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1970年代に自主制作映画を数多く手がけ、2013年公開の「蠢動 しゅんどう」で映画製
作に復帰した三上康雄監督の復帰後第2作です。巌流島の決闘で知られる武蔵と、彼
を取り巻く人びとの物語が史実に基づいた、オリジナルストーリーとして描かれている由
です。
幼い頃、父親から徹底的に鍛えられた21歳の武蔵は、剣術の名門・吉岡家に挑むため、
京の地にやって来ます。武蔵は当主である吉岡清十郎、弟の伝七郎、吉岡の門弟たち
数十名と一乗寺下がり松で壮絶な戦いを繰り広げます。一方その頃、佐々木小次郎は京
で細川家の重臣・沢村大学と出会い、細川家の剣術指南に。鎖鎌の宍戸、槍の道栄とも
戦った武蔵は、ついに小次郎と刀を交えることとなりますが・・・。
武蔵役を細田善彦、小次郎役を松平健が演じるほか、目黒祐樹、水野真紀、若林豪らが
顔を揃えています。
史実に基づく本物の武蔵を描きたいと、製作者が長年温めていた企画だそうですし、本格
的な時代劇を撮りたいという意欲はいくつかの場面で再現されています。だが、見る側は
小説や今まで作られた映画で武蔵のイメージを持っていて、それを突き崩すまでには行っ
ていないと思います。いい場面はあるのですが、お話が飛躍してよく判らないしチンプンカ
ンプンのところも結構あり面白みに欠けます。結論は残念ながら独り善がりの自己満足の
類です。