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直木賞作家・黒川博行の「後妻業」を、大竹しのぶと豊川悦司の共演で映画化したもので、
「愛の流刑地」「源氏物語 千年の謎」の鶴橋康夫監督がメガホンをとっています。次から
次ぎと資産を持つ独身老人の後妻に収まり、多額の金品を貢がせたり、遺産相続を狙う
「後妻業」を生業とする女の姿を描いた内容です。
大竹しのぶ、豊川悦司のほか、尾野真千子、長谷川京子、永瀬正敏、水川あさみ、余貴美
子、ミムラ、泉谷しげるらに加えて、後妻業にはまる面々は伊武雅刀、笑福亭鶴瓶、津川
雅彦が共演していて豪華そのもの。
期待して見た作品ですが、大竹しのぶのバイタリティある演技だけが目立つ作品で終わっ
ています。最初の状況を映像ではなく、モノローグで語るところからして邪道ですし、一番
の欠点は脚本と演出のまずさで、シリアスな演出やコメディタッチのそれが混在して全体
的に纏まりがいま一つです。
コシリアスで通しても、笑いは真剣にやればやるほど笑が起こる方が効果的だと思います。
ラストは全く変で、主演の二人がニコニコしながら次の獲物を狙う感じで終わりますが、二
人とも殺人犯なのですよ、いくらなんでも可笑しいです。その前のシーンであのまま死んで
しまった方が良かったと思います。残念作以前の出来です。