近は恋人に振られたうえ、職場では左遷され、初
       めて味わう挫折に失意のどん底にいます。

       そんなある日、弟が連れてきた一文無しのイケメンのダンサー、カン・イノ
       (チャン・グンソク)と出会い、友達でも恋人でもない「ペット」ということにして
       ウニの家に暮らすことになります。
       自由奔放だが繊細なイノとの生活に、次第に心が癒されて行くウニだった
       のですが、思わぬトラブルの続発で、さてどうなりますか・・・です。

       主演は日本でも人気が出ているチャン・グンソクと、韓国ではTOP女優の
       座にいるキム・ハヌルで、グンちゃんの方は将来有望な俳優ぶりを見せて
       くれますが、彼女の方は正直言って少々ミス・キャスト気味です。
       監督はこの作品が長編デビューとなるキムめヒョンゴンですが、第一作と
       しては中々の出来で、スマートな演出振りに今後注目です。よく勉強して
       いる感じがして好感が持てる新人と言えます。

       こんな作品ですから理屈抜きで楽しめばいいと思いますが、結末が見えて
       からの編集がダラダラしていて、1時間50分を5分~10分縮めるともっと
       スマートな作品になったでしょう。


       関連した情報ですが、私が贔屓にしていた福岡のソラリア・プラザが映画
       館3スクリーンを閉じて約2ヵ月が経ちました。
       このたび内装を黒をベースにした色合いに一新し、TOHOシネマズ 天神本
       館(6スクリーン)・ソラリア館(3スクリーン)として1月21日オープンしました。
       開館記念のイベントとして、23日開催されたのがチャン・グンソクとキム・
       ハヌルの舞台挨拶でした。
       黄色い歓声の中、登場した二人は、挨拶を彼女は韓国語でしたが、グンち
       ゃんは流暢な日本語で話し、最後は観客に手を振りながら会場を後にして
       いました。

       ↓は、地元新聞のイベント記事です。
          

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