映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

午前十時の映画祭 「ザッツ・エンタテインメント」

2011年09月30日 | 日記

      

     久し振り午前十時の映画祭に行きました。
     去年はヨーロッパ旅行時に見損なったくらいで、ほとんど見ていますが、
     今年は初めてでした。
     最近は仕事のために、時間が許す限り新作を見ているので、午前十時
     の映画祭がすっかりお留守になったのです。

     もともとミュージカル・ファンなので、振り返ってみると1950年あたりから
     ミュージカル映画にはまってずーっと見ていますし、せっせと貯めている
     DVDもミュージカルが中心です。

     今回の「ザッツ・エンタテインメント」は、1929年の「ハリウッド・レビュー」
     や「ブロードウェイ・メロディー」にはじまり、1958年の「恋の手ほどき」に
     至るMGMのミュージカル作品75本から構成されています。
     ミュージカル・スターは勿論ですが、歌や踊りとは全く無関係と思われる
     当時のスターたちが、引っ張り出されて歌や踊りを披露してくれるのも楽
     しい限りです。

     トーキー黎明期のミュージカルも懐かしいのですが、「雨に唄えば」「ショ
     ウボート」「水着の女王」「パリのアメリカ人」「オズの魔法使い」などなど
     ミュージカル・シーンが堪能出来ます。
     私的には「ショウボート」の中で歌われる"オールマン・リバー"を聞いて
     鳥肌が立つくらい感動しました。

     私は今でも仕事をしていて、たまには苦しいこと悩む事だってあります。
     でも今日のように楽しい映画を見たら、マイナスが全部吹き飛んで晴れ
     やかな気分になることが出来るのです。本当に映画って素敵ですね。

        

      

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映画 「黄色い星の子供たち」

2011年09月29日 | 日記

   

     最近、話題作の福岡公開が、東京より随分遅れる作品があって気にな
     るのですが、この「黄色い星の子供たち」もその一本です。

     1942年にドイツ占領下のフランス政府によって行なわれた、史上最大と
     いわれるユダヤ人一斉検挙を、史実に基づいて描いた作品です。
     当時フランスにいたユダヤ人は、味方である筈のフランス警察に検挙さ
     れ、ドイツの強制収容所に送られた挙句は、数人の子供が生き残っただ
     けという事実を基に、元ジャーナリストのローズ・ボッシュ監督(女性)が
     脚本・演出に当たっています。

     史実に基づいた物語はナチス占領下のパリです。
     ユダヤ人は胸に黄色い星をつけるよう義務付けられ、公園・遊園地・映画
     館などへの立ち入りが禁じられていたのです。
     物語の中心になる11才のジョーの家族や隣人たちは、それでもささやかな
     暮らしは続くと信じていました。
     1942年7月16日、フランス警察によるユダヤ人の一斉検挙が始まり、約13,
     000人もの人々が冬季競輪場→最終収容所へと送られ・・・。

     この事件についてフランス政府は1995年まで当時のフランス政権はドイツ
     占領下にあり、正当なフランス政権ではないと、責任を認めなかった事件
     なのです。
     よくぞフランスの恥と言えることについて取り上げたと思う一方で、当時
     ユダヤ人は24,000人いて、11,000人はフランス人が匿ったという事実もあ
     るのですが、今回は犠牲になった13,000人のみを取り上げています。

     主演の父親役にコメディアンのガッド・エルマレが選ばれ、畑違いの難しい
     役を上手くこなしています。
     加えて祖父がアウシュヴィッツに収容されていたというユダヤ系女優「オー
     ケストラ」のメラニー・ロランや、「ダ・ヴィンチ・コード」のジャン・レノなどが
     出演しています。

     ローズ・ボッシュ監督は脚本も自ら書いていますが、3年に亘って綿密な
     調査や記録文書・映像などを片っ端から目を通し、生存している目撃者の
     証言を集めたそうです。
     監督のこの壮絶な作品をフランスで作るという決意と熱意は大いに買うの
     ですが、ドキュメント風だったりメロドラマ風に変わったりしていてチグハグ
     な点が気になります。
     つまり素人に毛が生えたくらいの演出力では、このもの凄い事実に基づい
     たドラマの迫力を薄めてしまった・・・としか言いようかありません。

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佐々部清監督が、下関でファンの皆さまにご挨拶をされます。

2011年09月28日 | 日記

  

     皆さんご存知のように、佐々部清監督は下関市出身です。
     下関市唯一の映画館シアター・ゼロに監督の作品が二本並んで上映される
     こととなり、地元の応援者・同級生・親友・悪友?が協力して監督を下関へ
     招聘、10月9日(日)に舞台挨拶が実現するものです。

