サメに襲われ左腕を失いながらも、プロを目指して再起した実在のサーファ
ー、べサニー・ハミルトンの実話を映画化したものです。
2003年、ハワイの海とサーフィンをこよなく愛する13才の少女べサニー(アナ
ソフィア・ロブ)は、夜間サーフィン中にサメに襲われ、一命は取りとめたもの
の左腕を失ってしまいます。
すべてに絶望し、サーフィンを辞めて新しい生活をはじめようとした彼女でし
たが、どうしてもサーフィンを忘れることが出来ず、再びプロサーファーを目指
すことを決意、家族や友だちに支えられながら、厳しい特訓を繰り返し、遂に
競技会に出場するまでを描いています。
監督は「冬の恋人たち」のショーン・マクナマラ。
主演はアナソフィア・ロブで、「テラビシアにかける橋(2007年)」に出ていた
美少女はその後どうしてるのだろうと思っていたら、明るく前向きに突き進
んで行くこの作品の主人公役でした。彼女なかなかいいですよ。
共演はヘレン・ハント、デニス・クエイド、ジャック・ニコルソンの娘ロレイン・
ニコルソンが主人公の親友役で出ています。
作品的には大傑作とは言いませんが、実話の持つ強みでしょうか主人公
の生き様が素晴らしいし、率直に感動する内容を備えています。
それと「ファミリー・ツリー」とはまた少し違って、ハワイの海が美しく、この
海はもう一人の主演者でもありますし、登場するサーファーたちの妙技も
見ものです。
実在の人物べサニー本人もエンディングに登場して見事なライディングを
披露してくれます。
SFXは随所に使用されていますが、最近のアクション映画もいいけど、失
った左腕の処理とか、俳優さんたちのサーフィン場面を創り出すことなどに
上手く活用されています。
あまり話題になっていませんが、良心作なので良かったらご覧ください。
(6/13 T・ジョイ博多 5日目 13:10の回 6人)
↑べサニー・ハミルトン本人。