原作は1995年に発表されたテロに立ち向かう人々を描いた東野圭吾の同名小説
です。今から10年前に発表されたものとは思えないくらい、日本の将来を予見して
いると言われた小説であり、原発テロ事件解決に向けて奔走する人々の8時間を
描いたクライシス・ミステリードラマの筈です。
監督は堤幸彦監督で、江口洋介、本木雅弘、綾野剛、仲間由紀恵、佐藤二郎、向
井理、柄本明、石橋蓮司などと豪華キャストが組まれています。
前置きはこのくらいにして正直に言いますが、私は原作を読んでいません。見終わ
った感想は、原作が面白く無いのか脚色が稚拙なのか、こんなにダラダラ・モタモ
タしている映画は久しぶりに見ました。しかも138分ですからたまりません。
物語の発端になる子どもの挿話など、あっても無くてもいい感じですし、途中の展
開や挿話の扱いも全てがご都合主義だし、監督の自己満足スタイルです。映画と
はもっと夢があって楽しいのが基本ですよ。