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「そして父になる」の是枝裕和監督と福山雅治が再びタッグを組み、是枝監督のオリ
ジナル脚本で描いた法廷心理ドラマです。
勝つことにこだわる弁護士・重盛は、殺人の前科がある男・三隅の弁護を仕方なく担
当することに。解雇された工場の社長を殺害して死体に火をつけた容疑で起訴されて
いる三隅は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない。しかし三隅の動機はい
まいち釈然とせず、重盛は面会を重ねるたびに、本当に彼が殺したのか確信が持てな
くなって行きます。
是枝監督作には初参加となる役所広司が殺人犯・三隅役で、「海街diary」の広瀬すず
が物語の鍵を握る被害者の娘役を演じるほか、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、
橋爪功などが顔を揃えています。
オリジナル物で題材は至極面白いのですが、これはどうしても文章で読む世界だと思
います。映像にしてしまうと判り辛い場面がありますし、物語としてのメリハリというか展
開が平板なのが気になります。見る誰もが内容をよく理解して楽しむ、堪能するところ
まで行っていないと思うのです。つまり作る側の独り善がりの傾向が強いのです。オリ
ジナルではあるし意欲作ですが私は不満タラタラでした。それにしても役所の熱演と成
長している広瀬すずには拍手です。