映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

「日刊ゲンダイ」 に紹介された南美川洋子さん

2016年12月30日 | 日記

    

    もう既に何人かの方がFBでご紹介くださっている・元大映・南美川洋子さんの「日刊
    ゲンダイ」(12/28)記事ですが、記者が彼女に対して終始温かい目で取材して下さっ
    たのと、南美川本人の素直な対応が記事に溢れていてとても楽しく拝見しました。こ
    の取材の橋渡しをした者としてとても嬉しい限りです。 早速その日の内に南美川本人
    から連絡があり、記事のシャメ(添付写真)も送ってもらいました。

    取材には私も立ち会っており、内容のほとんどが記事になっていますが、紙面の都合
    で少々カットされた部分があります。東南アジア映画祭に永田社長と一緒に参加した
    際に、まるで国賓のように迎え入れられた状況と、更に永田社長から香港映画界へご
    褒美の旅をプレゼントされ、彼女は感激してその情景を語っていました。
    言葉を換えれば彼女がどれほど大映からその将来を期待され、可愛がられていたか
    を表現する場面だったのですが、惜しくもボツになりました。それでも紙面は彼女の気
    持ちをよく読み取って書いて頂いたと思い、私からもお礼申し上げたいと思います。

     PS:今年はこれで失礼します。どうか来年も宜しくお付き合いください、そして皆様には、
        素敵な新年をお迎えになられますように、お祈りいたします。

           




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浅草の年末年始

2016年12月29日 | 日記

      

    

      

    12月29日、お正月が目前です。浅草が大好き人間で去年3月から、私も住んでいたし
    愛する浅草について色々書いてきましたが、早いものでもう1年が経ってしまいました。
    大晦日には午前零時ぴったりに浅草寺ほかの寺院が百八つの鐘を鳴らします。除夜の
    鐘は今年一年の百八種の煩悩を消しながら、心を清めて新年を迎える行事です。

    そして迎えた新年、浅草では珍しい祭りがあります。1月7日に待乳山聖天さんで行われ
    る「大根まつり」です。今年の9月に待乳山・聖天祭を既にアップしていますが、それとは
    別の祭です。
    寺院の正式名称は待乳山本龍院、関東三聖天の一つで浅草寺の子院でもあります。江
    戸時代から商売繁盛の福徳を授かることで信仰されてきましたが、御利益を授けてくれる
    お返しに信者たちが大根を奉納する祭りで、これも正式には大般若講大根祭といいます。
    聖天さんでは奉納された大根でふろふき大根料理を作り、参拝者に振る舞ってくれますよ。

   



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映画 「小さな園の大きな奇跡」

2016年12月28日 | 日記

   

    この映画が製作された香港で、大きな社会問題にもなったある女性の実話を元に、
    閉園の危機に瀕した幼稚園を立て直す姿を描いた内容で、香港で高い人気を誇る
    ミリアム・ヨンとルイス・クーの共演作でもあって話題になっています。

    エリート教育に疲れ、有名幼稚園の園長の職を退職したルイは、ある日、幼稚園の
    園長募集のニュースを目にします。資金不足で先生が1人もいなくなり、5人の園児
    だけが残されたその幼稚園は、新園長が来ないと園が閉鎖されると言います。
    給料はわずか4500HKドル(約6万円)。ルイは夫に反対されることを承知の上で、園
    長に応募・・・。
    製作は「香港国際警察 NEW POLICE STORY」などを手がけたベニー・チャン、脚本・
    監督はエイドリアン・クワンです。

    小品ですが、この手の話は国境を越えて感動的です。特に我々日本人向きといっ
    ても過言ではありません。クワン監督は撮影中のみならず、日常もセンスのある生
    き方をしていると感じるくらい中々上手い監督です。
    先生役も素晴らしい出来ですが、香港の子供たちの演技・活躍も喝采をしてやりた
    いくらいいい。よく纏まった一作なので、日本での興行もある程度成功してほしいと
    願います。遅ればせながらお薦めです。




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映画 「マダム・フローレンス! 夢みるふたり」

2016年12月27日 | 日記

  

    ニューヨーク社交界の華であり、音痴のソプラノ歌手として知られる実在の人物
    フローレンス・フォスター・ジェンキンスは、何故1944年に音楽の殿堂カーネギー
    ホールでリサイタルを開くことになったのか、伝説として今なお語り継がれるフロ
    ーレンスの公演を題材に描いたコメディタッチのドラマです。

    この伝説的マダムをアカデミー賞常連のメリル・ストリープが演じ、夫シンクレア役
    にヒュー・グラント、気弱な伴奏者コズメにはサイモン・ヘルパーグ。監督は、「クィ
    ーン」「あなたを抱きしめる日まで」のスティーブン・フリアーズがメガホンをとってい
    ます。

    あらゆる役柄をこなし、本当は歌が上手いメリル・ストリープが音痴な歌手を演じる
    今作では、滑稽が過ぎてミスキャストと断定します。その逆が夫役のヒュー・グラン
    トで、いつも上手くないなーと思っていたのですが、いい味を出して好演です。
    しかし二人の年齢や外観が合わないし、物語の展開にひと工夫があればいいので
    すが、意外性がなく面白みが薄いし、感動の要素が何処にも見当たらないのは困っ
    たものです。この作品で一番いいのは、当時のニューヨークの風景描写が凝ってい
    て、とてもいい効果を出しているのには感心しました。それだけの作品です。





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大映宣伝部・番外編の番外 (138) 香川京子さん

2016年12月26日 | 日記

 

    

    

          

    今回は大映専属ではなくフリーで各社に出演していますが、香川京子さんを取り上げ
    ました。
    大映では特に溝口健二監督がお気に入りの女優さんの一人で、溝口監督作品は「山
    椒大夫」が初作品で「近松物語」と続き、「大阪物語」を撮る準備をしている時に溝口監
    督の急逝で吉村公三郎監督に代わった経過もありました。
    大映では上記の3作品に加えて「七つの顔の銀次」(監督・三隅研次)、「新平家物語 静
    と義経」(監督・島耕二)、「鼠小僧忍び込み控」(監督・加戸敏)、「地上」(監督・吉村公三
    郎)、「疵千両」(監督・田中徳三)があり、あたかも大映の女優さんだと思うくらい、いい仕
    事をしてもらっています。

    香川京子さんは東京出身で女学校卒業後、昭和24年(1949)に東京新聞主催の「」ニュ
    ーフェイス・ノミネーション」に合格して当時大勢力の新東宝に入社、翌年「窓から飛び
    出せ」(監督・島耕二)がデビュー作です。私は大映に入る前に少しばかり新東宝で現場手
    伝いをしたことは前に書きましたが、「細雪」(1950監督・阿部豊)で彼女に会いました。と
    ても優しい日本的で清楚なお嬢さんというのが当時の印象です。

    彼女がラッキーだったのは色々あって、五社協定が出来る前の昭和28年(1953)に、新
    東宝を離れフリーになっていたことでしょう。一心不乱に役柄をこなしていた彼女に、今
    井正、成瀬己喜男、溝口健二、黒澤明らの監督から所望の声がかかったのも不思議と
    は思えません。昭和38年(1963)に結婚。夫が新聞記者だったので赴任先のニューヨー
    クに同行し、3年間離れましたが、帰国後はテレビ・舞台に活躍の場を移し現在に至って
    います。
    溝口監督がお元気だったら、彼女を主演にした大映作品が多く残ったであろうと思うと今
    さらながら残念至極です。そんな香川さんは昭和6年生れですから今年で85歳。いつま
    でもお元気で過ごされますように・・・。

          







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