映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「レイトオータム」

2012年03月30日 | 日記

          

      この韓国映画は、1966年に製作された韓国恋愛映画の名作「晩秋」のリメイ
      クで、今回は舞台をアメリカのシアトルに置き換えて、一風変わった雰囲気を
      かもし出しています。

      DVの夫を誤って死なせてしまい、刑務所に収監されている中国女性アンナ
      (タン・ウェイ)は、母の葬儀に出るために3日間だけの外出が許され、シアト
      ル行きのバスに乗ります。
      このバスで出会った調子のいい韓国青年フン(ヒョンビン)のおしゃべりが彼
      女を辟易させるのでしたが、その後シアトルで偶然に再会、二人は奇妙な
      ことから恋愛感情を抱くようになるのですが・・・。

      まず前回に感想を書いた「青い塩」同様に映像が素晴らしく、二人の行きず
      りの恋と共に、霧の街シアトルが片方の主役を果しています。
      もう少し表情を崩してもいいのではないかと思ったのですが、無表情で通す
      女性役タン・ウェイが中々素敵です。

      この作品は更にラストシーンがいいし、全編を通しての映像の素晴らしさを
      加えて、上質な恋愛映画に作り上げたキム・テヨン監督の演出を褒めてあ
      げたいと思います。
      ただ私が年配者なので思い過ごしかも知れませんが、男がチャラチャラして
      いて、こんな男が好きになるのかなーと思いましたね・・・。
                        (3/25 KBCシネマ 2日目 12:05の回 50人)
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映画 「青い塩」

2012年03月29日 | 日記

      

      韓国の恋愛映画「イルマーレ」を撮ったイ・ヒョンスン監督が、11年ぶりに
      製作した新作です。いま丁度「青い塩」と「レイトオータム」の2本の韓国
      映画が公開されていて、どちらも見ましたが、先に「青い塩」です。

      闇社会の幹部だったドゥホン(ソン・ガンホ)は、母の故郷プサンに帰り、レ
      ストランを開いて静かに過ごす考えです。
      そこで通い始めた料理教室で、セビン(シン・セギョン)という少女と知り合
      い、次第に心を通わせるようになります。

      実は彼女は彼の動向を探るため闇組織から差し向けられた暗殺者で、か
      っては将来を嘱望された射撃の選手だった女性です。
      彼の優しさに触れ徐々に心を開いて行くセビン、年齢差を越えて互いに愛
      情を育みはじめるのですが、やがて組織から彼女にドゥホン殺しの指令が
      下ります。セビンは彼女が自分の命を狙っていると知っても、彼女を裏社
      会から守ってやろうとするのですが・・・。

      久し振りのイ・ヒョンスン監督は、やはりベテランだなーと思う演出ですが特
      に新味はありません。撮影はキム・ビョンソですが素晴らしい映像美を創り
      出しています。
      主演のソン・ガンホはいつものように味のある演技。相手のシン・セギョンは
      注目の新人女優だそうですがこの役はいま一歩というところでしょうか。

      全体の感じは、初めのころは面白いのですが、少しづつ興味が薄れて行く
      のは構成が悪いからでしょう。
      更にサスペンス・ドラマの筈なのに、不必要なコメディ・タッチの部分が入
      り込み過ぎて逆効果でした。
      この作品のあと同じ韓国映画レイトオータム」を見たのですが、こちらは実
      にいいです。
                       (3/24 初日 T.ジョイ博多 11:35の回 24人)


    おまけ。↓自宅から歩いて1分の小学校の桜並木。今日で二分咲きでしょうか・・・
          


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映画 「SHAME ~ シェイム ~」

2012年03月28日 | 日記

    

      この作品は、セックス依存症云々の宣伝文句や、過激なセックス描写が話題
      になっていたこともあり、私的には余程パスしようかなと考えいたのですが、
      結局見てきました。
      そしてこの映画の本質が、私が抱いていたイメージとかなり違っていたことに
      驚いたくらいです。もう少しで見逃すところでした・・・。

      主役はニューヨークで仕事をしている独身男のブランドン(マイケル・ファスベン
      ダー)です。
      彼は立派なマンションで生活していますが、仕事以外のほとんどの時間をセッ
      クスに明け暮れているような青年です。

      そのマンションに恋愛依存症でリストカット癖のある妹シシー(キャリー・マリガ
      ン)が転がり込み、会社では自堕落な生活ぶりをおくびにも出さず勤務していた
      のですが、ウィルス侵入事件が起こり、社内のコンピュータのハードディスク調
      査で怪しげな猥褻保存画像が上司にバレてしまい落ち込みます。
      そんな彼の穏やかな微笑みの下に潜む彼の恥部(シェイム)をこの作品はあばき
      出して行きます・・・。

