映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

周・辺・雑・記 ~ ( 外国からの留学生たちが踊る日本舞踊 )

2014年05月28日 | 日記


                    ↑ 留学生たちが踊る「長唄・扇」
  
      ↑ 主宰者・西川鯉近さん                ↑ 会のパンフレット

     福岡には数々の史跡、観光地、お祭などがあって一年中が賑やかな街です。
     また季節ごとの風物詩と言える行事も沢山ありますが、本日紹介するのは博
     多の初夏の名物の一つといえる「国際文化交流/鯉の会」です。
     この会は日本舞踊西川流の西川鯉近さんが主宰して毎年行なわれるもので、
     既に31回を経過していて、今年は先日29日(日)に福岡市立少年科学文化会
     館ホールで開催され、私も親友のKと共に見せていただきました。

     この公演では、西川流の方々の踊りも勿論ありますが、なんと言っても話題は
     外国からの留学生が日本舞踊を披露することです。
     イギリス、フランス、アメリカ、カナダ、中国からの留学生に加えて日本の学生も
     加わり「長唄・宝船」「長唄・竹」をちゃんとコナしていました。

     更に中華人民共和国福岡総領事夫人・李錦霞さん、同じく総務担当領事の紀
     さんがともに2年連続出演で「新内・華」を見事に踊られました。
     これにアメリカの福岡総領事・マーガレットGマックロードさんも舞台に上がって
     「愚筝曲・みやび」を踊られる筈でしたが、急遽アメリカ出張で出演叶わず残念
     でした。

     皆さんは約1年間、週二回のお稽古だそうですが、日本髪・着物の着付けのみ
     ならず日本舞踊独特の身のこなしなど、見てる側からして「よくやりました!」
     と声をかけてあげたい出来ばえでした。皆さんは単なる踊りだけではなく、きっ
     と日本の心もマスターされただろうと思う次第です。
     今年の秋にパリで日本に関したイベントがあるそうですが、今回出演のフラン
     ス女子学生3人も特別出演するそうで何とほほえましいことでしょう。

  
   ↑ 司会はNHK福岡の佐々木キャスター   ↑ 留学中に名取になった中国男性
  

  

  

  
          ↑ 中国領事館のお二人。素晴らしい踊りでした。
     
          ↑ 西川鯉之進さんの「清元・保名」
  

  


               ↑ 西川五郎さんの「筝曲・八千代獅子」  
 


     PS: 30日~31日は福岡を離れていて、ブログのアップが出来ないことをお詫び
        します。
        次回は6月2日からスタートしますので、宜しくお願いします。


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映画 「チョコレートドーナツ」

2014年05月28日 | 日記

   

     同性愛に対して差別と偏見が強く根付いていた1970年代のアメリカでの実話
     をもとに製作されたこの作品は、全米各地の映画祭で観客賞を多数受賞して
     おり、公開前に見た予告編の出来も良かったので期待して見ました。

     カリフォルニアで、将来はシンガーを夢見ながら、ショウダンサーとして日銭を
     稼いでいるルディ(アラン・カミング)と、正義を信じ、世の中を変えようと志す弁
     護士ポール(ギャレット・ディラハント)は、出会ってから直ぐに男性同士の恋に
     落ちます。

     ある日、ルディがアパートの隣の部屋に騒音を注意しに行くと、そこには育児
     放棄されたダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)がいました。
     ルディとポールは、マルコと引き取って共に暮らし始めますが、ルディとポール
     はゲイであるということで好奇の目にさらされ、申請した養子縁組の裁判で逆
     にマルコを奪われてしまうのです・・・。

     もっとダウン症の少年との共同生活が前面に出てくると思っていたのですが、
     ゲイカップルの出会いから同棲にやや力点が置かれています。
     が、それにしても実にハートフルなストーリーで、少年の自然な演技、アランム
     ・カミングのおネエ演技と歌うシーンの素晴らしさとともに、大いなる感銘を受
     ける一本です。
     それにしてもあの結末、滅多に涙を出さない私も遂に・・・。

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映画 「ニューヨーク 冬物語」 & 「ザ・スパイ シークレット・ライズ」

2014年05月27日 | 日記

   

     「ニューヨーク 冬物語」
     アカデミー脚色賞を受賞した「ビューティフル・マインド」ほか「ダ・ヴィンチ・コード」
     などの脚本家としても知られるアキバ・ゴールズマンが初監督を務め、マーク・ヘ
     ルプリンのベストセラー小説「ウインターズ・テイル」を映画化したファンタジードラ
     マです。

     物語の最初は19世紀のアメリカです。孤児のピーターは令嬢のべバリーと出会
     い、たちまち恋に落ちます。だが病身の彼女は余命わずか・・・。
     そして彼は何故か2014年冬、ニューヨークのセントラルパークを歩いているので
     した。
     約100年にわたり若き日の姿のまま生かされたピーターは、すべての記憶を失く
     し、生きる価値さえ見出せないでいたのですが、そんな中、余命わずかのベバリ
     ーとの運命的な恋と、はかなく散った命についての記憶がよみがえってきて・・・。

