映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

スペインに行ってまいります・・・。

2011年11月26日 | 日記

   
   

     明後日からスペインに行きます。恒例の気分転換の旅です。
     海外はアメリカや東南アジアが多かったのですが、ここ数年はヨーロッパ
     づいています。

     スペインは、フラメンコ・闘牛・サッカー・ガウディ建築は勿論ですが、絶景、
     奇観・世界遺産があふれる国で、みどころ満載のようです。

     それにペネロペ・クルスに代表される美女が多いお国柄だそうで、今から
     そわそわ(嘘です)しています。
     最初は2週間の予定でしたが、年末の仕事の都合で9日に帰国します。
     日記は明日からお休みさせていただき、10日からまた書きますので宜しく
     お願いします。
     写真を沢山撮ってきますのでご期待ください・・・。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大映株式会社宣伝部 ~ その4

2011年11月25日 | 日記

   
     ↑↓ どちらも「妻の日の愛のかたみに」ロケで私が撮った若尾ちゃんのスナップです。
  


     「妻の日の愛のかたみに」は製作開始まで色々ありましたが、いよいよ福岡県
     柳川市にロケ隊が到着、姿美千子扮する教え子が花嫁姿で川を下って行くシー
     ンからロケが始まりました。
     私は支社でやる仕事も沢山あって、九州各地の通常宣伝の手配を済ませ、ロケ
     に参加したのは3日目からです。ロケ隊が到着するまでに私の手配はほとんど
     済んでいたのであとは部下任せで楽でした。

     ロケは順調に進み、途中で若尾ちゃんを連れて原作者のお家にお見舞いに行っ
     たり、市長や観光課・観光協会が催してくれた歓迎会も楽々クリアし、ロケ地は
     柳川から阿蘇山へ、そして別府市へと移って無事に終わりました。

     私は先述のように支社での仕事を抱えているため、福岡と柳川を行ったり来たり
     の連続。途中でロケでの出番が終わった藤村志保・姿美千子を福岡につれて帰
     り帰京させたりしましたが、その時も彼女たちと食事に行ったり、果てはボーリン
     グをしたのを思い出します。
     いつも着物姿のお志保さんがボーリングをやるなんて、皆さんは想像できないで
     しょうが、彼女は実に実に均整が取れていて、洋服のスタイルも抜群にいい人な
     んですよ。

     さて映画が完成。お世話になった柳川市で最初の試写会をやろうと、監督以下
     俳優も全員揃って再び柳川に入りました。
     もちろん原作者の池上さんもお招きしたのですが、「私はきっと泣くでしょう。
     その姿は人に見られたくない。中島さんお願いだから私一人で見せて・・・」私は
     気持ちよく了解しました。

     池上さん欠席の試写会でも大好評で、柳川の皆さんに共感をいただけた仕上が
     りで本当に良かったです。
     心配していた元旦那さまもご覧になり、私も満足ですと涙ぐんでおられ、ホッとし
     ました。
     その時の花束贈呈で、若尾ちゃんに花束を渡したのが当時の古賀市長の中学
     生の息子さんでしたが、いま成長したこの人こそ衆議院の古賀一成代議士です。
     彼にお会いすると必ずこの話が出ますがこれもご縁でしょう。

     次の朝は池上三重子さんひとりの試写会です。
     6人の教え子が担架に乗せて映画館に来場。映画が終わってやっぱり彼女は
     大きな声を上げて一時間ほど泣き続けました。とても良かった、もうなかないよ
     有難うと言われて面目をほどこした私に、彼女が「中島さんもう一つお願い・・・
     映画のように舟に乗りたい」ここ数年家から出なかった人の願いですから、私
     は気持よくOK。お弁当を買い、教え子と私も川くだり舟に乗りました。

