主婦が趣味で執筆しインターネットにアップした小説が評判を呼び、全世界で
ベストセラーとなった官能小説の映画化です。
奥手で恋愛未経験の女子大生のアナ(ダコタ・ジョンソン)は、偶然なことで若き
富豪ノクレスチャン・グレイ(ジェイミー・ドーナン)と出会い恋に落ちます。
二人が付き合うことについてグレイから契約書を交わすことを提示され、彼の
趣味趣向に沿うことを求められるのです。
その倒錯した恋愛に戸惑いながら、それでもアナはグレイとの関係に溺れて行
くのでした・・・。
メガホンを取るのは女性監督サム・テイラー=ジョンソン。グレイにファッション
モデル出身で『マリー・アントワネット』などのジェイミー・ドーナン、ヒロインには
『ニード・フォー・スピード』などのダコタ・ジョンソンが扮しています。
公開前の試写会をやらないことも一種の宣伝と思っていたのですが、これでは
前に見せれば見せるだけマイナス効果と、関係者は思ったに違いないでしょう。
そのくらいこの作品は全てに幼稚で不出来です。
主人公二人の人物像も上滑りで、うまく描かれていません。肝心なことが薄っぺ
らですから、恋愛状態になっても倒錯したセックスに入っても上滑り状態になっ
てしまうのです。
これでは本当にベストセラーだったのかも不思議ですし、続編が出ると聞きます
ので更に驚きます。