映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「星守る犬」

2011年04月30日 | 日記

         

     北海道の小さな町の山中に放置されたワゴン車から、身元不明の中年男
     性と犬の死体が発見されます。
     男性は死後半年経過しているのに、犬は死後1ヵ月しか経っていないのは
     何故か・・・。
     市役所の青年が、偶然出会った少女とともに、男と犬の足取りをさかのぼ
     る旅に出ることになるのですが、旅の途中で、そして終着点で見つけたも
     のは・・・といった内容です。

     因みに「星守る犬」とは、「犬がもの欲しそうに星を見続けている姿から、
     手に入らないものを求める人のことを指す」という意味の言葉だそうです。
     原作は村上たかし原作のコミックで、広く読者から募った"今一番泣ける
     本"に選ばれた本だそうで、監督は「スープオペラ」の滝本智行です。
     そしてキャストは西田敏行・玉山鉄二・川島海荷・余貴美子・藤竜也・
     三浦友和という布陣だし、主題歌を平井堅が歌っているし、普通なら泣
     ける感動作になる筈なのですが、そうは簡単に行きません。

     私が以前いた会社では一番大事なのは脚本と監督だと、イヤになるくら
     い教わりました。
     俳優も大事なことは当然ですが、申し訳ないけど「星守る犬」は、脚本と
     演出・構成が緻密で上手いとは言えません。
     したがって不本意な出来になったと私は思います。



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九州最古の仏蹟「武蔵寺」の藤まつり

2011年04月29日 | 日記
 

     皆様はGWをどのようにお過ごしですか?
     私は「博多どんたくみなと祭」の撮影をメインに、今年は初めて下関市
     の「先帝祭」にも出かけたいし、表題の"藤の花"を追っかけたいと思っ
     ています。

     まだ感想を書いていない映画も「星守る犬」「小川のほとり」「ブッダ」
     と溜まっていますが、公開までまだ期間がありますのでボチボチ書か
     せていただきます。
   
     本日は仕事を早めに切り上げて「武蔵寺の藤まつり」に出かけました。
     福岡県筑紫野市にあるこのお寺は、正式には天台宗椿花山武蔵寺といい
     ます。
     九州最古の仏蹟で、建立は飛鳥時代(592~710)といわれます。ご本尊
     は椿樹の一本彫りの薬師如来で、昔から身心の病気を治してくださる仏
     さまとして著名です。

     近くにある二日市温泉もこのご本尊の霊夢で発見されたという言い伝え
     が残っているお寺さんです。
     ここの藤も由緒があり、開祖の藤原登羅麻呂が自分の姓になぞらえて植
     えて1300年余と伝えられていて、本日が29日がたまたま恒例の藤まつり
     当日でした。

  

  
 
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映画 「プリンセストヨトミ」

2011年04月27日 | 日記
        
     
     原作が奇想天外で面白いし、ご贔屓の一人である綾瀬はるかが出演して
     いるので、この作品を大いに期待していました。

     ここれは、「鴨川ホルモー」などで知られる万城目学の小説を映画化した
     もので、「HERO」を撮ったテレビ出身の鈴木将之監督がメガホンを取って
     います。

     物語は、大阪城が落城してから400年にわたり、あるものを守り続けて
     きた大阪の人々と、それを知らずにやってきた会計監査院三人による査
     察をキッカケに、その秘密が発覚するのです。
     秘密とはなんと地下に眠るもう一つの国"大阪国"だったのです。
     ここから大阪市は全市を巻き込んで大騒動になって行きます・・・。

     原作は面白いし、俳優陣も堤真一・綾瀬はるか・岡田将生・中井貴一・
     和久井映見などと厚いし、脚本と演出が巧妙だともっと面白くなったと
     思うのですが、話が前に行ったり後ろに戻ったりが構成難だし、全体的
     にメリハリが利かないので見てて途中で緊張感が喪失します。

     ラジオ・ドラマで放送されて好評だったそうで、活字もそうだと思います
     が、映像ではなく、それを想像する方が良かったのではないか・・・と思
     われる残念作です。



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映画 「台北の朝、僕は恋をする」

2011年04月26日 | 日記
 
        

     台湾に長く住んでたし、多くの台湾映画の底流には何か温かいものが感じ
     られるし、この作品はベルリン国際映画祭で最優秀アジア映画賞を獲得、
     各所での批評も中々好意的だったので期待して見ました。

     この作品の主人公カイは、パリに留学した彼女が恋しくて、本屋に日参し
     てはフランス語の教本を読んでいます。
     そんな彼のことが気になる店員のスージーでしたが・・・。
     フランス語をマスターして、彼女の留学先フランスに行くことを夢見る主人
     公の周囲で巻き起こる騒動と、心の変化を描いた物語です。

     もっとスマートな物語や演出を期待していたのですが、ラーメンとうどんに
     スパゲッティを同時に食させられているような感じの仕上がりで、やや期待
     外れです。

     ただ台北に住んでいた私にとっては、懐かしい台北の街並や夜景は素敵だ
     し、カイとスージーの別れと邂逅は、ここに限っては中々スマートなエンディ
     ングでした。
     このスージー役のアンバー・クォは、歌手・モデルとしても活躍している国民
     的アイドルだそうで、とても可愛い女優さんでした。



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映画 「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」

2011年04月25日 | 日記
  
        

     演劇界の"新しい才能"と喧伝さけている前田司郎の原作・脚本であること、
     どちらかというと硬派な作品が多い竹野内豊がコメディに挑戦していること、
     私のお気に入りの女優一人・水川あさみが共演していることなどから、私な
     りに期待していました。

     竹野内と水川は新婚なのにもう倦怠期・・・、ひょんなことから"地獄"へ
     新婚旅行に出かけることになります。
     少し変な地獄で出あった奇妙な人々との出会いや経験を通じて、二人は
     "地獄"の先に何を見つけたのか、失いかけていた夫婦愛を取り戻せるの
     か・・・といった物語です。

     頭に書いたような期待に加えて、樹木希林・柄本明・でんでん・片桐はいり
     なども出ていて、この顔ぶれだとある程度面白い筈なんですが、どうも・・・
     なのです。

     まず原作・脚本の前田司郎ですが、いくら演劇界の鬼才だと言われても
     これでは全く映画になっていません。
     いい才能がある人なんでしょうが、映画にするのだったらもっと映画的に
     アレンジされた原作・脚本でなければ無理ですし、この監督ではとても
     カバーは無理です。

     折角の竹野内も水川も上手く使われていませんし、特に竹野内はコメデ
     ィという新境地に全く馴染んでいません。残念。




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