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この作品について"ハリウッド雀"は、アカデミー賞をいくつか獲る作品だ
と騒ぎ立てているようです。
これまで「ザ・タウン」など数作で発揮された俳優出身のベン・アフレック
の、監督としての才能は間違いなく素晴らしいと思います。
この作品はイランで実際に起こったアメリカ大使館人質事件の救出作戦
を映画化したもので、18年間機密扱いにされていて解除された有名な実
話であり、とても期待して見ました。
1979年11月4日、イラン革命が激化するテヘランで過激派によりアメリカ
大使館が占拠されます。
大使館員52人が人質になりますが、混乱の中、6人のアメリカ人が自力
で脱出してカナダ大使の自宅に身を潜めています。見つかれば惨殺必至
だし、衆人環視の中で国外脱出は不可能と状態です。
CIAで人質救出を専門とするトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6人を安
全に国外へ脱出させるため、大胆不敵な作戦を立案。それは「アルゴ」と
いう架空のSF映画を企画し、6人をその撮影スタッフに偽装して出国させよ
うとする、とてつもないプランだったのです・・・。
追いかけるイランの民兵、必死の脱出を敢行するトニーと大使館員たち・・・。
見事なカットバックで、緊迫感溢れたシーンを久し振りに堪能しました。
もし失敗したら大変な事態になっていただろうとは思うものの、娯楽映画と
して楽しく見ているのが悪いよう気もする作品ですが、これが実話だという
ことに驚きますし、映画製作が一役買っているのは嬉しい話です。
記録映像のように描いた部分も効果的で、ハリウッド人種を演じるアラン・
アーキンやジョン・グッドマンの使い方も上手いです。
これだけ楽しませてくれたのでアラ探しはやめますが、ベン・アフレックは
役者としても味がありますし、監督としての彼の将来にも更に大きな期待
をしたいものです。絶対お薦めの1本。
(10/26 大洋映劇 初日 13:05の回 21人)