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『はやぶさ』は、小惑星イトカワから岩石サンプルを持ち帰るという世界初の
ミッションとなった偉業です。
2003年5月に、鹿児島県内之浦から"はやぶさ"を搭載したロケットが打ち
上げられ、途中で行方不明になるなどさまざまなトラブルに見舞われながら、
2010年6月に約7年間で総距離60億キロの旅を終えて地球に帰還します。
このプロジェクト最大の目的は、小惑星イトカワに着陸し、太陽系の起源を
探る手がかりになる物質を持ち帰ることでしたが、微粒子ながら目的は達成
しました。
映画はこの偉業と共に、その裏に存在したプロジェクトチームや、周囲の人々
たちの生きざまを描いています。
昨年末から実写版3作品が製作され、これは競作2作目で東映60周年記念
作品だそうです。
はっきり言ってこの偉業はテレビで十二分に報道され、なんで今更3本も製作
されるのか判りません。
付け加えられた劇映画仕立ての部分は、どのように盛り上げようとしても面白
くないし、帰還の感動もテレビによる実写には敵いません。
しかも3社による競作(20世紀フォックス・東映・松竹)なんて、如何に日ごろの
企画力が貧しいかを証明する以外、何ものでもありません。
公開がまだ1本残っていますので、どの作品が一番いいかは言いたくありませ
んが、跡になるほど出来が悪くなっているような気がします。
滝本智行監督も冴えないし、渡辺謙を初めとしたキャストも出来がいま一つで
不満です。