映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

楽しかった旅の一コマ(その.6) チェジュ

2013年02月28日 | 日記

     
         ↑ ホテルでは、ミス・チェジュのお出迎えを受けました。

     福岡空港を離陸するとすぐ食事が出ます。飛行時間は1時間足らずですが、
     一応海外便だからで、食べ終わったらもうチェジュ(済州)空港に着陸です。
     私が以前勤めていた会社の会長が大のチェジュ好きで、二週間に一度くら
     いの割合で行っていたチェジュです。

     チェジュ(済州島)は東シナ海に浮かぶ韓国最大の島で、120年前に溶岩の
     噴出で出来た火山島です。
     付近を対馬暖流が流れているため、寒い時期でも気温が温暖で、"韓国の
     ハワイ"とも呼ばれています。

     世界遺産になっている美しい自然環境に加えて、極上のホテル、カジノ、
     ゴルフ場などの観光施設が整っていて、訪れる外国人観光客の姿を多く
     見かけます。
     それにこの島は、もともと独立国であったこともあり、朝鮮半島とは少し異
     なる文化や風習が残っているのも観光客が喜ぶ要素ですが、とにかく韓
     国のニオイがあまりしないこと、治安が良くてほとんどの島民は鍵を掛け
     ないと言われているくらいです。

     この島で特に楽しんだのはカジノとゴルフなのですが、トータルの成績は
     どちらも極めて不調でした。
     それでも何十回と行っているのですから、島の著名ホテルはほとんど泊
     まりましたし、美味しいお店にもよく行ったし、免税品店はもちろん、お土
     産物屋のオバちゃん連中とも顔見知りになるし、ガールフレンドも出来て
     彼女の車で観光地めぐりをするなど、青春?を謳歌した島です。

    
   ↑ 左は、チェジュのメインストリート。 右は、美味しいお店を発見です。
  
   ↑ お気に入りホテルのラウンジです。  右は、また別のホテルですがマイルーム。
  
   ↑ 街の屋台でおでんみたいなものを・・・。 右は、済州島で獲れたミカンです。
  
   ↑ この人がいつもドライバー役を。    右は、いつも案内役をしてくれる彼女。
  
   ↑ 左も右も、チェジュのレストラン、韓国家庭料理の店でパチリ。
        
          ↑ 私の旅仲間の一人です。あれ! 見覚えのある方も・・・。

  
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映画 「 人生、ブラボー! 」 & 「 塀の中のジュリアス・シーザー 」

2013年02月27日 | 日記

   

     数々の国際映画祭で受賞したカナダのハートフル・コメディです。
     素早くハリウッドでリメークが決定していて、しかも監督が本作と同じケン
     ・スコットというのも興味を引きます。

     42歳で独身、しかも借金まみれで定職もなし、恋人の妊娠を知ってうろた
     えるダメ男ダヴィッドが物語の主人公です。
     彼は過去に「スターバック」という仮名で693回の精子提供を行い、その結
     果として生まれた533人の父親であることが偶然に判ったのです。

     ある日、弁護士を通じて533人のうち142人が、遺伝子上の父親の身元開
     示を求める訴訟を起こす予定だと知らされます。
     身元を明かすつもりは毛頭ないダビッドでしたが、子どものうちの1人が、
     自分が応援するサッカーチームのスター選手であることを知ると、他の子ど
     もたちにも興味が湧き、ほかにどんな子どもがいものか、知りたいと思い始
     めるのでした・・・。
 
     実際には起こり得ない事例でしょうが、とにかく発想が面白い映画です。
     笑いもありますが、家族、親子、そして大人になる事とは何なのかについて
     も考えさせてくれるところが妙味でしょう。
     子どもの本当の両親の存在などをすっ飛ばしたストーリーが気になりますし、
     もう一つスマートさに欠けるのはカナダ製作だからでしょうか。でもハリウッド
     でリメイクされるそうですから、どんなに変身して出来上がるか、今から楽し
     みです。



