映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「新しい靴を買わなくちゃ」

2012年10月09日 | 日記

   

     色々なところの感想を読むと、かなり悪評紛々なのでパスしようかとも思
     いましたが、私も実際に行って好きになったパリでの話だし、オール・パリ
     ロケで作られたと言うので、やっぱり興味があって見てきました。

     人気脚本家の北川悦吏子が原作を担当し、くらもちふさこの作画で漫画
     化された同名コミックを、北川自身のメガホンを取り、岩井俊二がプロデュ
     ースと撮影監督を務め、更に音楽監督は坂本龍一という組み合わせで撮
     り上げています。

     妹のスズメ(桐谷美鈴)に付き添ってパリ旅行にやってきたカメラマンのセン
     (向井理)でしたが、パリに着くなりスズメはお互い自由行動にしようと、恋
     人のところに行ってしまいます。
     置き去りにされたセンは宿泊先のホテルも判らず困り果てた上に、落とし
     たパスポートを踏みつけられ、破かれてしまうのです。

     パスポートを踏んだのは、パリでフリーペーパー編集者として働く日本人
     女性アオイ(中山美穂)でした。
     アオイは、パスポートを踏んだ拍子に靴のヒールが折れてしまい・・・と、偶
     然から始まる年下の男性と3日間だけの淡い恋の物語です。

     日本映F[L画としては珍しいパリ・オールロケで、セーヌ河畔・凱旋門・シャン
     ゼリゼ通りなど、パリの雰囲気がよく捉えられていて中々いいと思います。
     劇中で交わされる会話はとてもスマートではあるのですが、長過ぎて饒舌
     になり途中で飽きてくるのが惜しいです。
     それらを監督は如何に整理するか、緩急をつけるかが重要なのですが・・・。

     洒落た映画を作ろうとした意欲は買いますが、お話自体も薄いし、監督とし
     ての手腕は合格点はやれません。
     それよりも、さりげないショットや、逆光などを上手く使つたりする岩井俊二
     の撮影監督ぶりの方が光るのは皮肉です。
     結論は関係者のお遊び映画の感ありなのですが、私は妙にこの作品が好
     きです。
                    (10/7 TOHOシネマズソラリア 2日目 14:35の回 61人)

       
           ↑ パリで、私。

コメント (2)
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