映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

明日から「イギリス」に行って参ります。

2012年11月19日 | 日記

  

  

     明日からイギリスに行って参ります。早朝出発なので前日ですが書かせて
     いただきました。
     イギリスの面積は日本の約3分の2と狭いのですが、各地に歴史的な見ど
     ころや、美しい自然を抱いた奥深い国との想いに駆られています。

     ロンドンでの街歩き、大英博物館にも勿論行きますし、テムズ川沿いのレス
     トランでの食事も楽しみです。
     ロンドンの他は、世界遺産のストーンヘンジ、これまた世界遺産のバース市
     街、世界で一番美しい村と言われるハイブリーやボートン・オン・ザ・ウォー
     ター、更にマンチェスターから湖水地方などなどです。
     中でもシェイクスピア生誕の地として著名なストラットフォード・アポン・エイボ
     ン界隈での散策は、私の文章作りになんらかの啓示を与えてくれるかな?と
     期待しています。

     月末に帰国して来月3日(月)からブログを再開し、早速旅行記や新しい映画
     の感想などをアップさせていただきますので、宜しくお願いします。

      中島けん
コメント (4)
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映画 「悪の教典」 と 「ゲットバック」

2012年11月19日 | 日記

   

     11年度の"このミステリーがすごい!"第一位に輝いた小説で、目的のため
     ならば殺人もいとわない教師の姿を描いた貴志祐介の問題作を、三池崇史
     監督が映画化した作品です。

     生徒からハスミンと呼ばれて慕われ、学校やPTAからの評価も高い高校教
     師・蓮実聖司(伊藤英明)は、理想的な教師の反面、他人への共感能力を全
     く持ち合わせていない、生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)とい
     う隠された顔があったのです。

     いじめ、モンスターペアレンツ、セクハラ、淫行など問題だらけの学校で、自ら
     の目的を達するため、蓮実は躊躇なく殺人を繰り返して行きます。
     しかしある日、ささいなミスを犯してしまった蓮実は、それを隠匿するため
     クラスの生徒全員を惨殺することを決めるのでした。そして・・・。

     伊藤英明が初の悪役に挑んだ作品として話題になっているので早速見ました。
     内容はほぼ前述のようなものですが、物語というより殺しのシーンが連々続で、
     殺戮の場面も途中で飽きてくる始末です。
     悪く言えば縁日のお化け屋敷スタイル。ラストもあっけなくて不満ですし、主人
     公の心理的なものをもう少し深く掘り下げると面白い作品になったかも知れない
     と思います。
                      (11/12 TOHOシネマズソラリア 3日目 15:15の回 59人)


   

     「コン・エアー」の主演ニコラス・ケイジとサイモン・ウェスト監督が再びタッグを
     組んだサスペンスアクションです。

     銀行強盗の罪で服役していたウィル(ニコラス・ケイジ)は、出所したその足で娘
     アリソンに会いに行くのですが、父親が許せないアリソンはウィルの前から立ち
     去ってしまいます。
     しかし、その直後、昔の仲間から「娘を誘拐した」という脅迫電話が入り、ウィル
     が8年前の犯行時に失った10億円を、12時間以内に引き渡さないと娘の命はな
     いと要求。ウィルは警察の追跡にあいながらも、娘の行方を必死に追いますが、
     窮地に立たされたウィルは、遂に無謀な銀行強盗を再び計画・・・。

     ハリウッドで一番困った顔が似合う男と言われるニコラス・ケイジが、適役であ
     ることは間違いないし、娘とのやりとり、アクションの見せ場も結構面白いので
     すが、残念ながらB級の域を出ません。
     娘役のサミ・ゲイルは期待の新進女優、極悪非道の悪役はジョシュ・ルーカス
     で、見てる間は面白く時間が過ごせるといった程度の作品です。
                          (11/14 キャナルシティ 5日目 10:00の回 16人)

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映画 「シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語」 と 「チキンとプラム~あるバイォリン弾き、最後の夢」

2012年11月17日 | 日記

     本日公開の作品はともかくとして、その前に見た作品はイギリスに発つまで
     にアップするつもりで書いています。
     帰国後に出来るだけ早く追い付くようにしますので、宜しくお願いします。


   

     世界中で常に常設ショーを行なっている「シルク・ドゥ・ソレイユ」は、世界50ヶ
     国以上から集まった約1200人のパフォーマーによるカナダ発祥のエンタテイ
     ンメント集団です。