   

     イタリアの名匠パオロ&ヴィっトリオ・タヴィアーニ兄弟の一寸変わった最新
     作で、去年のベルリン国際映画祭では最高賞の金熊賞を受賞しています。
     福岡でもやっと上映の運びとなり、早速見て来ました。

     なんと、実際の刑務所を舞台に本物の服役囚たちを起用し、シェイクスピア
     の戯曲「ジュリアス・シーザー」を演じることで起こる囚人たちの変化を描き
     出していく内容です。

     ローマ郊外にあるレビッビア刑務所では、囚人たちによる演劇実習が毎年
     定期的に行われており、この年はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」
     が演目に選ばれます。
     オーディションでブルータスやシーザー、キャシアスなどの役が次々と決定、
     演じるのは殺人犯・麻薬密売犯・組織犯罪犯などなど、れっきとした囚人た
     ちです。
     本番に向けて刑務所の監房や廊下など至るところで稽古が行われるにつれ、
     囚人たちは次第に役と同化し、刑務所はまるでローマ帝国の様相を呈して行
     くのでした・・・。

     最初とラストの本舞台場面がカラーで、途中の稽古場面はモノクロです。脚本
     は存在するものの、セリフを俳優たち各々の方言やスラングに書き換え、彼ら
     の芝居によって脚本を進化させていく方法によって俳優たちの演技に真実味
     を与え、徐々に現実と虚構の境を越えていくという手法で撮りあげています。
     囚人たちの演技は実に上手いです。

     少しばかりユーモアが不足していると思う不満はありますが、ドキュメント作品
     とも言えるし、劇映画とも言える斬新で不思議な魅力を持った作品ではあり楽
     しめます。

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映画 「 ダイ・ハード / ラスト・ディ 」 & 「 脳 男 」

2013年02月26日 | 日記

   

     どこに行ってもテロに巻き込まれ、たった一人で相手と立ち向かうハメに
     なる“世界一運の悪い男”とはブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーン
     ですが、6年ぶりのシリーズ第5作となる最新作です。

     ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンは、遠くロシアの地で警察沙汰
     のトラブルを起こした息子ジャックの身柄を引き取りにモスクワへ降り立ち
     ます。
     しかし、息子が出廷する筈だった裁判所が何者かに爆破され、マクレーン
     も巻き込まれますが、その中で久々の再開果たした親子に、テロ集団は
     何故か執拗な攻撃を仕掛けて来るのでした。
     大物政治家や大富豪、軍人らが暗躍する巨大な陰謀を壊滅させるためジ
     ャックとともに奮闘するハメになってしまいます・・・。

     つい先ごろ見た「ムーンライズ・キングダム」とは大違いの役柄で大暴れす
     るブルース・ウイルスに加えて、ジェイ・コートニーが成長したジョン
     の息子役が初めて登場し、親子揃っての大暴れが見どころです。監督は
     「オーメン」のジョン・ムーアですが、アクション場面を上手く纏めています。

     物語冒頭の、街を走る車を踏みつぶしながら進むカーチェイスや、ヘリコ
     プターVS生身の闘いなど、まさに大画面向きのアクションシーンです。
     まあ暴れること暴れること、破天荒という言葉はこのためにあると思われ
     るぐらいです。
     ですが、アクション・シーンをかろうじて物語でつなぐ・・・という感じのお粗
     末な全体ストーリーではあります。
     後半になってどんでん返しの連続で、かろうじて興味をつなぎますが、ど
     んでん返しは一回でいいのだし、やはりアクションに頼りすぎたキライが
     あります。
     最近は複雑なストーリーよりも、単純な内容で見せ場を楽しむファンも多
     いことですから、一概には言えませんが、アクション場面だけは間違いな
     く楽しませてくれる作品ではあります。


   

