映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「少年と自転車」

2012年04月30日 | 日記

   

      今年行なわれた第64回カンヌ国際映画祭で、グランプリ(審査員特別賞)を
      受賞したベルギー・フランス・イタリア合作です。
      ジャン=ピーエル&リック・ダルデンヌの兄弟が、脚本・監督にあたったもの
      で、父親から育児放棄された12才の孤独な少年が、ひとりの女性との出会
      いから自立成長して行き、女性もまた母性を目覚めさせる過程を描いた内
      容になっています。

      自分を児童相談所に預けたままにしている父親を見つけて、一緒に暮らす
      ことを夢見る少年シリルは、毎日のように自転車で街を駆け回り、やっとの
      ことで父親を見つけ出したのですが、父親はいい顔をしないばかりか・・・。

      この少年役には、100人の候補者の中からオーディションで選ばれたトマ・
      ドレが、ひたむきに父親探しをする少年を生き生きと演じています。劇中で
      は色々と悪いっ子ぶりを見せますが憎めない子です。
      また恋人とも別れて少年を温かく見守る女性サマンサには、「シスタースマ
      イル ドミニクの歌」で清々しい演技を見せてくれたセシル・ドゥ・フランスが好
      演です。

      全編が温かいタッチで、しかも丁寧に描かれるのは、この監督兄弟の手腕
      として評価してやりたいと思います。佳作。
                        (4/22 KBCシネマ 2日目 14:30の回 41人)
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福岡ぶらりぶらり ・・・ ( 4/26 )

2012年04月28日 | 日記

         

      天候不順が続いた福岡でしたが、このところやっと安定してきてGWを迎
      えられそうです。
      気の早い私は今週、時間を作って郊外へと足を延ばしています。

      日帰りドライブコースは沢山ありまして、この前にご紹介した福岡・佐賀
      県境の三瀬村とか、更に足を延ばすと吉野ヶ里遺跡公園ですし、新鮮な
      お魚やイカが食べられる唐津・呼子も魅力ありありです。
      南の方に目を転じると久留米・石橋文化センターのイベントが常に楽しい
      し、久留米から水郷柳川へは一時間もかかりません。

      もう少し方角を変えると秋月城址の季節の移り変わりが素敵ですし、更に
      奥へと入ると黒木町はもうすぐ黒木の大藤の香りが町全体を覆うでしょう。
      もっと方角を変えて日田市や北九州~下関へと車を走らせる・・・。
      もう少し時間をかけるなら長崎・熊本・阿蘇・天草・別府も圏内といえるでし
      ょう。とにかく行き先が多く、迷うことが多い私めにございます。

      さて一昨日のことですが、福岡市西区今津海岸~糸島市二見ヶ浦を車で
      一回りしてきました。
      私の日記に度々登場するコースではありますが、何度行っても気晴らしに
      なるドライブコースなので、その一部をまたまた書かせていただきます。

      このコースでは志摩海岸沿いの二見ヶ浦の夫婦岩が有名ですが、その手
      前に長浜海岸があり、沖に突き出た"海つり公園"で釣りをするとか、季節
      では牡蠣の養殖が盛んなので、焼いてくれる牡蠣小屋は残念ながらシーズ
      ンオフです。
      しかし年中地元で獲れたお魚を料理して食べさせてくれる食事処"魚庄"が
      有名で、メニュー(写真)のように廉価で美味しい店です。

      隣は焼きたてのパンを食べさせてくれる"ゾンネン・ブルーメ"は、出してく
      れるコーヒーも美味しく、海を見わたしながらパクリは私の超お気に入り店
      です。うっかりこの日は木曜定休でガッカリ・・・。

  

    
      
      最後に、来る5月3~4日は、賑わい日本最大級といわれる恒例の「博多
      どんたく港まつり」です。
      毎年この2日間で約200万人以上の人出があり、博多の町は熱気で溢れ
      返ります。
      文章でご紹介するより是非とも博多に来ていただき、ご一緒に楽しみたい
      ものです。
         
            ↑どれも私の「博多どんたく」晴れ姿?です。
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映画 「 捜査官 X 」

2012年04月27日 | 日記

    

      「捜査官X」という題名なので現代物のミステリーアクションと思っいたら、
      なんと中国時代劇です。この題名、まぎらわしい・・・です。

      1917年、中国雲南省の小村で不可解な殺人事件が起きます。
      両替商に押し入った凶悪犯二人が、居合わせた紙職人ジンシー(ドニー・
      イェン)に襲い掛かったのですが、正当防衛で逆に凶悪犯が殺されて、ジン
      シーは村で英雄扱いになります。

