映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「推理作家ポー 最期の5日間」

2012年10月19日 | 日記

   

     「モルグ街の殺人」「黒猫」など、ゴシック風の怪奇・幻想小説で有名な推理
     作家エドガー・アラン・ポーの最期の日々を、史実とフィクションを交えながら
     描いたミステリーサスペンス映画です。

     1849年、アメリカのボルティモアで猟奇的な殺人事件が起こります。
     現場に駆けつけたエメット刑事は、この事件が高名な作家エドガー・アラン・
     ポーの小説「モルグ街の殺人」に酷似していることに気づくのでした。
     警察は、酒びたりで荒んだ生活を送るポーを有力な容疑者として捜査を進め
     ますが、彼の小説さながらのトリックと残虐性を秘めた第2・第3の殺人が発生、
     しかも恋人まで誘拐されたポーは、自らが捜査に乗り出さざる得ないことになり
     ・・・そして意外な犯人と結末が・・・。

     監督は「Vフォー・ヴェンデッタ」のジェームズ・マクティーグ。主人公ポーには
     ジョン・キューザック、エメット刑事にはルーク・エヴァンス、ポーの恋人役に
     アリス・イヴが抜擢されています。
     演出は正攻法でケレン味が足りませんがまあまあ。配役は刑事役がとても
     良く、これだったらポー役と入れ替わってもおかしくなかったように思います。

     前半は結構盛り上がるのですが、後半が少し腰砕けで残念です。でも私は、
     映画よりもポーの人物像の方が気になって仕方がありませんでした。
     ポーの小説や詩は後世に大きく影響を及ぼしていて、身近なところでは名前
     をそっくりいただいた江戸川乱歩もしかりです。

     しかも映画でも取り上げたように、彼が49歳でこの世を去ったこと、新たに婚
     約者を迎えていたのに、ボルティモアで瀕死の状態で見つかり、"レイノルズ"
     という名を口にして息絶えたことなど、実際に行方不明になった5日間に何が
     起こったか現在でも謎だそうです。
     映画の出来はイマイチでしたが、こうしたことを連想させただけでも面白い映
     画だったと言いたいです。
                        (10/12 キャナルシティ 2日目 13:40の回 48人)


       PS: 土・日曜はお休みさせていただき次回は月曜です。
          見た映画の中で「私立バカレア高校」は、あまりにも酷い
          のでスルーします。

コメント
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