     約一時間の川くだりが終わったら、彼女が「中島さん、もう一つ私の望みを叶
     えて・・・」それは映画のラストシーンに使った"柳川市沖の端干拓の海の夕日"
     を私にも見せて・・・でした。
     一日中、赤ん坊のように喜ぶ彼女を見て、私もどんなに嬉しかったか。これこ
     そ宣伝屋冥利と今でも思っています。
     大映が沈没するまで、池上さんとの交流は続きました。
     こういったことも宣伝部の仕事のほんの一部ですが、映画界におけるこのポジ
     ションにも興味を持っていただけたら嬉しい限りです・・・。
                                    (まだまだ続きます)


  ↓「妻の日の愛のかたみに」の原作者から何十枚のお便りをいただいた内の1枚。
       
     


コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画 「源氏物語 千年の謎」

2011年11月24日 | 日記
 

     「源氏物語」は日本文学史に輝く恋愛絵巻であり、過去に何度も映画化され
     ましたが、何れも作品的にも興行面でも満足することが出来なかった本当に
     不思議な作品です。
     人気俳優を揃えてのチャレンジに今回こそはと期待して見ました。

     時は平安王朝です。
     主人公は今上帝と桐壺更衣(真木よう子)の間に生まれた光源氏(生田斗真)
     です。
     帝の寵愛を受ける桐壷更衣は、嫉妬に燃える帝の正妻・弘兆微殿女御(室井
     滋)によって殺害されます。
     宮中の女性たちの憧れの的だった光源氏は、桐壷に瓜二つの義理の母に当
     たる藤壷(真木よう子・二役)への思いを断ち切ることが出来ずにいます。

     一方、時の権力者・藤原道長(東山紀之)は、帝の心を娘の章子(蓮仏美紗子)
     に向けさせるよう企む一方、紫式部(中谷美紀)に「源氏物語」を書くように命じ
     るのでした。
     光源氏は藤壷への思いを更に募らせるのですが想いが届かず、正妻・葵の上
     (多部未華子)、六条御息所(田中麗奈)、夕顔(芦名星)と奔放な愛を求めて彷
     徨うのでした。
     そうして追い詰められて行く光源氏。紫式部が綴る「源氏物語」はたちまち帝
     の心を掴み、帝と彰子の間に男の子が生まれ、道長の栄華は確固たるものと
     なり、紫式部の役目は終わる筈だったのですが、光源氏のことが交錯して物
     語は意外な方向に進んで行くのです・・・。


     平安王朝時代を再現した宮廷の内装や衣装の絢爛豪華さは感心しますが、
     脚本も演出も軽く薄っぺらで、肝心な物語に奥行きがなく平板な展開になっ
     てしまい、深みに乏しい絵巻物語に終わっています。
     しかも長尺で136分は見てて苦痛です。
     当時の顔らしい平安顔に近いのは東山紀之くらいで、後は現代な顔と表情
     で愛欲表現をするので、やんごとない雰囲気は程遠いものになってしまって
     います。

     源氏物語をどのように解釈し映像化するのは勝手ですが、もう少し脚本を練
     ること、演出を考えてくれないと週刊誌風になって困ったものです。
     監督は「愛の流刑地」の鶴橋康夫。脚本は高山由紀子で、源氏物語をベース
     に書き下ろした原作によるものです。 (12月10日公開)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雷蔵を偲んでオフ会 (福岡)

2011年11月23日 | 日記

     
      ↑この写真は雷蔵自身が好きだといっていたもので、あるロケで雷ちゃん
        の命日の祭壇に使った写真を池広監督から私が貰いました。

  
   ↑雷ちゃんと若尾ちゃんです。       ↑京都撮影所で玉緒・山崎豊子さん・雷蔵です。


     市川雷蔵を偲び、本日福岡でオフ会が開かれました。
     私は当時仕事上でお付き合いがあった程度ですが、それでも色々思い出話が
     あるでしょうとご招待を受け、歌舞伎に詳しい友人のTと一緒に出席させて
     いただきました。
     雷蔵が大映に入った年に私も大映に入社、1本目の作品が私の先祖に当たる
     「花の白虎隊」だったし、考えてみると一緒にした仕事も結構あったし、彼
     の告別式にはVIPの受付を担当した・・・など、やはり縁はあったという事です。