     「日輪の遺産」は8月28日から全国公開されていますが、「ツレがうつにな
     りまして。」は全国公開は10月8日からです。
     下関はもともと二番館ですが、東映の協力もあって10月8日公開が決まり
     ました。
     従って2スクリーンのシアター・ゼロにて図らずも佐々部監督作品が並んで
     上映することになった訳です。

     下関には監督のお母様や、「チルソク・・・」主人公のモデルといわれる妹さん
     も居られて、是非とも映画館にご招待したいと思っています。

     10月8日(土)が初日ですが、監督のご挨拶は2日目の9日(日)に予定されて
     いますが、朝から夕方までそれぞれの作品上映にあわせて、計6回の舞台
     挨拶が組まれています。
     つまりこの日は一日中、シアター・ゼロに居られることになります。
      (時間のお問合せはシアター・ゼロ 083-231-8243)
     もしご希望でしたら監督にご紹介しますので、ご遠慮なく私を訪ねて映画館
     へお越しくださいませ。

      
     ↑写真は、今年の2月に下関で行なわれた「海峡映画祭」で撮らせていただ
     いた監督と水谷妃里さんと私です。
     二番館は配給会社から公開希望日についてNOと言われたり、或いは館として
     作品を選ばないなどの2面性事情がありますが、この映画祭の時に秋には必
     ず上映しましょう・・・と、お約束したのが実現して、私も嬉しい限りです。



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映画 「スリーディズ」

2011年09月27日 | 日記

   

     この作品は、映画通の中で隠れた名作と言われているフランス映画「すべて
     は彼女のために」のハリウッド・リメイクです。
     アカデミー賞で作品賞と脚本賞を獲った「クラッシュ」で、製作・原案・脚本・
     監督を受け持ったポール・ハギスが、ラッセル・クロウとタッグを組んだ新作な
     ので期待して見ました。

     大学教授のジョンは、妻と息子の三人で平和に暮らしています。
     ところがある日、突然妻が殺人容疑で逮捕され、全ての証拠は彼女に不利と
     なり、3年が経過する頃には控訴も棄却。絶望した妻が獄中で自殺を図った
     とを知り、ついにジョンは自らの手で妻を取り戻そうと決断します。
     夫は脱獄経験のある男に接触し、綿密な脱出計画を立てますが、3日後に妻
     が別の刑務所に移送されることが決定、時間がなくなります・・・。

     元のフランス映画は、夫婦の愛情や法廷闘争を入念に描いていていたと記憶
     していますが、今回のP・ハギス監督はサスペンス・アクションに塗り替えてい
     ます。
     それだと脱獄にいたる経過の説得力が薄くなるのですが、それにはお構いな
     しで脱獄させる、逃走劇を展開させる・・・はこの監督だけに爽快味を失ってい
     ません。
     主演のラッセル・クロウは大熱演ですが、気のせいか急に老けた感じがしてな
     りません。
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映画 「ミケランジェロの暗号」

2011年09月26日 | 日記

   

     3年前の作品で、第二次大戦中、ナチスの贋札造りを描いてアカデミー賞
     外国語賞を獲得した「ヒトラーの贋札」と同じスタッフが取り組んだ新作で、
     現在のオーストリアを代表する監督ウォルフガング・ムルンベルガーである
     ことにも期待して、早速出かけました。

     物語の舞台は1938年、オーストリア・ウィーンです。
     ユダヤ人画商の家に代々伝わる国宝級のミケランジェロの絵を、ナチスが
     イタリアと優位な条約を結ぶためにムッソリーニをに贈ろうとして強引に没
     収します。
     この絵の存在は一家の重大な秘密だったのですが、使用人の息子がナチ
     スに密告され、一家のスイスへ亡命と引き換えにその絵をナチスに渡すの
     でした。

     だがその絵が贋作であることが判明。一方、本物の絵を隠した画商の息子
     ヴィクトール(モーリッツ・ブライブトロイ)は、謎のメッセージを受け取っていて、
     家族の命を守るためナチスと激しい駆け引きが・・・。

     ナチス・ドイツの圧政という歴史を背景に、今回はフィクションですが謎と緊
     張の展開が二転三転してナチスと画商一家の知恵比べは、次はどうなのだ
     ろう・・・?とハラハラしながら面白く見ました。
     強いて言うなら都合よく話が展開しすぎるの感はあるものの、娯楽映画なの
     だから、これでいいのだと自分に言い聞かせて納得しています。


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