      一方この事件を調べる捜査官Xことシュウ(金城武)は、丸メガネに帽子が
      トレードマークで、まるで中国版金田一。シュウは、なぜ平凡な男がひとり
      で二人の凶悪犯を倒すことが出来たのかと疑問を抱き、やがてジンシーが
      正当防衛を装って故意に凶悪犯を殺したのではないかと思うに至ります。
      そして更にジンシーの隠された驚くべき過去を探り当ててしまうのでした・・・。

      原題が「武侠」なのになぜ「捜査官X」なのか、最後まで理解に苦しみますが、
      発端になる事件と、それからの意外な物語の展開に興味津々になるものの、
      脚本と演出(ピーター・チャン)の処理がいま一つ足らず、もっと面白く見せられ
      るのにと少しばかり不満が残ります。

      ドニー・イェンはアクションだけでなく、深みのある演技も出来る俳優であると
      見直しました。金城武は新境地の役柄ですが、もう一つの感じ。
      ジンシーの奥さん役はタン・ウェイで、つい最近「レイトオータム」を見たばか
      りでしたが、楚々とした奥さんや役も結構似合う女優さんです。
      しかし彼女のデビュー作「ラスト・コーション」の印象があまりにも強烈だった
      ため、重ね合わせて見るのは気の毒で、今後の更なる活躍を大いに期待し
      ます。
                           (4/21 大洋 初日 13:00の回 35人)
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映画 「別 離」

2012年04月26日 | 日記

        

      第61回ベルリン国際映画祭で、最高賞である金熊賞(作品賞)と女優賞、
      男優賞に輝き、次いで第84回アカデミー賞最優秀外国語映画賞に輝い
      たイラン映画です。
      加えて脚本・監督は、前作「彼女が消えた浜辺」で、しびれるような演出
      を見せてくれたアスガー・ファルハディで、待望の公開です。

      物語は、離婚の危機を迎えた夫婦を軸にして、その両親を繋ぎとめようと
      する娘や、彼らの問題に巻き込まれてしまうもう一つの家族の物語がから
      んで、複雑な人間心理を描き出して行くもので、さしずめイラン版「おとなの
      けんか」です。

      アメリカ版と違ってイラン社会の軋轢をリアルに描いているので、暗く重い
      所がありますが、我々が知らないイラン人の社会とか生活を伝えてもくれ
      ていて、面白い(笑わせるという意味でなく興味ある内容の意)作品です。

      もちろん主演の二人も素晴らしい演技だし、冴えた演出が楽しめます。
      付け加えますと、福岡では毎年アジアフォーカス・福岡国際映画祭が開催
      されていて、去年9月の映画祭で上映されて"福岡観客賞"を受賞、福岡で
      は多くの映画ファンが既にこの作品を見ていて"やっぱり"の印象です。
      いい映画ですのでお見逃しがないように・・・。
                         (4/21 KBCシネマ 初日 10:00の回 36人)

          
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映画 「Black & White / ブラック & ホワイト」

2012年04月25日 | 日記

  

      他愛のないアクション・ロマンス物と思ったのですが、監督が「ターミネー
      ター 4」や「チャーリー・エンジェル」を撮ったマック・Gなので、気の利
      いた娯楽作品になっているのではと、少しばかり期待して見ましたが・・・。

      任務で失敗をやらかして謹慎中のFDR(クリス・パイン)とタック(トム・ハー
      ディ)はCIAのエージェントで、もともとは親友同士です。
      暇になってしまった二人は、恋人紹介サイトで奔放な美女ローレン(リース・
      ウィザースプーン)と出会います。

      しかしそのローレンが二人に対して二股をかけていることが判ると、彼女が
      どちらを選ぶかと盗聴器や麻酔銃、果ては無人偵察機まで持ち出し、なん
      でもありのバトルを繰り広げるのでした。果たしてその結末は?・・・です。

      見ていてまず気になるのは、リース・ウィザースプーンです。ラブ・コメの女
      王とまで言われた女優さんですが、昔はともかく今の彼女には二人の男を
      振り回すような圧倒的魅力に欠けていることが致命的です。
      それにいくらコメディといえども、敵国を滅ぼすことが出来るくらいの兵器類
      を職権乱用で総動員して親友同士の喧嘩をやるのですから。相棒のデート
      を見張るために無人偵察機で追いかけ、それをピストルで撃墜したりと、馬
      鹿馬鹿しいにも限度があるだろうとシラケます。
      所詮はテレビドラマの域を出ない作品で、期待した私の方が悪いのです。
                   (4/18 TOHOシネマズ天神 先行公開日 9:50の回 15人)
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