     彼が亡くなって四十余年が経ちますが、今なお雷蔵のことを大事な思い出と
     して偲んでくださる方がいらっしゃいます。
     福岡で今回オフ会を計画された三輪さんは、アメリカはサイプレス市に旦那
     様と30年間お住みになる方ですが、雷蔵が亡くなってから彼のファンとなり、
     雷の名をとって RAIF CLUB (ライフクラブ)と呼ばれる親睦団体を作られたほ
     か、歌舞伎時代から映画に入り亡くなるまでの資料を私も驚くほど収集され
     ており、ブログで公開されています。
     是非彼女のブログ雷蔵ワールド http://www.raizofan.net/ をご覧ください。

     今回のオフ会は、福岡出身の三輪さんのお里帰りに合わせて開催されましたが、
     広島・北九州・福岡市から6人のご婦人が参加され、私たち二人を加えた8人
     の会でしたが3時間がアッと言う間に過ぎ、これをご縁に再びお会いすること
     をお約束してお別れしました。

     私と三輪さんのつながりは、彼女がもと大映副社長だった永田秀雅氏のブログ
     「ジュニア・ラッパ」のブログで私のことを知り、検索されたことがキッカケ
     です。
     早速オフ会の席上で永田秀雅氏に電話し、機会を作って三輪さんとの出会いを
     作らせていただくつもりです。
     更に同席の親友Tの奥さんが三輪さんと同じ大学で、しかも同じ寮に住んでい
     たことも判り、ご縁の深さを一同痛感いたしました。
     最後にご出席の皆様、とても楽しいオフ会をご一緒させていただき有難うござ
     いました。
 
       
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画 「タンタンの冒険 / ユニコーン号の秘密」

2011年11月22日 | 日記

 

     原作の「タンタンの冒険」は、ベルギーの漫画家エルジェによって描かれたもので、
     冒険を記事にする少年記者タンタンと、ドジだが勇敢な相棒の白い犬・スノーウィ
     が世界中を旅行し、自らが事件に巻き込まれながら解決して行くストーリーです。

     これをいつかは映画化したいと考えていたスティーヴン・スピルバーグ監督が、思
     い続けてから29年目にしてやっと実現したのだそうです。
     製作者として加わるのは「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン。
     更に「アバター」などでアカデミー賞視覚効果賞を受賞したVFX工房WETAが担当、
     アニメのようで実写のようでもあるフルデジタルの3D映像として製作されたもの
     です。
     配給会社によると日本での興収100億円が目標だと言っていますが・・・。

     ある日のこと、タンタンは愛犬スノーウィを連れ街を歩いていて、ショーケースに入っ
     た帆船の模型を見つけ心を奪われます。
     その帆船こそ約400年前に財宝を積んだまま海上で忽然と消えたといわれる、伝説
     のユニコーン号の模型だったのです。
     すぐさま買って家に帰ると、怪しい男が尋ねてきて「それをどんな高値でもいいから
     売って欲しい」と懇願されますが、タンタンは断ります。そしてなぜこの模型を欲しが
     るのだろう?と疑問を抱いて模型を調べると、マストの部分に暗号が記された羊皮
     紙の巻物が隠されているのを発見。それは財宝のありかを示すものなのか、羊皮紙
     の奪い合いとタンタンの大冒険が始まります・・・。

     率直に感想を述べますが、原作が発表されたのが1929年ですから、いくら加工しても
     お話が古いと感じますし、最近はあの手この手の冒険モノが製作されていることもあ
     り、期待していたほどの新鮮味と面白さは乏しいのです。
     日本でも1968年に出版されましたが、マンガは日本がお家芸みたいなところがあり、
     当時はほとんど注目されなかったこともあり、映画になっての公開も気になるところ
     です。

     ただこのフルデジタルは技術的に素晴らしく、出来ばえはここまで来たかと感心させ
     られますが、ここまで金をかけて実写に近い映像が出来るのなら、高度のVFX技術を
     利用して、むしろ実写にした方が良かったのにと思う次第です。私としては残念作と
     しか言えません。(12月1日公開)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする