映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「BFG : ビッグ・フレンド・ジャイアント」

2016年09月30日 | 日記
   

    最近は社会派、ヒューマン・ドラマにシフトしているスティーブン・スピルバーグ監督が、
    「チャーリーとチョコレート工場」で知られるイギリス児童文学作家ロアルド・ダールの名
    作「オ・ヤサシ巨人BFG」を最新の映像技術を駆使して映画化したファンタジー作品です。
    スピルバーグ監督作「ブリッジ・オブ・スパイ」でアカデミー賞を受賞したマーク・ライラン
    スが演じる心優しい巨人と、孤独な少女にはオーディションで選ばれたルビー・バーンヒ
    ルが抜擢され、心温まる友情と奇想天外な冒険が展開します。

    さすがスピルバーグ監督なので、出だしの面白さにその後の期待感が高まりましたが、
    どうした事かお話が中ダレして段々つまらなくなります。特に後半は英国女王まで引っ張
    り出しての展開になりますが、これが更に物語をつまらなくします。
    バッキンガム宮殿や女王の出現は面白いという方もいると思いますが、私は冗談が過ぎ
    ると思い受け入れられません。結末のつけ方ももっと他にあったのではないでしょうか、
    残念作としか言えません。




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楽しかった旅の一コマ (110) ドナウの真珠と讃えられる美しい街ブダベスト

2016年09月29日 | 日記
 

    

    

    正直言って、ハンガリーにはあまり期待していなかったのですが、首都ブダペストが想
    像以上に素晴らしい観光スポットでした。
    ヨーロッパの東端に位置しハンガリーは、総人口が約990万人で面積は約9.3万k㎡(日
    本の約4分の1)、アルプス、カルパチア山脈などに囲まれた盆地状の国土を、ドナウ川
    が横切るように流れている変化に富んだ地形であり、日本同様に温泉の国としても有名
    です。

    中央ヨーロッパのほとんどの国がスラヴ系民族ですが、ハンガリーはトルコと同じように
    アジア系の騎馬民族マジャル人を祖先に持っていて、生まれた時にはお尻に蒙古斑が
    あるそうで、周囲の国とは一寸違った趣を持っているし、この国は美女に加えて美男が
    多い国と言われています。

    街の中心部すべてが世界遺産ですが、まずはドナウ川に沿った丘に建つブダ王宮の城
    は13世紀にオスマン帝国の侵攻に対して建てられた名城で、16世紀にはトルコから攻め
    られて壊滅的な打撃を受けましたが、17世紀にはハブスブルグ家の王政下となり再建、
    皇妃エリザベートも滞在しています。
    くさり橋はブタペスト最古の橋で、橋のたもとには三越デパートよろしくライオン像が鎮座。
    1902年に建てられた国会議事堂(世界遺産)はブダペストを象徴する建築で、ネオ・ゴシッ
    クの外観に中央ドームはルネサンス様式となる壮大なものです。13世紀にブダ王宮ととも
    に建てられたマーチャシュ教会(世界遺産)は、オスマン・トルコの侵略時にはモスクに改築
    された歴史があるカトリック教会で、英国のエリザベス女王も礼拝されています。夜のドナ
    ウ川クルーズの素敵さも忘れられません。この夜景だけを見に来る旅行者もいるそうです。

    

    
            ↑ 美男の卵たち。みんな十四歳だそうです。







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映画「レッドタートル ある島の物語」

2016年09月28日 | 日記
   

    2000年に発表した短編「岸辺のふたり」でアカデミー短編アニメーション賞を受賞した
    オランダのマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督が、8年の歳月をかけて完成させた初長
    編作品で、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で特別賞を受賞しています。
    更にこの作品は、スタジオジブリが初めて海外作家の映画製作に参加し、高畑勲監督
    がアーティステックプロデューサーとして、シナリオや絵コンテ作り等に関わっています。

    セリフが一つもないということから、少々内容を紹介しますと、嵐で荒れ狂う海に放り出
    された男が、九死に一生を得て無人島に漂着。男は島からの脱出を試みるが、不思議
    な力で何度も島に引き戻されてしまう。そんな絶望状況の中、男の前にひとりの女が現
    れ・・・。

    全編的に詩情があふれていて気持ちよく見終わりました。ジプリの新しい生き方として成
    功の部類と思います。セリフ無しが宣伝文句ですが、セリフ以外は音は入っているのです
    から、大事なセリフが一つか二つか入っていた方が逆にインパクトが強かったのではない
    でしょうか。それにしても新方向のジプリ次回作が期待されます。





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映画 「オーバー・フェンス」

2016年09月27日 | 日記
     

    「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」の原作者・佐藤泰志の芥川賞候補作を映画化した
    作品で、「苦役列車」の山下敦弘監督がメガホンをとりました。
    原作者が職業訓練校に通った自身の体験を交えてつづった小説をもとに、函館を舞台に、
    妻に見限られて故郷・函館に戻った男と、鳥の動きを真似する風変りなホステスという孤
    独な男女が、共に生きていこうとする姿を描き出しています。
    オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、北村有起哉、満島真之介、鈴木常吉、優香という魅
    力的なキャストです。

    もう少し展開にメリハリを付けてもいいかなとか、もっと説明を加えたほうがいいなどと思
    いながらも、久しぶりに好きな作品に出合いました。
    暗い画面も最初は不満でしたが、物語の性格上これでいいのだの思いに変わるし、二人
    の将来もそうですが、とにかくやるせないムードがひしひしと伝わって来ます。
    俳優陣はみなさん好演ですが、特に蒼井優は演技賞もので大きく買います。因みにプロ
    デュサーの永田守氏は、もと大映社長・永田雅一のお孫さんです。是非ご覧ください。




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大映宣伝部・番外編の番外(129)大映グラフ .3

2016年09月26日 | 日記
       

    

     

    3回に分けて南美川洋子さんから預かっている資料の中より「大映グラフ」四冊の特集
    を組みましたが、今回がラストで「千羽鶴・特集号」です。ただ内容をご紹介するだけで
    はなく、「千羽鶴」の出演を熱望し衣装合わせまでやっていた雷蔵さんの病状が悪化し、
    急遽平幹二郎さんに変わった因縁の作品でもあり、その辺りを少々付け加えて書きたい
    と思います。

    昭和43年(1968)「関の弥太っぺ」を撮っていた雷蔵さんが下血し、直腸がんが発見され
    ましたが作品は何とか完成。翌年昭和44年(1969)も、年初から「眠狂四郎悪女狩り」「博
    徒一代血祭り不動」を無理して撮り終え、2月に入院したものの小康状態になったので、
    どうしてもやりたいと言っていた4月公開の「千羽鶴]に取り掛かろうとしていたのです。
    でも矢張り無理だったのです。私は宣伝部ですから、今だからこそ言えますが最悪の状
    態であったことを知っていたので、覚悟はしていたのですが、この年、昭和44年(1969)7
    月に雷蔵は帰らぬ人となりました。そして大映の倒産はこの2年後です。

          
  ↑池広監督から貰った雷蔵お気に入りポート ↑雷蔵が亡くなる年に出した最後の年賀状





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