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数々の佳作を送り出してきた佐々部清監督の新作は、4度のがん手術を受けた夫
と、若年性アルツハイマー病を発症した妻の絆を、実話をもとに描いた作品です。
妻・八重子の病状は進行し、徐々に記憶をなくして行きます。介護に苦闘しながらも
八重子との時間を愛おしむ家族たちと、妻に寄り添い続ける夫・誠吾の12年にもわ
たる日々が描かれます。
佐々部監督の故郷である山口県で撮影され、原作は山口県萩市在住の陽信孝が、
自身の体験をつづった同名著書で、夫役を升毅、妻役を高橋洋子がそれぞれ演じ、
井上順、梅沢富美男らが脇を固めています。
私は映画を見ながら涙を流したことは無かったのですが、今回は初めて泣きました。
監督からお聞きした情報だと、超低予算で撮影日数もわずか13日間、それでも豊か
な映画を撮ったつもりと伺っています。これを聞いただけでも驚きですが、佐々部監督
いつもの正攻法演出に加え、主演二人の迫真演技もあって最後までぐいぐい引っ張
ました。
実は私の家内もレビー小体型認知症で、私も介護をする立場ですが、身につまされた
面もありますが出来るだけ冷静に見たつもりです。監督が言うように超低予算らしき
はありますが、そんな小さな問題は吹っ飛ばす内容であり迫力と感動です。そして老
後や介護の問題を改めて考えさせられる作品でもあります。
一人でも多くの人に見て頂きたいと思いますので、超お薦めとさせていただきます。
佐々部監督お疲れさま、そして有難うございます。