     第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の同名小説を映画化したもの
     です。
     並はずれた身体能力を誇りながら、生まれつき感情を持たない殺人鬼「脳
     男」の姿を描いたアクションサスペンスですが、原作の発表から10年以上
     が経過しているためか、犯人のキャラクターが変更され、その世界観や脳
     男と悪役緑川の対決図式に「ダークナイト」の影響が感じられます。

     都内近郊で無差別連続爆破事件が発生し、犯行には舌を切り取られた女
     性の全身に爆弾を巻きつけた「人間爆弾」が使われていたことが判ります。
     正義感の強い刑事の茶屋(江口洋介)は遺留品から犯人・緑川のアジトを
     突き止めますが、確保出来たのは身元不明の鈴木一郎(生田斗真)のみで、
     共犯とみなされた一郎は、その犯行手口の異常さから精神鑑定を受けるこ
     とになり、担当の脳神経外科医・鷲谷(松雪泰子)は、一切の感情を表に出
     さない一郎に興味を抱きます。
     やがて一郎は本庁に移送されることになりますが、その途中で緑川が護送
     車を襲撃。緑川と一郎は逃走してしまいます・・・。

     この作品は、特別に集められたスタッフ・キャストが話題で、主演の生田斗真
     に加えて、松雪泰子、江口洋介、モデルの太田莉菜、更に「ヒミズ」の二階堂
     ふみ、染谷将太ら。「はやぶさ 遥かなる帰還」の瀧本智行監督がメガホンをと
     り、「八日目の蝉」の監督・成島出も脚本に参加しています。
     もう一つ、撮影監督にハリウッドで活躍する栗田豊通を起用して新感覚映像に
     期待を寄せていました。

     生田斗真と二階堂ふみに新鮮さを感じるし、演技も上々なのですが、何か役に
     はまっていないし、その他にも傑出した俳優は見当たりません。
     撮影もわざわざハリウッドから呼んだ効果は上がっていません。一番悪いのは、
     10年経過した原作を、上手く現代に移しきれなかった脚色と演出でしょう。
     後味もあまり良くありません。

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大映宣伝部・番外編 / 古い写真の思い出 ( 10 )

2013年02月25日 | 日記

  
           ↑ 私のデスクで藤由紀子。

     本社から電話があったのは昭和37年(1962)の夏だったと思います。
     「藤由紀子が沖縄から東京に帰る予定を変更して、福岡で降ろすから、連
     絡するまでお前が預かってくれ!」ということでした。

     あまり詳しくは聞かなかったけれど、彼女を大映が引き取る話し合いに、本
     人が東京に居ない方がいいのだな・・・と理解しました。
     福岡空港で彼女を待ち受け、そこで初めて藤由紀子と会ったのです。美人
     だし、物事をはっきり言う人で、私は非常に好感を持ちました。
     交渉事が早く解決したからでしょう、博多には2日間いて東京に戻しました。

     福岡滞在中はホテルに泊めましたが、彼女はほとんど私のデスクの横に
     座っていましたし、たまには一緒に散歩をしたり食事をしたり、夜は彼女が
     麻雀が出来るというので囲んだりしました。
     てっきりお嬢さん麻雀と思っていたらなんとなんとかけ声入りの江戸っ子麻
     雀で威勢のいいこと・・・そんなことで楽しかった思い出があります。

     彼女はそれからすぐに大映に入社し、約3年でしたが間貴重な存在だった
     と思います。
     私は月に一度は会議で上京していて、上京時に彼女から誘われて赤坂で
     天麩羅をご馳走になったことがあります。
     その時に話が田宮二郎のことになりました。私は随分前から田宮もよく知っ
     ていて、礼儀は正しいし、身のこなしもスマートで、相手に名刺を渡す時は、
     ポケットからさーっと出せば、相手がそのままで読める・・・そんな男だよ・・・
     でも私はそんな男の人ってあんまり好きではないと言っていた人と、結婚に
     至る訳ですから、やはり男と女の仲は判らないものです。