      監督は同じ名前のスターがいましたが、これが長編デビュー作となったイギリ
      スのスティーヴ・マックィーンで、初演出は中々の俊英ぶりです。
      大胆なセックス描写とともに複雑な人間模様を上手く描写していると思います。

      主役のマイケル・ファスベンダーもいいですが、妹役のキャリー・マリガンが実
      に素晴らしく、更に全裸のシーンなど息をのみます。
      彼女は「私を離さないで」「ウォールストリート」あたりから注目していたのです
      が、今作は見ものだし、次は「ドライヴ」が控えていて楽しみな女優さんです。

      この作品はまたまたいい悪いが極端に別れているようですが、セックス依存症
      にとらわれず、現代の若者の考え方や行動を捉えていて、考えさせられる作品
      として見ればとても面白いし、私は好きです。
                         (3/23 KBCシネマ 7日目14:10の回 16人)

          

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映画 「長ぐつをはいたネコ」

2012年03月27日 | 日記

       

      「シュレック」シリーズのニヒルな猫・プスの、まだシュレックに出会う前の
      冒険譚がスピンオフで登場した作品です。
      私は2D日本語吹替版で見ました。

      「長ぐつをはいたネコ」ことプスは、無実の罪で街を追われて賞金首になっ
      ています。
      ある日、前から探し続けていた"魔法の豆"の情報をつかみ、その豆を盗も
      うと行動に移して、悪名高いジャックとジルの部屋へ忍び込もうとします。
      その時、もう一匹の黒猫が同じく"魔法の豆"を狙っていて鉢合わせして大
      混乱になります。

      この作品には「ジャックと豆の木」や「マザーグース」などのおとぎ話キャラ
      クターが続々と登場し、金の卵を産むガチョウを探して大冒険が始まるので
      すが、そこにはプスの想像を超えるような罠が待ち受けていたのです・・・。

      曲芸並みのアクションは勿論ですが、プスが困った時に相手をイチコロにす
      る必殺ウルウル瞳攻撃とか、謎の美女猫キティ・フワフワーテとのノリノリの
      ダンスとか、笑いながら見れるシーンが結構あります。

      でも孤児院で兄弟のようにしていた"卵"のハンプティとの再会や複雑な因
      縁など、物語自体がかなり複雑で、見る相手を大人にと考えたのか子ども
      と考えたのか、中途半端な感じが途中でしてきます。
      製作サイドは大人も子どももと欲張って焦点がボケたのでしょうね。

      もう一つ、「シュレック 2」から今作もプスの吹替えは竹中直人が担当してい
      て、中々達者なのですが、残念ながら若さとか色気が感じられません。
               (3/19 キャナルシティ 公開日から3日目 12:50の回 36人)



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映画「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」

2012年03月26日 | 日記

      

      2009年に公開された「シャーロック・ホームズ」の続編です。ガイ・リッチー
      監督ならではのスピード展開、ウィットに富んだ掛け合いなどに期待して映
      画館に行きました。

      ヨーロッパでオーストラリア皇太子が遺体で発見されるという事件が発生し、
      更に連続爆破事件が起こり、新聞は皇太子は自殺で爆破事件はアナーキ
      ストの犯行かと書き立てるのですが、シャーロック・ホームズはすべてが宿
      敵モリアーティ教授が首謀の仕業と推理するのでした。
      世界各地で勃発している重大事件が繫がっていて、ホームズが翻弄され
      ていると思われる事態の勃発です。
      お馴染みのホームズとワトソンのコンビが活躍するのに加えて謎のジプシー
      女占い師が加わって強敵と死闘を繰り広げる・・・というストーリーです。

      前作に引き続きロバート・ダウニーとジュードロウがシャーロック・ホームズと
      ジョンワトソンの名コンビに扮している、背景が1890年代という社会の変遷
      期ならではの物語で時代性を感じさせること、女占い師には「ミレニアム・ド
      ラゴン・タトゥーの女」の本国スウェーデン作品でブレイクしたノオミ・ラパス
      が出演していて、話題にはこと欠かないのですが、それ以外があまり芳しく
      ないのです。

      監督が娯楽性を強めようとして逆にシャーロック・ホームズの本来の持ち味
      が薄まったことと、事件解明の展開が中途半端で切れ味が足りません。
      更にアクション場面に新味を出したつもりが逆効果のスローモーション撮影
      とか、何も007ばりの事をする必要がないと思いましたが、ガイ・リッチー監
      督の一人よがりの感がします。はっきり言って期待外れの残念作です。
                  (3/12 大洋 公開日から3日目12:45の回 30人)



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