     本作は、ラスベガス公演「O(オー)」「KA(カー)」「「LOVE(ラブ)」などを中心に、
     異世界に迷い込んだ主人公の女性エイミーが、運命の青年を探し求める旅を
     しながら、色々な人に会って成長する姿を描くラブファンタジーで、製作サイド
     はドキュメンタリーではないと言っていますが、半分半分が適当が適当な言
     葉でしょう。
     とにかく映画オリジナルのストーリー仕立てで展開しながら、幻想的なパフォ
     ーマンスを3Dで見せる趣向です。
     製作総指揮にジェームズ・キャメロン、監督に「ナルニア国物語」のアンドリュ
     ー・アダムソン。

     私は大映時代の親友(故人)の娘がフジテレビにいて、「シルク・ドゥ・ソレイユ」
     の日本公演の総責任者なので、本邦公演はほとんど拝見する恩恵にあずかっ
     ています。
     でもラスベガスの水を使った公演は見ておらず、それを映画で初めて見て感嘆
     しました。先述のように本物の舞台はパフォーマンスも素晴らしいし、クラウン
     が場内を走りまわって笑わせたり、客との交流など見どころがあり沢山あって、
     毎回楽しんでいますが、映画は映画で素晴らしい映像で、ラスベガスへ飛んで
     行きたくなりました・・・。
                      (11/9 TOHOシネマズソラリア 初日 12:10の回 10人)


   

     自作のコミック「ペルセポリス」を自ら映画化した仏在住の女性アーティスト、マ
     ルジャン・サトラピが、再び自身のコミックを映画化した初の実写映画で、もとも
     とは2005年のアングレーム国際漫画祭最優秀作品賞を受賞した、自作のマン
     ガ「鶏のプラム煮」です。

     1958年テヘランを舞台に、楽器を壊され絶望した天才バイオリン奏者が、名器
     ストラディバリウスを弾いても納得のいく音色が出せずに絶望。
     死ぬことにした彼は、ベッドに入って死を待ちながら最後の8日間で、人生と叶
     わなかった愛を一日毎に回顧して行くというスタイルの、一風変わったラブスト
     ーリーとなっています。

     「潜水服は蝶の夢を見る」のマチュー・アマルリックが主人公の天才音楽家ナセ
     ル・アリを演じ、「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニ、「クリスマス・ストー
     リー」のキアラ・マストロヤンニらが共演です。

     本当に風変わりで面白い題材なのですが、描きたかった悲しくても人生は美しい
     ・・・は、監督の力量不足で、思ったように表現出来なかった箇所が結構あるって
     感じです。
     しかしこの女性監督、中々個性的であり、本数を重ねると大きく開花する可能性
     を感じて期待大としましょう。
                            (11/15 KBCシネマ 6日目 14:05の回 8人)

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映画 「黄金を抱いて翔べ」 と 「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」

2012年11月16日 | 日記

     この二つの作品とも監督の手腕に期待して楽しみにしていたのですが、2作
     品ともに私は大不満で、余程感想アップをスルーしょうと思ったものの、話題
     作ではあるので取り上げました。

   

     「黄金を抱いて翔べ」は高村薫が1990年に発表し、第3回日本推理サスペンス
     大賞を受賞したクライム小説の映画化です。
     過激派や犯罪者相手に調達屋をしてきた幸田(妻夫木聡)は、大学時代からの
     友人・北川(浅野忠信)から、銀行地下にある15億円の金塊強奪計画を持ちかけ
     られます。
     幸田と北川は、銀行のシステムエンジニア・野田(桐谷健太)、自称留学生のス
     パイ・モモ(チャンミン)、北川の弟・春樹(溝端淳平)、元エレベーター技師の爺ち
     ゃん(西田敏行)を仲間に加え、大胆不敵な作戦を決行することにします・・・。

     映画を見て、原作はさぞかし面白い小説なんだろうと思いました。
     映画は物語の上っ面をなぜているだけで、ましてや複雑な人間関係や若者の
     苦しみなんて上滑りしていて上手く描かれていません。
     井筒和幸監督は心臓をドキドキ&バクバクさせると言って自信満々でしたが、
     肝心の強奪場面などチャチもいいとこで、初期の井筒監督作品に見られたキレ
     は見当たらず、同監督の自己満足作品に終わっています。
                         (11/8 大洋映劇 6日目 12:55の回 13人)


   

