「仕事はキッチリ頑張るが、家ではジャージでダラダラ、これまでは恋愛も
ご無沙汰・・・」そんな"干物女の姿を画き、"全15巻、累計発行部数が400
万部のヒットとなった、ひうらさとるの同名漫画を映画化したものです。
このところテレビとタイアップした東宝作品は興行的には当たっているもの
の、どう見ても上質な娯楽映画とは程遠く、今回もパスしようと思ったので
すが、ご贔屓の綾瀬はるかだし、この前に私が旅行した土地でもあり重い
腰を上げました。
今回の舞台はテレビドラマ版第2弾「ホタルノヒカリ2」から2年後に飛び、主
人公の“干物女”雨宮蛍(綾瀬はるか)が、高野部長(藤木直人)とのハネム
ーンでイタリアへ、初めての海外旅行にでかけることになります。
ローマで同じく干物女の冴木莉央(松雪泰子)と出会った蛍は、莉央とその
弟・優(手塚裕也)が引き起こす騒動に巻き込まれ、消息を絶ってしまった高
野部長を追いかけて断崖絶壁の村・チベタへと向うのですが・・・。
監督は今までテレビドラマの演出を手がけてきて、映画は初監督となる吉野
洋ですが、この人は映画の演出はあまり勉強していないと思わせる凡庸演
出で、映画監督は落第です。
それに脚本の出来も悪いし、役者の演技も光るものがなく、これでは漫画の
世界を想像しながら楽しむべきだったと後悔するくらいの面白くなさで、綾瀬
はるかが可愛そうになってきます。
肝心なイタリア・ロケですが、ロケ効果は薄いし寒い・・・です。期待されて映画
館へ多くの方が出向いているようですが、特筆すべき最低最悪な映画でした。
(6/9 TOHOシネマズソラリア 初日 13:15の回 69人)
PS:私の旅行スナップです。
イタリア・ロケをするなら、ローマは勿論ですがユニークな都市ミラノや
ベネチィアも入れるべきだったのでは・・・。
ローマから車で二時間半かかる断崖絶壁の村・チヴィタ・ヴァーニョレッ
ジョ(地殻変動で周囲が陥没、断崖の村で約20人が住んでいます)もい
いポイントですが、街全体に運河や迷路があるベネチィアの方が良か
ったかもしれません。
↑真実の口 ↑スペイン広場
↑トレビの泉 ↑ヴァチカン市国サンピエトロ大聖堂
↑古代円形闘技場コロッセオ ↑ローマから約150kにある天空の村チヴィタ