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「大脱出」
シルベスター・スタローンからのオファーを受けて、アーノルド・シュワルツェ
ネッガーが共演したサスペンスアクションです。
偽りの犯罪者として刑務所に入り、そこから脱出することでセキュリティの問
題点を指摘するコンサルタントとして名を馳せるブレスリン(シルベスター・スタ
ローン)は、何者かが仕掛けた罠により、意識を失ったまま一度入ったら絶対
に脱出できないことから「墓場」と呼ばれている私設監獄に入れられてしまい
ます。
目覚めたプレスリンは、その監獄の設計に自らもかかわっていた脱獄が絶対
不可能の「監獄要塞」だったのです。
ブレスリンは、自分を罠にかけた組織の陰謀を暴くため脱獄計画を練りはじめ
ますが、そんな彼の前に、凶暴な囚人たちを束ねるロットマイヤー(アーノルド・
シュワルツェネッガー)が現れて・・・。
物語自体のアイディアは面白いのですが、肝心のシルベスター・スタローンと
アーノルド・シュワルツェネッガーが、ともに還暦を過ぎていてアクションそのも
のは今までより弱く感じました。
ですからアクション以上に、内部での頭脳合戦とか駆け引きを、もっと加えるべ
きだったと思いますが、そこまで手が回らなかった作品でした。
お二人のファンでもある私にとって、至極残念な一本としか言えません。
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「THE ICEMAN 氷の処刑人」
優しい家庭人という表の顔と、片や冷酷な殺人者という裏の顔を持っていた実
在の人物を描いたクライムドラマです。
1960年代、ポルノ映画のコピー工場で働いていたリチャード・ククリンスキー(マ
イケル・シャノンの)は、デボラ(ウィノナ・ライダー)と結婚。ニュージャージーで
妻と2人の子に囲まれ幸せに暮らし、近所でも評判の良き夫・父親でした。
しかし、その裏では家族が全然知らない残酷な殺し屋として約20年間で100人
以上を殺害していたのです。
アイスクリーム売りの殺し屋フリージーと組んで、死体を冷凍ボックスに入れて
保存し、死亡時間を誤魔化すことから「アイスマン」の異名をとったククリンスキ
ーは、殺し屋家業を続けていましたが・・・。
監督はイスラエル出身のアリエル・ヴロメンで、主人公が極端な二面性の顔を
使い分ける様を、色彩を殺した画面で中々上手く描き出していますが、やはり
凄いのはマイケル・シャノンの怪演でしょう。
こんな人物が実在したのか・・・と、半ば唖然としながら見たのですが、あまりに
もエゴイストであり冷酷なので、作品の良し悪しを通り越して共感出来なかった
作品です。
それに省略し過ぎて事情がいま一つ判りづらい部分、例えば結婚の経緯とか、
家庭での描写を丁寧に描けば更に厚味が出て面白くなっただろうにとも思いま
した。