     「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」は、マドンナの監督第1作「ワンダー
     ラスト」が新鮮で個性的だったので、期待して見た彼女の監督第2作でした。

     1930年代、イギリス王室最大のスキャンダルと言われた、英国王エドワード8世
     とアメリカ人女性ウォリス・シンプソンの王位継承権を放棄するまでに至ったロマ
     ンスと、現代ニューヨークに暮らすひとりの女性の物語を交錯させて描く構成に
     なっています。

     ニューヨークに住む女性ウォリーは、子どもを欲しない夫との夫婦関係に悩んで
     いましたが、ある日、エドワード8世とウォリスをテーマにした展覧会に足を運ん
     だウォリーは、同じ女性としてウォリスの生き方にひかれて行きます。
     しかし、自由奔放ですべてを手にしたと思われるウォリス・シンプソンにも、知ら
     れざる苦悩があったのです・・・。

     監督マドンナは、富や名声は好きだが、それを手にしても何か虚しさが残るとい
     うところに共感したと述べているそうです。でも物語の構成・展開の全てに説明
     が不足している演出で、今作は不満です。
     良かったのは自分自身が歌っている主題歌で、ゴールデングローブ賞で主題歌
     賞を獲得しているようには上手く運ばなかったようです。
                         (11/6 T・ジョイ博多 4日目 13:45の回 12人)

       PS: イギリスに出かける前に出来るだけ映画の感想をアップしておきたい
          ので、明日土曜日もご覧ください。
        
             ↑ マドンナの監督風景。
    
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映画 「声をかくす人」 と 「桃(タオ)さんのしあわせ」

2012年11月15日 | 日記

     本日取り上げた作品は、しみじみと観賞することが出来る佳作2本です。
     お時間を作ってでも是非ご覧くださいますように・・・。

   

     「声をかくす人」は俳優のロバート・レッドフォードが、「大いなる陰謀」以来
     5年ぶりにメガホンをとった歴史ドラマです。
     南北戦争終結直後の1865年、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・
     リンカーンが暗殺。犯人グループはすぐに捕えられ、犯人たちにアジトを提
     供したという理由で、下宿屋を営む南部出身の女性メアリー・サラット(ロビ
     ン・ライト)も逮捕されてしまいます。

     メアリーの弁護を引き受けることになった北軍の英雄フレデリック(ジェーム
     ズ・マカボイ)は、メアリーが何か秘密を守るため自ら犠牲になろうとしている
     のではないかと考え、体裁を繕うために彼女を有罪にせんとする軍部に挑
     んで行くのですが・・・。

     最近は俳優出身の監督が目覚しい活躍をするハリウッドですが、ロバート・
     レッドフォードもその中に入ったと言える出来ばえです。
     史上有名なリンカーン大統領暗殺事件に関連して、アメリカで初めて死刑に
     なった実在の女性の物語を、レッドフォードは実に冷静な目で捉えています。
     主演の二人とも素晴らしい演技を見せてくれていて、決して明るいお話では
     ありませんが、ドラマとしてとても盛り上がって見せてくれます。
                         (11/4 KBCシネマ 2日目 12:10の回 46人)

 
   

     「桃(タオ)さんのしあわせ」は、2011年・第68回ヴェネチア国際映画祭で女優
     賞を受賞したほか、各国で多くの受賞をしたヒューマンドラマです。

     60年間、同じ家族に仕えてきたメイドの桃(デニー・イップ)が脳卒中で倒れ
     ます。
     それまでごく当り前に身の回りの世話をしてもらっていた雇い主の息子ロジ
     ャー(アンディ・ラウ)でしたが、その時初めて彼女がかけがえのない人だと気
     づき、桃の介護に奔走します。
     そのことをきっかけにロジャーの心境も変化していき、2人の間には実の母
     子以上の絆が生まれのでした・・・。

     まずこの作品の狙いに共感して共同プロデュサーにもなり、ノーギャラで出
     演したアンディ・ラウ演じる50歳代の独身男がいい出来だし、ベテラン女優
     のディニー・イップがこれまた実に素晴らしい演技を見せてくれます。
     監督は女性のアン・ホイで、女性らしい微細な演出を見せます。加えて、誰
     しもに訪れる"老い"の問題を温かく優しく捉えた内容ですから、いい作品が
     出来ない筈はないという作品です。きっと貴方も感動されると思いますよ。
                         (11/4 KBCシネマ 2日目 14:30の回 47人)

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