     コリン・ファレルが主演し、ヒロイン役を新星ジェシカ・ブラウン・フィンドレイが抜擢
     され、ジェニファー・コネリー、ウィリアム・ハート、ラッセル・クロウ、さらに有名スタ
     ーがカメオ出演しているなど豪華キャストです。・

     ・・ですが、この豪華キャストが上手く生かされていないし、全体的に言えるのです
     が物語を詰め込み過ぎで、その交通整理が上手く出来ていないことから感銘には
     おぼつかない作品で終わってしまっています。
     予告編がよく出来ていて期待していたのですが、肝心の演出が未熟だし、久し振
     りにだらしないハリウッド映画を見た感じです。



   

     「ザ・スパイ シークレット・ライズ」
     韓国の演技派俳優ソル・ギョングが凄腕スパイを演じ、夫の正体を知らない妻に
     翻弄されながらミッションを遂行するさまを描くアクションエンターテインメントです。

     韓国最高のスパイであるキム・チョルスは、妻ヨンヒの前では出張で忙しいサラリ
     ーマンを装い、尻に敷かれるごく平凡な夫として生きています。
     スチュワーデスとして働いている妻のヨンヒは、そんな夫に対して募るフラストレー
     ションを解消するため、フライトスケジュールを変更してタイを訪れ、気分転換をし
     ますが、そこで出会ったイケメンのライアンと甘いひと時を。
     しかし、同じく任務でタイに来ていたチョルスは、そんなヨンヒの姿を偶然に目撃、
     国家の命運を握る任務と妻への気持ちとの間で揺れ動くのでした・・・。

     妻ヨンヒを演じるのはムン・ソリ、イケメンのライアン役はダニエル・ヘニーです。
     他愛ないスパイコメディと言ってしまえば終わりですが、韓国はこの手の娯楽映
     画を作るのが上手いし、海外ロケなども行なって、それも成功していて韓国の映
     画製作に対する強いエネルギーを感じます。
     物語的には新味に乏しいのですが、理屈抜きで楽しめる一本です。

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大映宣伝部・番外編の番外 (15) 中条静夫さん

2014年05月26日 | 日記


          ↑ 2階から私の呼びかけに応じる中条静夫さんと北原義郎さん

      

     この人も忘れられない一人、中条静夫さんです。映画ではあまり恵まれない
     ままテレビに移ってから成功を収めた人でした。
     昭和元年(1926)生まれですから軍隊に行ったこともあり、あまり詳しく覚えて
     いませんが、一緒に旅をする機会が何回かあり、その当時の話を聞かされた
     記憶があります。

     昭和23年(1948)に大映に入社、長いこと大部屋生活が続き、程々の役がつ
     いたのは昭和30年ころからですが、それでも20本足らずの本数です。
     根が真面目で明るい性格でしたから、我々が地方キャンペーンなどに出かけ
     る時には、司会者として打ってつけの人だったので、よく一緒に旅に出たもの
     です。

     映画ではそんな調子でしたが、昭和40年から始まった大映テレビ室の「ザ・
     ガードマン」にレギュラー出演してから俄然売れ始めました。
     そうこうしている内に大映が倒産、彼はテレビの世界で行き抜き、むしろ彼の
     芸風が評判になり確固たるポジションを確保して行ったのです。

     そのまま行けば更に存在感のある俳優さんとして伸びて行ったでしょうが、
     残念なことに平成6年10月5日、癌による肝不全で死去、68歳という若さで皆
     さんに惜しまれての死でした。
     生きていれば今年87歳の彼と、冗談を言いながら昔話が出来たのにと残念な
     思いが蘇ります。

  
     ↑ 中条さんを囲んで、勝ちゃん、北原義郎さん、矢島ひろ子さんの顔も見えます
     
  ↑ 左から、北原、一人おいて苅田とよみ、一人いて矢島ひろ子、高松、私、中条の皆さん

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映画 「マドモアゼルC~ファッションに愛されたミューズ」

2014年05月24日 | 日記

    

     フランス「VOGUE」誌の編集長を10年間務めた女性、カリーヌ・ロワトフェルドの
     半生を追ったドキュメンタリー作品です。

     ファッション界で大きな人気と影響力を誇るロワトフェルドは、18歳でモデルとし
     てデビューしますが、その後スタイリスト兼「ELLE」の編集者に転身。トム・フォ
     ードのミューズとして、グッチやイヴ・サンローランのブランドのスタイリングに携
     わって行きます。

     そして仏版「VOGUE」誌の編集長になってからの10年間は数々の伝説を残して
     きた女性です。
     現在59歳となった彼女は新雑誌「CR Fashion Book」を創刊することを企画、同
     誌の制作過程や愛する長年のパートナーからのメッセージなどを交え、公私の幸
     せを両立させる成功の秘訣に迫る内容となっています。

     この世界で生残って行くというか勝つためには、特殊な才能だけではなく膨大な
     資金と協力するクリエーターたち、即ち人脈が必要かを説いていて興味を持って
     見ましたが、最後まで見るのは少々辛抱が必要です。

     この業界だけではなく他の業界にどれだけ通じるものがあるのかの思いと、並行
     して展開している筈の営業・広告が描かれていないのは片手落ちではないかとも
     感じました。

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