     田宮と藤が結婚したのは昭和40年(1965)で、彼女はスッパリ女優業を辞め
     て家庭に入りました。
     新婚ほやほやの田宮邸に招かれて麻雀をしたこともありますが、そうこうし
     ている内に田宮が「不信のとき」の序列で東京撮影所の舟橋所長(舟橋聖一
     の娘婿)ともめ、それが退社へと繋がって行きました。

     田宮が映画界から干され、ある時期キャバレー出演をしていたことがありま
     したが、そんな時に私は渚まゆみと一緒に出演していたキャバレーへ激励に
     行ったことがありましたよ。
     田宮の退社事件は、本人も自己過信がありましたが、会社の取った手法も
     大人気なかったと思います。
     当時、双方の間に入って収める人が居なかったのが、今でも不思議でたまり
     ません。田宮が生きていたら77才の筈。随分年月が経ったものです。

     仕事の合い間を縫い、新婚旅行を兼ねて、勝夫妻と田宮夫妻が揃って九州
     に来たことや、先述の渚まゆみと一緒に田宮と会った話は、またその内に書
     くことにいたしましょう。

  
     ↑ 左から私、田宮、川崎敬三、藤巻潤    ↑ 合同?新婚旅行で九州へ。
     
     ↑ 田宮・藤の名前が入った結婚式引出物   ↑ 田宮の手紙。中々達筆です。
        
         ↑ 仕事中のスナップ。左から田宮、永田秀雅副社長、私です。
       
          
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「 六代目中村勘九郎襲名披露公演 」 博多座

2013年02月23日 | 日記

   

     所用が重なり中々出向けなかった今月の博多座に、やっと行って参りました。
     中村勘三郎のみならず、市川団十郎の急逝には驚き悲しんだ我々歌舞伎ファ
     ンですが、これからの歌舞伎界を担って行く一人である、六代目中村勘九郎の
     襲名披露公演を感慨しきりで観ました。

     六代目勘九郎と弟・七之助に、亡くなった勘三郎が、兄貴分として頼りにしてい
     た片岡仁左衛門が口上を含めて昼夜で四役の出演で、この舞台のリーダー役
     です。
     更に梅玉、扇雀、橋之助、錦乃助、弥十郎、孝太郎と一座の顔ぶれが競い合っ
     て襲名披露公演を盛り上げています。
     私が観たのは夜の部で「俊寛」「襲名披露 口上」「義経千本桜」「芝翫奴」です。

     「俊寛」は近松門左衛門の名作悲劇で、仁左衛門の俊寛です。私は今まで亡く
     なった勘三郎と橋之助の俊寛を観ていますが、仁左衛門の俊寛も達者で、場数
     を踏んでいる重みを感じたことと、演出が凝っています。例えばラストで海につか
     りながら船を追う場面は、本花道とスッポンの機能を上手く利用した素晴らしい
     演出でした。

     「口上」は幹部役者が正装で並び、六代目中村勘九郎襲名のご挨拶です。
     勘三郎・勘九郎・七之助との日ごろの付き合いなどを含めて、役者たちの素顔
     が垣間見えて楽しい口上でした。
     去年の2月に東京からスタートした襲名披露ですが、各地で行なわれて博多座
     がファイナルステージとなります。

     「義経千本桜」は二段目の渡海屋から大物浦のくだりです。
     勘九郎は今舞台が初役で、前半の町人、後半は悲劇の武将役です。さすが勘
     九郎大熱演でこの大役を演じ抜きました。
     七之助も大役で、前半が町女房、後半が安徳帝の乳母ですが、こちらの方は既
     に経験済みの役で、今回も丁寧に美しく演じています。

     夜の部の最後は橋之助で「芝翫奴」です。
     初演の祖先二代目中村芝翫に因んだ歌舞伎舞踊ですが、三味線と鼓の強弱の
     リズムに乗って軽快に足拍子を踏むところなど、橋之助が楽しく踊り抜いて終わ
     りという次第でした。

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