映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」

2015年06月30日 | 日記

   

     スーザン・コリンズのベストセラー小説を映画化した「ハンガー・ゲーム」シリーズ
     の3作目ですが、ファイナルというのに完結2部作の前編で次作がいよいよ最終
     となるのだそうです。

     前作で、記念大会として特別に開催された「ハンガー・ゲーム」の闘技場から危機
     一髪で救出されたカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、滅亡したとされていた第
     13地区の地下にある、反乱軍の秘密基地に収容されます。

     そこでコイン首相(ジュリアン・ムーア)率いる反乱軍は、スノー大統領が絶対的な
     権力を握る独裁国家パネム打倒に向けた準備を進めていたのです。
     カットニスも革命のシンボルとして反乱軍とともに戦うことを決意しますが、スノー
     大統領はかってカットニスとともにゲームを生き抜いたピータ(ジョシュ・ハッチャー
     ソン)を人質にし、反乱の芽を摘み取ろうとします。反乱軍はピータ救出作戦を決
     行しますが、彼は変わり果てた姿になっていました・・・。

     監督は前作に続いてフランシス・ローレンス。前作は去年の全米興行収入第2位
     になったほか、今作はアカデミー主演女優賞を獲ったジュリアン・ムーアが首相役
     で出演していることや、フィリップ・シーモア・ホフマンが撮影終了後に急死したこと
     など話題が溢れる本作でした。

     しかし映画を見ながら途中で居眠りをしたくらい中だるみが激しいのです。主演の
     ジェニファー・ローレンスだけが際立っていいのですが、アクションの見せ場は思っ
     たより少ないのは、最終にパッと出すつもりなのか、よく判らないままです。
     一番先に書いたようにファイナルの前後編仕立ては、どう考えても納得出来ない今
     作でした。ガッカリです。




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大映宣伝部・番外編の番外 (70) 田中三津子さん

2015年06月29日 | 日記

 
        ↑ 少しボケていますが、東京撮影所で私が撮ったスナップです。

  

  

     大映には沢山な人が居ましたし、事業場も本社、各支社、東京撮影所、京都撮
     影所と分かれていて全員が顔を合わせることはありません。
     私はどこにでも顔を出すセクションだったのですが、俳優さんでも会ったことが無
     い人が結構いました。

     今回の田中三津子さんもそんな一人で、毎月の会議で東京撮影所に行っても所
     内で時々顔を合わせるくらいで、挨拶はしますが話をした記憶がありません。
     彼女は映画の中で現代劇のごく普通の娘さん役がほとんどでしたが、普通の娘
     役だから素人さんがやっても出来るものではなく、映画で普通の娘役はそう簡単
     に出来ないものなのです。そういう意味からすると田中三津子の存在は貴重だっ
     たのかも知れません。私的にはとても素直で優しくシンの強い人柄だと思ってい
     ましたし、私は隠れたファンでした。

     彼女の出演リストをひもどきますと70本以上の作品に出ていて、大映の最後ころ
     になって「怪談累が淵」とか「秘録長崎おんな牢」とかの時代劇に引っ張り出され
     て出演し、それがラストといった按配で、例の大映最後の社員名簿にも彼女の名
     前が並んでいます。つまり戦友という訳です。

     彼女の資料は手元に皆無で、いつもどうしているのかなと気になっていたのです
     が、先日彼女がフェイスブックをやっていると聞き追っかけてみました。
     確かに田中三津子(平井)さんはFBにいましたが、2012年9月21日に「ウイーン・プ
     ラハに旅行中です」の一文でその後は途切れています。本人かどうかも不確かで
     すので、気になったついでに改めて田中三津子さん探しをやってみたいと思って
     います。もし情報をお持ちの方がおられましたらご協力くださいませんか・・・。



コメント (11)
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映画 「あん」

2015年06月27日 | 日記

   

     「萌の朱雀」でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞した河瀬直美監督が、去年に
     旭日小綬章を受章した樹木希林を主演に迎え、ドリアン助川の同名小説を映画化
     したものです。

     千太郎(永瀬正敏)は、あることがキッカケで刑務所暮しを経験し、現在はどら焼き
     屋の雇われ店長として日々を過ごしています。
     ある日、店で働きたいと懇願する老女、徳江(樹木希林)が現れ、一度は断ったもの
     の彼女が作る粒あんの美味しさ知り、店で働いてもらう事になります。

