![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c7/b1cfe81575eb5ba52df359890ddc2e0c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/e4/0474d2056bda39bb442240c3d04cd032.jpg)
東京と沖縄を舞台に、父と息子の愛憎を描いた作品です。
15年前に家族を捨てた父親・園田敦は、現在は介護の必要な敦の母・俊江
と2人で気ままに暮らしています。
そんな父親を反面教師にするかのように弁護士を目指す息子の光司は、恋
人との結婚が決まり順風満帆な毎日を送っていました。
ところがある日、敦の不在中に俊江の容態が悪化し、そのまま帰らぬ人に。
しかも敦は、葬式にも出席しないで行方不明になってしまったのです。
結婚して妻が妊娠した事で、初めて父に対する自分の気持ちに変化が起こ
ります。
自分も父のようになってしまうかもしれないと恐れる光司は、不安を消すため
沖縄に逃げていた父と向き合う決意をします。ダメ親父と息子は和解出来る
か・・・。
出演は父親役に中原丈雄、息子役に塩谷瞬。それに黒田福美、馬渕晴子、
柄本明、松重豊、佐藤B作、川上麻衣子などで、監督は「ねこのひげ」の矢
城潤一。河口恭吾の歌う曲がエンディングを飾るという趣向です。
出来ばえが良くなくても製作側は一生懸命撮った作品でしょうから、あまり
貶すのはどうかとは思いますが、この作品もそうですが、まだアップしてい
ない「赦免花」にしても、まるでどこかの映画研究会が撮った程度にしか見
えません。
脚本は不味いし演出も撮影も録音も編集も、これでよくOKを出したものだと
思います。
こんなていたらくですから俳優は生かされていないし、特別出演の俳優さん
も無理に出番を作った感じで無駄なシーン・カットが多くなり、冗長に繋がっ
ています。
「ばななとグローブとジンベイザメ」も「赦免花」も私が見た時の観客はともに
5人。これでは映画館泣かせで経営は成り立ちません。
題材を撰んだらもっと大事に丁寧に撮り、どうせDVDにしてテレビに出すのだ
からいいではなく、映画館もが生きて行けるような作品に仕上げてもらいたい
ものです。(悪口雑言でごめんなさい)