     徳江が作るあんが評判を呼んで店は繁盛しますが、暫くして徳江がかつてハンセ
     ン病を患っていたという噂が流れ、急に客足が遠のいてしまい、千太郎は徳江を辞
     めさせなければならなくなります。
     おとなしく店を去った徳江でしたが、彼女のことが気にかかる千太郎は、徳江と心を
     通わせていた近所の女子中学生ワカナ(内田伽羅)とともに、徳江の足跡をたどり
     ます・・・。

     私的には今までの河瀬直美監督の作品演出はあまり好きではないのですが、今
     回はこの監督の細やかさと粗さが同居しているものの、全体の纏まりがそれを上
     回っているので、あまり細かいことは避けてプラス・マイナス→プラスとします。

     樹木希林をはじめ永瀬正敏、市原悦子、浅田美代子らの演技陣がしっかりしてい
     て、常に見せ場を作っては物語を盛り上げています。ワカナ役の内田伽羅は樹木
     の孫娘で演技は下手ですが、何か存在感を感じます。
     大きな社会問題を含んでいるのですが、樹木希林の好演もあってゴリ押しする場
     面も無く、サラリと描いているのが好感につながり、実に爽やかな仕上がりとなっ
     ています。これは絶対お薦めしたい作品です。




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映画 「トイレのピエタ」

2015年06月26日 | 日記

   

     この映画は、手塚治虫が亡くなる直前まで綴っていた病床日記から着想を得た
     オリジナル作品で、人気ロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎が映画初出演
     で初主演を務めています。

     美大を卒業したものの画家への夢に破れ、ビルの窓ふきアルバイトをしながら
     フリーターとして生活していた青年・園田宏(野田洋次郎)は、ある日、突然倒れ
     て病院に運ばれます。
     精密検査の結果を家族と一緒に聞かなくてはならない宏でしたが、郷里の両親
     に連絡する気になれず、偶然知り合った女子高生の真衣(杉咲花)に妹と称して
     もらい、検査結果を聞きます。

     そこで余命3カ月を宣告された宏は、死への漠然とした恐怖におびえながら入
     院生活を送ることになりますが、真衣との交流を通して、生きる喜びや輝きを見
     出して行くものの・・・。

     ドキュメンタリー映画「ピュ~ぴる」で高い評価を受けた松永大司監督の初め
     ての長編劇映画ですが、中々どうして堂々の演出ぶりです。
     前もって知識なしで見たせいもありますが、実に新鮮で強烈な印象を与えてく
     れた作品でした。

     同じ日に見た「あん」もそうですが、わざとらしさが無く、しかも押しつけがましい
     演出もなくて大変面白く見ました。主演の野田洋次郎も決して上手い演技では
     なく、むしろ下手ですが、それがかえって効を奏して物語にいいムードを作り出
     します。
     もう一人、最近はいくつかの話題作に出ていますが、杉咲花がとても良く、有望
     新人の台頭ですね。皆さんにお薦めしたい爽やかな一本です。



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楽しかった旅の一コマ (74) 日月潭 / 台湾

2015年06月25日 | 日記
 

  

  

     このコーナーでは久しぶりの台湾で、台湾を代表する景勝地「日月潭」です。
     私は台湾で生れ台湾で育ち、戦後引き揚げて来ましたが、台北・台中に住んで
     いた時にも何回か、そして戦後も1何回か台湾を訪れた際に「日月潭」へ行った
     回数を併せると10回近いと思います。ここは台中から車で1時間半くらいで行け
     る場所です。

     1999年の台湾中部大震災で周辺は壊滅的な被害を被ったものの、政府の手が
     入り、私が行くたびに近隣の設備が整えられ、行楽客が増えているという有様
     です。
     この湖は海抜727mの場所にあり、台湾最大の淡水湖。日本統治時代にもともと
     あった池を、水力発電所用の水瓶として大きく改造され、1935年(昭和10年)に当
     時としては東洋最大の変電所が併設されました。

     以前より約4倍の湖に変貌した日月潭は、一大観光地として生まれ変わり脚光
     を浴びます。難しい工事が多くの日本人の手により完成したと言うので、現在で
     も毎年のように当時の日本人技師たちを讃える顕彰会が行われていることも有
     名です。

     現在の「日月潭」は朝霧にけむる暗緑色の水面の美しさが評判で、それに各道
     教の神々を祀っている中国宮殿様式の「文武廟」(寺)、湖のほとりに建つ西遊記
     の三蔵法師の霊骨を祀っている「玄奘寺」、玄奘寺が出来るまで霊骨を納めてい
     た「玄光寺」などが見どころです。
     私は「文武廟」で台湾式の占いをした結果、上々だったのですが、果たして当った
     かどうかはもう忘れました。

  

  

  
                                ↑台湾式占い
  
 




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